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入院日誌|病と。⑨バカンスの終わりに

いよいよ退院が明日に迫った。
退院したらやりたいことを書いてみる。
完全に自分のためのメモ。

体力づくり
・毎日歩く
・家事をする
・人に会いに出かける

自己メンテナンス
・メガネの調整に行く
・髪を切る
・化粧の仕方を思い出す

料理
・つくりたいものから、つくってみる
・基本的なことを丁寧にやる
・レシピノートをつくる

書く・編む
・編集中のゲラを入稿する
・自分のエッセイを書く
・ライターとしての記事2本目を書く

ただのやることリストなんだけど、ちょっと先の暮らしを想像すると気持ちが明るくなる。というのもあるし、急にシャバに出ると心と体がついていかないので、想像しておくことが肝心なのだ。

今回の入院は、身体的にも精神的にも楽だった。とくに、今まで日記にだけ閉じていた言葉をnoteに綴れたことと、自分で料理をしてみたいと思えたのが良かった(ときどき微妙な病院食と、入院中に読んだ『cook』という本に影響されている)。野菜に触れたり、おにぎりを握ったり、肉をジュージュー焼いたり、魚をくつくつ煮込んだり、無性にそういうことがしたい。お見舞いに来てくれた友人と、今や未来の話ができたのも嬉しかった。入院中とは思えないくらい、ちゃんと人と関われた。

入院は、いつも私の人生のスイッチをちょっと切り替えてくれる。病気の人だけじゃなく、みんなに時々これくれいの休みがあればいいと思う。今回も良きバカンスでした。

***

オマケ【入院中に読んだ本】
『うつわと一日』祥見知生
『野田秀樹×鎌田浩毅 劇空間を生きる』野田秀樹・鎌田浩毅
『白』原研哉
『ものがたりの余白』ミヒャエル・エンデ
『夫のちんぽが入らない』こだま
『どこでもない場所』浅生鴨
『日日是好日』森下典子
『cook』坂口恭平

『カードキャプターさくら』CLAMP
『3月のライオン』羽海野チカ

まだまだ読みたい本や人から教えてもらった本はあるのだけど、意外と読めなかった。暮らしに余白を生むような内容の本が多くなったのは偶然(かな?)。数日前に詠んだフレーズが、他の本の中でも響いてきたりして面白かった。そういえば、『3月のライオン』にも料理の場面がたくさん出てきた。料理をしたくなったのは、そのせいもあるかも。








毒にも薬にもならない文章ですが、漢方薬くらいにはなればと思っています。少しでも心に響いたら。