見出し画像

好きな人が彼女になりました(4月エッセイ②)

 好きな人が彼女になった。このセリフを言ってみたかったという気持ちもあるが、これは紛れもない事実だ。私は今最高に幸せだ。だって好きな人が彼女になったのだから。

 出会いはマッチングアプリ、4月の2週目だった。彼女は2歳年上で、なんとなく最初から会話が続いていた。私の経験上、アプリをしていなければ出会うことのなかった、見ず知らずの他人と初めから会話が続く時点で「気が合う」といえる。しかも同じ系統の職業なので、仕事の話もお互い共感しながら話すことができる。

 しばらくして、LINEを交換した。それから初めて電話をすることになった。声と話し方が個人的にとても好きだと思った。そして何より、話題が尽きない。お互いおしゃべりなのだ。それから2週間、ほぼ毎晩電話をした。それでも話題は尽きないし、むしろ増えているような感覚すらあった。お互いを励まし合ったり、他愛もない話をしたり、家族や友達の話をしたり、とにかくたくさん話した。睡眠時間は確実に減ったが、精神的にとても安定した。自分のことをわかってくれて、そして何より楽しかった。

 本当に可愛すぎるエピソード。夜になるとLINEの返信スピードが格段に上がるのだ。すぐに既読がつく。これは本人に確認したのだが、「電話したい!」というアピールなのだ。だが、自分から電話を誘うことができず、私の「電話してもいい?」待ちなのだ。そして必ず「うん!」と返ってきて、電話が始まる。可愛すぎる。

 初めてのデートで映画を見に行った。その日初めて会った。第一印象は「綺麗なお姉さん」だと思った。あと、身長が私と同じくらいで少しびっくりした。電話ではたくさん話せたのに、直接会って話すと、初めはお互い緊張して全く会話が弾まなかった。しかし、しばらくして緊張がほぐれて電話で話す時と同じテンションで会話することができた。2回目のデートの約束もできた。

 そして2回目のデートが今日だった。片道1時間半のドライブ、美しい自然に癒され、デートはなんとか無事成功した。あとやっぱり可愛い。

 帰り際、私はついに告白をした。今まで告白をしてきた中で、その場で返事をもらったことがなかったのだが、すぐに「よろしくお願いします」と言ってくれた。こんなに嬉しいことはない。

 好きな人が彼女になった。このセリフを言ってみたかったという気持ちもあるが、これは紛れもない事実だ。私は今最高に幸せだ。だって好きな人が彼女になったのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?