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どんぶりでした

先日、妻と二人で近所のイオンまで買い物に行った。
あれやこれやと見て回ったが、結局僕はろくに買わなかった。妻もちょっとしたキッチン用品を買っただけで、あとはいつもの食料品を見ていた。

いつからか買い物が苦手に感じるようになった。
株だのファンドだので将来に向けて運用しようと言う。ポイントだのペイだのでお得に買い物しようと言う。
元々僕はそういうのとは対極におり、お金の管理もザルで、欲しいものはどんどん買うような経済意識の低い人間であった。

FIREだの副業だの働き方は様々だと言う。ネットショップだのメルカリだの何をどこでどう買うか、選択肢は無限だ。
知識や情報が備わった今では、もの一つ買うにしてもたくさんの決断を経て、吟味した後に晴れてご購入となる。最適な方法を選び抜く作業をしているうちに、本当に必要なのか?と買う熱量が下がってしまうことも少なくない。


イオンをブラブラ歩きながら、自分が今本当に欲しいものってないなーとも思った。生活が満たされているというありがたい状況である証拠なのだろう。欲しいとは言っても強いて言えば欲しいもの、が殆どで、買い物をすることが目的で欲しいものを絞り出すように考えている時もある。

以前の僕なら、買い物に来て何も買わずに帰ることほど無駄な時間はないと考え、ガッカリしていたかもしれない。でもいつでもどこでも買い物ができる現代において、実際に商品を見て回るウインドウショッピングは贅沢な時間の使い方とも言えるし、欲しいかどうかを明確にするためには有効な手段だと思う。
何より子供に遮られることなく妻と話ができるというのは、子育て期の今では貴重な時間である。お互いの価値観をすり合わせてみたり世間話で情報を共有したりというのは、普段出来そうで出来ていなかったりもするものだ。


自分が欲しいものはなくとも、これから子供に準備するものはたくさんある。実際今も、自転車、机、ベッド、ランドセルなどなど、大きな買い物の予定が続々と迫ってきている。何がいいか調べはするけど、いざ使うときはバシッと踏み切れるように日頃から訓練しておかないとなぁ。これはお金を使う技術が試されるぞと肝に銘じて、今日唯一買ったイチゴ味のトッポをかじったのだった。



お越しいただきありがとうございます。イラストの恐竜はカルカロドントサウルスです。名前の響きが最高ですね。


ではまた!

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