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立ち振る舞い

先日 演技レッスンがあった。

自己紹介で実力を見て、その後 2ページのセリフをなるべく暗記した状態で行くのがベストとされた。自分は しょうがなく台詞を手に持ったまま、先輩の女性の方と演技をさせてもらった。

トップバッターで自分からはじまった自己紹介。
大杉漣さんがバイプレイヤーという姿で活躍するのを観た自分は 演技に問わず、バラエティタレントとしてどんな立ち位置でも対応できる名脇役になるように心がけ始めた という 演技レッスンに向けた意気込みを語った。
冷静に噛まないこと 短時間の中で出来る限りの思いをこめた簡潔な挨拶でリズムはよかったが、いつもの イズム が出し切れてなかったらしい。トップで呼ばれることに少し緊張してしまったのだろうか 出席番号が繰り上がったことに慣れ親しんでない様子 この小さな気の緩みが損傷の原因だったりする。

そして アクリル板を挟み 個々に置かれた椅子を使ってアイコンタクトをとりつつ、演技が始まった。

パートナーとなった女性は 3月に地方のスクールから転向してきた女性。幾度となく演じてきたこのシチュエーションを自分のものにしていること 演技のスタンバイ数秒 その出で立ちですぐにわかる。

強弱をつけた演技を心がけ ザックリしか言えないが、別れのシーンをやり終えた。

講師の口から出たのは、

『今まで見たこのシーンの演技の中で1番だね!』

いつもの癖で 思わず声が出るほどだった。

パートナーである女性の臨機応変な対応力の高さ これのお陰に尽きる。
講師からは 自分の積極性ある実力の演技と 場合ごとのシチュエーションの対応の柔軟さが バラエティ好きの功を奏したかに思えると コメントをつけてくれた。

しかし、心では思ったより嬉しさが 浸るほど深いほどではなく つるんと流れていく感情だった。

演技中の身振り手振り 顔の使い方 振り切り方は、問題はないし 修復も効く。
一番肝心なのは 台本を持ったその姿を変えられるかなのではないのか。今こうやってブログを打つときも持っていた右手の台本の重みが甦る。

評価はほぼ満点を獲得しても、リカバーできない その姿はまさに0点
清々しい思いと 苦虫を噛み潰したかのような 悔しさも残る 自粛後1番の教訓を持ち帰った日であった。

その日の帰り あの台詞を覚えた お墨付きの彼氏の台詞 例に習った彼女の台詞 そして完璧なるパートナーの立ち振る舞いまで。



#川添友太郎
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