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雑惑

結婚

40歳過ぎて独身の男性にはヘイトが向く、という感覚を、この前大手企業に務める友人との会話の端で感じた。
まぁ私がフラれたという話をしたから、慰めのつもりで言ってくれたのかもしれないが、「なにか本人に問題があるのだろう」という文脈は他の人からも感じる。
40過ぎて独身だと本人に問題があるらしい。全然ピンと来ない。
逆に数十年そこそこでパートナーが見つかる人のほうがよっぽど短絡的にできていて羨ましい、くらいのヘイトを返したいと思った。
いやそれはさすがに返しすぎかもしれない。失礼しました。
私も10年くらいしたら向けられる側にまわるので、ご勘弁ください。
女性の方がキツそうだしな。今から結婚しないの?って聞かれるしな。
でも、いきものとして子どもは欲しい気がするような、孫も欲しい気がするような気はしているな。

プロテイン

愛用しているプロテインの会社の別商品に虫が湧いていると騒がれていてとてもギョッとした。
今の時代虫が湧いている商品の開封動画が、思い立ったら無料で即時にTwitterで見られてしまう。悪いことがマジでしづらくなったなと思う。
ただ、そもそもが悪いことではないらしい。
海外にとっては虫は「混入していて当たり前」「健康被害がなければ謝罪くらいで許される」文化であると商社の方がツイートしていた。

火消しではないだろう。多分事実だ。
そもそもそのプロテイン会社はヨーロッパの会社で、日本と気候が違うらしい。また、加工前の粉類に除虫剤を撒くという風習自体が、ヨーロッパにはないらしい。
ヨーロッパで食べる粉モンにはだいたい虫が入っていて当たり前、ということだ。

でも、よく考えたら向こうはそもそもベッドの際まで土足で生活しているわけで、家の中にアリくらいいて当たり前。
食べ物に虫くらいいて当たり前なのだろう。
あえていうなら、「人は殺しちゃいけないけど殺す人はいるよね」くらいの感覚で、「虫は入ってないほうがいいけど入ってることもあるよね」みたいな感じなのだろうか。
そう考えると日本は人殺しよりも食物への虫混入のほうが怒り狂う人と熱意が高いように感じる。
日本の当たり前は世界の当たり前ではないのだ。
別にどっちに合わせろとも思わないけれど。

ルール

そもそも法律自体人間が勝手につくったもので、いうなればおままごとのルールでしかないと思っている。
ルール違反した人はルールに則った罰則が与えられる。則ってない罰則が与えられる地域もある。そういうおままごとをこの星では各国繰り広げている。
なので抜本的に全部変えてしまったって、対象者が納得してれば何の問題もない。
いっそもう、お金という概念をなくしてしまうのはどうなのだろうか。
どんなルールを施工するにせよ、最終目標は「最大多数の最大幸福」であると私は考える。
であるならば、現代において「お金」というツールを外すのは、上記を達成する劇的な近道になるのではないだろうか。
おそらくPSYCHO-PASSのような世界で、適正能力に基づいて労働が割り振られ、その労働を達成していれば、パスを使って好きなように生きることができるような。
PSYCHO-PASSでは主に「犯罪者予備軍を取り締まる」ところに焦点があたっているけれど、私はむしろその世界の日常生活の方を夢想していきたいと感じた。
しかしかなり性善説に基づきすぎているシステムだなぁとは自覚している。
まずサボるだろうということ。成長する意欲を持つことが難しくなりそうであること。組織全体の成長戦略を誰が策定するのかということ。
PSYCHO-PASSではAIがそこを担っているものの、AIの設計者にはやはり性善説が求められる。
でも、政治も経済も「相互監視」によって中庸を保つ、という概念をみんな信じているけれど、果たしてそれって機能してるのかしら?

ルールの話といえば、アプリ業界で最近話題になっている事例がある。
とあるアプリ内に出す広告会社のSDK(アプリ内に組み込んで広告の取得・計測をするシステム)が、別のSDKの効果を盗んでいたという話。
大抵のアプリが複数社のSDKを組み込んで収益化しているところに着目し、別のSDKの成果を自社のSDKとして発信できるように隠しプログラムを仕込んでいたというのだ。
これ、どう考えても犯罪だけど、何罪でどこの国がどう裁くのか、どこに訴えたらいいのかというのが非常に難しい。
ルールが絶対間に合わない犯罪。
多分逃げ切れちゃうんではと思う。
非常にえげつない。
ちなみに開発国はお察しのとおりです。
やっぱコロナも国策で漏洩したのかしら。

などとつらつら。

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