見出し画像

「「あっ、なんか面白そう!」と感じることを精一杯、真剣に、全力で好き放題やってみる」――NPO法人サニーサイドの前口あかねさんに相愛大学で学んだことを聞いてみた

相愛大学を卒業し、今はしょうがいを抱えた方々の社会参画をサポートするNPO法人サニーサイドに勤務し、コミュニティスペースhinataの企画・運営を担う、前口あかねさん。

伸びのびと学べる大学の雰囲気に惹かれた

前口さんが、相愛大学に進学したのはオープンキャンパスに参加し対応してくれた先生や在学生の雰囲気がとても柔らかく、ここなら伸びのびと学ぶことができそうだと思ったからだそうです。

大学生活での一番の思い出を聞いてみると「楽しい思い出がいっぱいで、どれか一つかなんて選べないよ」と言いながら、様々な取り組みに関わってきた前口さんらしいお話を伺いました。

相愛大学では、学生が中心となってイベントを企画・運営するケースが多いですが、私はそういった取り組みが好きなので積極的に参加しました。特に私も中心になって企画した、「大阪人の解体新書!?」は面白かったですよ。大阪大学の金水敏先先生をゲストにお招きして、私たちが寸劇をしたり、先生とディスカッションをしました。「ステレオタイプによって形作られた大阪人」と「実際の大阪人の姿」のギャップに注目し、大阪人を解き明かしました。あっ、私は和歌山人なんですけどね(笑)。

大学での学びを深めるとともに、大学の内外を問わずに様々な取り組みに参加し、充実した学生生活を過ごした前口さんですが「もっとやっておけば良かったな」と振り返ることもあるそうです。

もっとたくさん友達をつくっておけば良かったなと少し後悔することもあります。大学では、挨拶程度の軽くお喋りする人は多くいたけど、深い話をできる友達はあまりいませんでした。あと、どうしても同じ学部でつながることが多かったので、音楽学部や人間発達学部の違う学部の人とも仲良くなれたら良かったです。あとあと、学年を越えた交流も少なかったので、先輩と後輩とも、もっと仲良くなりたかったな。言いだしたらきりがありませんね(笑)。現役のみんなには、私のように後悔しないように、いまのうちに色んな人と出会って欲しいなと思っています。

好きなこと楽しいことに全力で取り組んで欲しい

前口さんは社会人になった今だからこそ、在学中に自分の興味のあることに精一杯取り組むことをお勧めしてくれます。

大学で勉強することは大切です。だけど、机に座って勉強するだけではなく、自分の好きなこと、興味のあることに、一生懸命取り組みのも大切だと思います。自由に使える時間がふんだんにあるのは、大学生ならでは。社会人になったら、自分の好きなことに注げる時間はどうしても限られてしまう。だから、大学生の皆には、いまのうちに好きなこと楽しいことに全力に取り組むことをお勧めします。そうやって真剣に全力で取り組めば、社会人になったらその経験は必ず活きるから安心して楽しんで欲しいです。

好きなこと楽しいことに全力で取り組む。そんなことをお勧めしてくれるのは、前口さんご自身が、いま幸せを実感することとつながっているからだそうです。

幸せを感じるポイントは人それぞれですが、最近、私は、自分の枠がどんどんどんどん拡がっていく感じに幸せを感じました。予想も想像もできなかった人たちと出会い、その人たちと何かを創りだしていくことができている。なんで、そんなきっかけが生まれたのかなと思い返してみると、学生の頃の出会いがご縁になり、そこからつながりが広がっていきました。
だから、こんなこと将来に役に立つのかなと心配して何もしないぐらいなら、好きなことを一生懸命に取り組む。それが、みんなの人生を豊かにすることにつながると思いますよ。

最近では新聞などのメディア取材を受けることもある前口さん。様々な経験を糧にして、好奇心を頼りに可能性を開拓する姿はとても魅力的で、後輩として誇らしくも感じました。前口さん、貴重なお時間をありがとうございました!

画像1

このマガジンについて

このマガジンは、2020年度相愛大学「宗教社会活動論」を受講する学生が制作したインタビュー記事を掲載したものです。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、来春卒業予定で就職を希望する大学生の内定率が、前年度と比べて急落していることが話題となっています。そのような厳しい時代の中で、「何のために働くのか」を考え、自身にとっての豊かさを見つめることが重要なのではないかと考えています。そうしたときに「當相敬愛」を建学の精神とする相愛大学の学びや仏教思想にヒントがあるようにも感じます。そこで、相愛大学を卒業された先輩たちに、卒業後の人生に、相愛大学の学びがどのように影響をもたらしているのかについてお話を伺い、相愛大学の学びの豊かさについて広く共有できればと思っています。(担当講師:釋大智|霍野廣由)

インタビュー 楊揚(人文学部3回生)、TRAN TIEU LINH(人文学部4回生)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?