【競馬】【朝日フューチュリティS】全頭評価

【展望】
阪神1600mで行われる2歳牡馬限定レース。最終直線が長めで差しが決まりやすいコース形態であることに加え、本レースでは逃げ馬と先行馬がかなり多く、差し馬に大きく展開の向くレースになることが想定される。逃げ先行馬は枠順をもとに、理想のポジションが取れそうかどうかをしっかりと見極めたい。

【各馬の評価】
Sダノンタッチダウン
 新馬戦は内前有利の展開の中、外差しを選択し1着と高く評価できる内容だった。前走、デイリー杯2歳Sも新馬戦と同じく内前有利の展開の中、外から差してきて2着と高く評価できる内容。外差し一辺倒な競馬は気になるが、本レースに限って言えば脚質面での不安はないと考え、S評価とした。

Aティニア
 
新馬戦では、内前有利の展開の中で外から差し切って勝利しており、評価できる内容だった。前走、2歳1勝クラスではバグラダスに0.5馬身差で負けたものの、位置取りの差によるもので能力的に差はほとんどなかった印象。バグラダスは新潟2歳S4着の実績のある馬であったため、本馬の能力もある程度評価することができる。差しの脚質も本レースには合いそうなためA評価。

Aバグラダス
 
デビュー戦はダートだったが、2走目の新潟2歳Sでは初めての芝ながら4着と好走した。内容はスローペースで逃げられたが最後に差されてしまう物足りない内容だったが、前走、2歳1勝クラスでは好位から伸びる王道の競馬で勝ち切るいい内容だった。逃げにこだわらなくても好走できそうで、現状全く人気していないことも加味しA評価。
 
Aドルチェモア
 
新馬戦は内前有利の展開の恩恵があったとはいえ3馬身差の圧勝。他の出走馬の次走結果から、レベルの高いレースだったことが窺え、高く評価できる内容だった。前走、サウジアラビアRCは2番手でレースを進め、上がり3ハロン33.4の末脚で大逃げ馬を差し切っており、評価できる内容だった。本レースでは逃げ先行馬のポジション争いがかなり激しくなることが予想されるが、本馬の末脚ならもう少し後ろのポジションでも競馬できそうなため、大きくは割り引く必要はないと考えA評価とした。

Bレイべリング
 
前走の新馬戦では、道中外を回るロスがあったものの、スローペースで逃げれた馬を突き放して3.5馬身差の圧勝と評価できる内容だった。力は未知だが、差し馬有利が想定される本レースには合いそうなためB評価。

Bニシノベストワン
 
新馬戦は不良馬場で本馬には合わなかったので度外視できる。2走目の未勝利戦は最終直線で伸びない内を通ったため、勝馬と0.2秒差はむしろ評価できる内容だった。前走の未勝利戦は、1.5馬身差で勝利し力を示した。中1週のローテーションは気になるが、実力の割に人気しておらず妙味十分。

Bエンファサイズ
 
前走、新馬戦は道中内で脚を溜められたものの、最終直線では伸びない内を通って2馬身差で勝利しており、評価できる内容だった。レイべリング同様、能力面は未知だが、差し馬有利が想定される本レースには合いそうなためB評価。

Bコーパスクリスティ
 
新馬戦は、最終直線で伸びる外をスムーズに確保できたため、勝利はしたものの高く評価できる内容ではなかった。しかし前走は、少頭数でスムーズに競馬ができたとはいえ、阪神JF4着のアロマデローサと差の小さい競馬をしてきたクインズエルサに対し2馬身差をつけ勝利しており、評価できる内容だった。先行策にこだわらない脚質も本レースに合いそうなためB評価。

Bグラニット
 
逃げた2戦は1,2着と好成績。もちろん展開の助けがあってのものだが、噛み合えば強い相手とも勝負になることを示せた。内枠を引き、スムーズに先行できれば好走の可能性もある。

Cオオバンブルマイ
 
新馬戦はメンバーレベルが高いとは言えず、1着だったものの内前有利の恩恵を受けたため評価できる内容ではなかった。前走、京王杯2歳Sは最終直線で追い出しが遅れる不利はあったものの、道中は内をロスなく立ち回れており、最終直線でも伸びる内を通れたため高くは評価できなかった。何より、本レースは逃げ馬、先行馬にとって相当タフなレースになることが想定されるため、短距離経験しかない本馬には厳しい。

Cオールパルフェ
 
新馬戦はスローペースからの末脚勝負になり、1着ノッキングポイントと3馬身差の2着に敗れた。キレる脚がなく、逃げて粘る競馬を得意としているが、本レースでは同型馬が多く、逃げ馬には厳しいレースが想定されるためC評価。

Cフロムダスク
 
カンナSでは出遅れてハナが取れず10着と大敗。本レースは同型馬が多く、ハナ争いも激しくなることが想定されるためC評価。

Cドンデンガエシ
 
新馬戦は完全に展開が向いたものの上位3頭にキレ負けしており、評価できる内容ではなかった。前走、アスター賞は2.5馬身差で勝利したものの、メンバーレベルが低く、スローペースの前残りで展開が味方したものであるため評価できない。

Cウメムスビ
 
全5レース中2勝を挙げているが、どちらもレースレベルが低い上、展開も完全に向いていた。メンバーレベルの高い本レースでは厳しい。

Cスズカダブル
 
全4戦通して展開が向いたレースばかりだったが好成績を残せておらず、ここでは厳しい。

Cロードラディウス
 
唯一の勝ち鞍の未勝利戦もスローペースで前残りの恩恵を受けたもので、ここでは厳しい。

Cキョウエイブリッサ
 前走、2歳1勝クラスは初の芝レースながらも3着と好走した。しかし、伸びる外を通れたにも関わらず、2着と2馬身差をつけられており負けすぎな印象。

Cミシェラドラータ
 
未勝利戦以来、目立った好走はなく、本レースでも好転する要素は特に見当たらず厳しい。


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