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俺はMtGをこのように楽しんでいる


はじめに

元々は、自分の思考を一般化しつつ、ついでに時々見かける「MtGに苦しみや焦燥を抱く人達」の重荷を下ろす手立てを探れないかと思って筆を執った。

しかし自分が曖昧に思い浮かべていた内容は、突き詰めると存外根深い話であることに気付き、綺麗に言語化しようとすると仕上げる前に心が折れると判断。
よって、諦めて自分の主観の範囲で書きたいだけ書くこととした。整理するのも面倒だからやめた。

承認について

MtGを含め、勝負の要素がある趣味には、楽しみ方にいくつかの軸があると思う。
第一に、結果としての勝敗。
第二に、体験そのもの。
第三に、生産。
MtGでいえば、スパイク・ティミー・ジョニーと呼ばれる分類が、このそれぞれに近いと思う。
※楽しみ方など無限大だし、必ず上記に収まるわけではないが、そういう細かい話は割愛する。偏執狂おじは一旦黙ろう。

そして、この価値観は、個人の観点から人間の価値を判断する「承認」行為の軸にもなりうる。
他人を評価する場合でいうなら、「あの人は優勝してて凄い」とか、「あの人と対戦するのは楽しくて好き」とか、「あの人は誰も知らないカードを見つけて来てて凄い」とか、そんなんだ。

周囲の変化

今のPauper界隈を眺めていると、この承認における評価軸が、カジュアルに楽しむ環境にいた頃の周囲と比べて競技的な軸が強くなっているように感じられる。
※俺個人の観測範囲での話。何度でも言う。

おそらく、「神決定戦の定期開催」「チームパウパーの定期開催」「単純な人数増加」が最大の要因なのだと思う。
神決定戦という競技イベントの話題性の高さは、そのままSNS上での声の大きさとなり、関東近辺の界隈全体のベクトルが、競技勢・非競技勢を問わず「勝敗」に向く瞬間が年に4回生まれることとなる。また、そもそもこれがあったから競技目的で参入してきた人もいるだろう。
チームパウパーは別軸で、「負けたら迷惑がかかる」「弱いから誘ってもらえない」という認識を持っている人は(その認識が正しいかはさておき)多く見える。そういった意味で、非競技勢も巻き込みながら競技ベクトルのモチベーションとプレッシャーを与える存在になっている。
さらに、全体としての人数が圧倒的に増えたことで、「ショップ単位で1つのコミュニティ」から「小さいコミュニティと個人の緩やかな集合体」となった。カードゲームうさぎ読者は虎穴からZooへの変化をイメージするとわかりやすい。これにより、知人同士でこそ特に映える「体験」「生産」の価値が相対的に下がっている。また、大会存続のためにコミュニティを広げて維持する必要がなくなったことで、直接的に自分の糧にならない他人を承認する必要性が下がっているのもあるだろう。

これらが起因して、「体験」「生産」に見出される価値が弱まってきている。
まず「体験」に関していえば、「プレイ体験を共に楽しむ」というスタンスでなさそうな振る舞いのプレイヤーが増えたこと、デッキ採択の話題でメタゲームへの適合性以外の話を聞かなくなったこと、初対面の相手との対戦中や対戦後の雑談が減ったことなどが、現象としてわかりやすい。
次に「生産」の分野は、独自のデッキやカードを「使い続けているならすごい」「勝てているならすごい」、大会開催を「成功させたならすごい」というように、「独自性や行動力だけでは評価されるに値しない」という風潮が強まっているように見える。

変化に対する個人的な思い

先に保険をかけておくが、この傾向自体は悪いことではない。自分の基準で人を認めるも蔑むも自由だし、そもそもこれはあくまで天気などと同じ"現象"であり、絶対的な善悪を付与する余地自体が無い。

そのうえで、この傾向に巻き込まれる形で、自己嫌悪に陥ったり、他人を蔑んだり、ネガティブな方向に行ってしまっている人を見ると、拾えるところにある魅力や幸福を溢している感じというか、なんだか勿体無いなと思う。

他が知らないカードやデッキを使う人は、負けていようが短期間だろうが、他に無い知識や発想を持った人。大会やフリープレイ会を主催している人は、成功しようと失敗しようと、それだけの行動力がある。態度が良かったり小粋なジョークを言える人は、対戦相手を幸せにできる。それだけで賞賛に値すると思った方が、日々の幸福を拾いやすいんじゃないかと思う。
勿論これは他人に対してだけでなく、自己評価においても同様。

例えば自分の場合でいえば、自分はMtGが上手くないし、長い時間を競技方面に割くことはできないから競技的な人達には差をつけられる一方。そこ自体に否定の余地は無いし、悩んだり凹んだりした経験もある。
だけど、それはそれとして、誰も試していない(もしくは大成していない)カードやシナジーを試すことはプレイヤースキルを問わず価値があり、それをやりながら情報を流している自分は自分で賞賛すべきだと思っている。また、対戦時も態度なり礼節なり宣言なり、相手にストレスを与えないマナーは最低限わきまえていると思っている。

そんな風に、自分にも他人にも良いところを見出して拾えるほど、ポジティブに健やかに、MtGを楽しめるんじゃないかと思う。
つまりMtGは人生!良い事言った!終わり終わり!ヨシ!

おしりに

大便💩

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