ロシアのカメラメーカー
昔、東京からモスクワに向かうJAL便はシェレメチェボ空港に到着しました。SU便はいまでもシェレメチェボ空港に到着します。
このシェレメチェボ空港からそれほど遠くないところにその企業は立地しています。
その企業とはZENITというカメラを生産していたKMZ(S.A.ズヴェレヴ記念クラスノゴルスク工場)です。
ソ連時代からの企業は、従業員の福利厚生がいかに充実しているかが優良企業の証でした。Youtubeにソ連時代の企業PRビデオがいくつか探すことができます。例えば、アウトヴァズ(同社の自動車としては、ラーダ・ニーヴァが有名)なども自社製品のPRと並んで支配人がしっかりとした福利厚生を行っているとの紹介に時間を割いています。
KMZも従業員の医療や娯楽などの福利厚生のため、病院やホッケーチームを運営していました。
カメラ以外にも、天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡、銃のスコープのほか、KMZ関連施設の壁に戦車や潜水艦の絵が描かれていて、軍事関係や医療関係の光学機器も製造しているようです。
同社のホームページを確認したところ、現在でもキヤノンやニコンのカメラに取り付けられるレンズやライカM型マウントのレンジファインダー式デジタルカメラ(ZENIT M)が製品一覧に掲載されていました。このM型ライカっぽいデジカメはレンズとセット販売になっており、35㎜F1.0というとても明るいレンズ付いてくるそうです。ただ、気がかりなのは、このカメラのCMOSはフルサイズなのか、APSなどの小さいものなのか、ホームページからは確認できませんでした。