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滑ったAKの扱い方~4bp編~
こんにちは!Naokiです。
いきなりですが皆さんのAKは滑っていますか?滑ってない方はお帰りください。
以前に3bpにおいて滑ったAKの扱い方を記事にしているので、よかったら読んでみてください。
今回は4bpです。
OOPからAKで4ベットをして、コールされJ high board。
とりあえず安CBを打ってコールされターン。
あきらめ気味チェックに安ベットを打たれ奥歯かみしめてフォールド。。。
こんな経験誰しもがあるのではないでしょうか笑
そこで今回はこのような状況にならない戦略の検討を行います。
その名も「悩むより悩ませろ!フロップオールインCB」です!
「そんなの勝ってるハンドおろして、負けてるハンドにコールされるだけじゃん」と思ったそこのあなたちょっと待ってください。
・勝ってるハンドおろすだけじゃん
プリフロップの時点でポットが炊き上がっているので、おろしてポットを即座に獲得できるのはかなりおいしいです。
・負けてるハンドにコールされるだけじゃん
ペアにコールされても大体2オーバーのアウツがあるので、そこそこの確立で捲ることが出来ます。
そして意外(?)にもフロップでオールインの戦略をとるボードが一定数あります。
![](https://assets.st-note.com/img/1693640550611-dPE8s9JD6h.png?width=1200)
そこで今回の記事は4bpのCO vs BTNにおいて、
・どのようなボードだとオールインの選択肢が増えるのか
・オールインの選択が多いボードにおいて、どの色のAKがオールインの選択を多くとるか
の2点について検討しています。
ぜひ最後までご覧ください!
プリフロップについて
まず内容に入る前にプリフロップについて触れていきます。
アーリーのAKo(特にUTG)は3ベットを受けると高頻度で4ベットオールインを行います。
![](https://assets.st-note.com/img/1692796049094-bZjURw7pPF.png?width=1200)
自分はOOPのAKoが嫌いなので、大体4ベットオールインしてます。(エクスプロイトしないでください笑)
なので今回はpureに刻み4ベットを使いだすCO vs BTNを採用しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692796316595-DVpr2kk0lx.png?width=1200)
ピオソルバーの設定
集合分析の結果に入る前に、piosolverの設定を記します。
※読み飛ばしていただいても構いません
プリフロップレンジ
CO 4bet
![](https://assets.st-note.com/img/1692796630176-SNpAJv3tTe.png?width=1200)
BTN call vs CO 4bet
![](https://assets.st-note.com/img/1692796688457-BJH3ZhyCCH.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1692796778562-MN5tc0unVe.png)
ボード
Q high以下(QJTは除く)のボード
集合分析結果
まずは、スート及びペアにおけるCBサイズの平均を見ていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1692876148656-s1NIXujSZL.png)
MonotoneだとAIの頻度が下がることが分かりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692876162624-inlHR5aVAf.png)
ペアがないほどAIの頻度が上がることが分かりました。
・MonotoneだとAIの頻度が下がる。
・ペアがないほどAIの頻度が上がる。
次にフロップのハイカードにおけるCBサイズの平均を見ていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1692877622953-Ue6DVaXpoq.png)
上の表を見ると、J,5,4 highがAIの頻度が高くなることが分かりました。
・J,5,4 highでAIの頻度が上がる。
ここまでで、AIの頻度が高いボードの傾向がつかめたので、細かい特徴を探っていきます。
先ほどの結果からmonotone及びペアは除いています。
メインベットサイズがAIのボード
メインベットサイズがAIのボードの内訳を以下に示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1692880835184-hoWmlNRmZb.png)
Q,J highの中を見ると、BW2種かどうかでかなりAIの頻度が変わります。
![](https://assets.st-note.com/img/1692881999054-FURBRK9Okh.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1692882525252-sDoTnOUfXY.png)
QsJs8h
![](https://assets.st-note.com/img/1692884787485-nF4GbzqySY.png?width=1200)
JsTh9d
![](https://assets.st-note.com/img/1692884655251-hikwfz5Jv6.png?width=1200)
T~6 highは一部例外はありますが、ほとんどAIを使用しません。
5,4 highはmonotone,ペアかどうかでかなり変わります。
monotone,ペアでなければAIの頻度が高くなり、monotoneかペアならばAIの頻度が低くなる傾向があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1692883996592-RitzVpvRm5.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1692884027319-kBy9WqtyHy.png)
