トラス機構とウィンドラス機構

足部には①トラス機構と②ウィンドラス機構の2つの機構がある。

この二つの機構に触れる前に、

『足底腱膜』

について理解していく必要がある。

 足底腱膜とは、踵骨隆起の内側結節から始まり、第1〜5指基節骨底面に停止する非常に頑丈な腱組織で、足のアーチを支えています。

先ほどの簡単な説明と、上記の画像を見て足底腱膜のイメージを持つことが大切である。

①トラス機構

 トラス機構は、簡単に言うと『衝撃を吸収して、足部のアーチを保つ』役割がある。

足が地面に接地する際に、足底腱膜が伸張されてアーチが下がるのを防ぐ役割を担っている。

この足底腱膜のおかげで大きな筋力を必要とせずにアーチを保つことが出来る。

歩行中では、主に踵接地期〜立脚中期でみられる。


②ウィンドラス機構

 ウィンドラス機構とは、別名巻き上げ機構とも呼ばれ、『アーチを挙上し、足の固定性を高める』役割がある。

足指が伸展することにより、足底腱膜が伸張される。
それによってアーチが挙上し、安定性および固定性に優れる。

歩行中では、主に立脚後期〜前遊脚期にみられる。

この機構が走ることや、ジャンプをすることで過剰に起こると、足底腱膜炎につながる。