5s4h3h
![](https://assets.st-note.com/img/1692885006928-tOzE1FqTb9.png?width=1200)
4s3h2d
![](https://assets.st-note.com/img/1692885080464-55Ugs54eSg.png?width=1200)
色による戦略の変化
では次に先ほど記載したボード(全52種)を使用して、各AKによる戦略の変化を検討していきます。
フラッシュドローの有無
まずはフラッシュドロー(バックドアは含まない)がある時にどのような戦略をとるか見ていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1693633271369-RnqHzbtTnH.png?width=1200)
上図を見ると明らかな通り、フラッシュドローがあると極端にオールインの頻度が減ることが分かりました。
これは4bpのフラドロはプレイアビリティが非常に高く、仮に安くベットして相手からオールインが来てもコールできるため、他のAKに比べて自分から突っ込む必要性が低いことが起因していると考えられます。
5s4s3h
![](https://assets.st-note.com/img/1693634028803-VWr0beQGlG.png?width=1200)
JsTs6h
![](https://assets.st-note.com/img/1693634072966-WjgaIOVorH.png?width=1200)
バックドアフラッシュドローの有無
次にバックドアフラッシュドローがある時にどのような戦略をとるか見ていきます。
比較をしやすくするため、AKoのみを対象としました。
例)JsTs8hでAsKx AxKsが対象、AhKhは除外
![](https://assets.st-note.com/img/1693634745338-U0ncwvniz4.png?width=1200)
上図を見ると、バックドアが無いときに比べ、Aを抑えているとベット寄りに、Kを抑えているとチェック寄りに戦略が変化することが分かりました。
JT highボードはレンジ全体のベット頻度が高いので、オールインorチェックのような戦略をとる5,4 highを見てきます。
このように戦略が変化するのは、オールインしたときに相手のKQ~KTのフラドロは基本的に下りないので、現状勝っているハンドをブロックしていることが起因していると考えられます。(Asも現状勝っている相手のA high フラドロをブロックしていますが、単純にナッツになる可能性を秘めているのでオールイン頻度が上がっているのだと考えます。)
5s4s3h
![](https://assets.st-note.com/img/1693635357173-5Lw4UMKDeR.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1693635403114-OpfpUwQn04.png?width=1200)
レインボーにおける戦略の変化
最後にレインボーでの戦略の変化を検討していきます。
レインボーになると、ボードにない色が存在することになりますが、そちらの色を抑えているか否かでどのように戦略が変化するかを見ていきます。
比較がしやすいように、AKsのみを対象としました。
例)JsTh8dにおけるAcKcとAsKs AhKh AdKd の違い
![](https://assets.st-note.com/img/1693637726733-r3syuxo23p.png?width=1200)
上図を見ると明らかな通り、ボードに無い色を抑えている方が、オールインの頻度が高くなることが分かりました。
AKでオールインしてコールされた場合、大体負けていますがたまにAQs highが出てきます。言い換えれば、なるべく高い確率で相手にAQsを持っていてほしいということになります。相手はバックドアのあるAQsを優先にコールしてくるので、
相手がバックドアのあるAQsを持っていてほしい。
⇒そのためにはこちらがバックドアのあるAKsを持っていたくない。
⇒バックドアのないAKsを持っていた方がよい。
というロジックのもとベット頻度が高くなっているのだと考えられます。
5s4h3d
![](https://assets.st-note.com/img/1693638495694-tg6Y1vYESj.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1693638542513-wI9jcvXd1M.png?width=1200)
JsTh8d
![](https://assets.st-note.com/img/1693638727548-bMmJvQr43X.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1693638789861-KBYdRJ5bry.png?width=1200)
まとめ
今回の結果をまとめます。
・MonotoneだとAIの頻度が下がり、ペアがないほどAIの頻度が上がる。
・BW2種のQ,J high(特にJ)、5,4 highでAIの頻度が上がる。
・FDがあるとAIの頻度が下がる。
・AのBDFDでAIの頻度が上がり、KのBDFDでAIの頻度が下がる。
・レインボーの時、ボードに無い色のAKsでAIの頻度が上がる。
最後に今回使用したexcelシートを公開します。
いかがだったでしょうか。
スポットとしては多くありませんが、戦術の引き出しにしまっておいて頂き、その時が来たら実践で活用されてみてください!
記事の感想やリクエスト、サポートはいつでもお待ちしております!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
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