ストレイキッズが、帰ってきた!
ストレイキッズの皆さん、カムバック&アルバム発売、おめでとうございました!
まず、アルバムのタイトルが"★★★★★ (5-STAR)"そしてタイトル曲の題名が、 "특(S-Class)" だと知った時から薄々感じてはいたのですが、全貌を知った今、(というか今更?)改めて感想を言うとすれば、
───────ストレイキッズが、帰ってきた!
これかな。と思います。
もう少し詳しくいうと、ストレイキッズが、(自己表現という地獄に)帰ってきた。
まず最初に、そんな感想を抱きました。
実は、ひとつ前のカムバックの際にこんなnoteを書いていたのですが、
そこでこんな文章を引用していました。
この本は、デザインについて話しています。
デザインは、商業に密接に関わっているので、デザインとして成立するものを、たくさん作っていくためには、世の中にある様々なものをリファレンスにして、そのもの自体の個性を突き詰めていくのが良い。そこに滲み出た「自分」がその創作を特別にしていく。ということだと私は解釈しています。
どんな手段を使うにせよ、この世に簡単にできる創作なんてひとつとしてありませんが、その中でも、「リファレンスのない自己表現」はやっぱりとても苦しいものの一つだと思います。
ストレイキッズの曲は、初期の痛々しい感情を表現したものから、近年のエンターテイメント性の高いものまで、全ての根本には彼らの当事者の心があると思っています。
当事者の心、つまり自分自身の声には、どこにもリファレンス(参考文献、出典)がありませんよね。
自分は1人しかいないし、全く同じ人生を歩む人も、世界中に誰1人としていないので。
世の中に、似たような気持ちや、共感する気持ちはあったとしても、全く同じものは、ひとつとしてありません。
ストレイキッズの今までの曲にも、映画やセリフをもとに曲を作ったり、当事者以外の心をモチーフにして表現した曲は多くあるとは思いますが、MAXDENTというアルバム、特にタイトル曲にcase143を持ってきた時に、私は、ついにストレイキッズは、自己表現という地獄で、ストレイキッズらしさを見せる、ということから一歩抜け出したんだ。これからの彼らは、一体どんな色を見せてくれるんだろう。とワクワクした記憶がありました。
ですが、今回のカムバックを経て、ストレイキッズは自己表現という地獄に結局はずっといて、そこで「ストレイキッズ」というアイドルを表現していくという覚悟なんだ。と感じました。
ずっとその場所にいたのか、それとも戻ってきたのかは私には分かりませんが、答えがなくて、泥臭くて、本当に大変で、しんどくて、そんな地獄を私たちにまた見せてくれたことが、嬉しくて、あまりにもかっこ良いです。
ストレイキッズの見せる「特別」
私が初めて歌詞を見ながら "특(S-Class)" を聴いた時に率直に思った言葉が、「えっ!maniacの続き?」だったんです。
ストレイキッズが、ODDINARYというアルバムで見せてくれた一連のコンセプト、
「平凡な僕たちもみんなおかしい面を持っている」
「不思議な部分があることが、まさに普通のことだ」
私はこの物語が本当に大好きなんですが、今回のS-Classという楽曲で、その平凡を、特別というステージまで持って行ってくれた。
ここで重要なのが、maniacという曲や一連のコンセプトがあったからこそ、この特別が人より優れている、とか、一般に良いとされる風習の上位互換ではなく、どう頑張っても人と同じにはなれない部分、自分で上手に受け入れられない嫌な部分まですくい上げてくれているということです。
maniac=異常者という少数派を示す言葉で、この世界のどこかにはいるけれど、なかなか現れることのない、もしくは厭われてしまう、多数の人たちををすくい上げる。
SClassは、そんな平凡の中身の部分そのまま、特別へとシフトさせてくれた。
私たちは誰一人として全く同じ人間はいないので、自分のコンプレックスに関わらず、「どうして私は他の人と同じになれないのかな」
そんな考えになることもあると思います。
かくいう私も、自分にとって恥ずかしくて、どうして同じになれないのか、そんなことを思う自分がまた嫌だ、と思うようなコンプレックスがありますが、そんな人と違う部分があるのは当たり前、なだけでなくそれこそが自分を特別にする。
そんなことを、改めて教えてくれてありがとう。と感じるようなタイトル曲だったなと思います。
MVでみる特別
MVで面白いな〜と思うところ、いくつもあります。私がそう思った部分に共通してるのが、
「特別」を歌う時に、表現されている世界が、決して特別な世界ではないということです。
どういうことかというと…
Sクラスのような贅沢。ファーストクラスの中でも最高。
と歌う場面は、ごみが飛び交っている。
他にもサビ前で1番盛り上がって、「의 별의 별의 별의 별의 별의(トゥクピョレ ピョレ!」と特別を歌う中毒的なシーンで吸い込まれていくのは、道端の水たまり。
ぴかんぽんちょ!は光きらりと、とYouTubeでは訳されていますが、印象的に光ってるのは水たまりに反射した光ですよね。
特別なものを、いわゆる特別で描写しない。ありふれたものだったり、もっといえば普段なら見逃してしまうものや、汚いとされるもので表現されている。
そんなところでも、普通って何?誰とも同じじゃない、自分だけの、特別を一貫して表現してくれているような気がします。
余談ですが、今回に限らず、ストレイキッズの、「汚い」のデザイン、すごく好きです。
彷徨う(ムカつく)子供達
急に話を変えるんですけど、5STARドームツアーが始まりますね…。
絶賛ド緊張中しているのですが…。
ただアルバムを聴いているだけでもずっとお腹いっぱいなのに、アルバムを聴く時に、この曲を、ライブパフォーマンス付きで、観ることができるかもしれないという新たな楽しみに、嬉しい悲鳴をあげています。
ここで皆さんに、ぜひお聞きしたいんですけど、今回の5STARのアルバム以外のストレイキッズの曲で、セトリ入りしたらいいな〜と思う曲は、ありますか…?
ストレイキッズには、題名に宇宙や星というテーマを冠しているものから、歌詞で扱っているものも、いくつもあると思いますが…その中でも特に、私は、もしこの曲がセトリ入りしたら、絶対会場で溶けて消え去って、ドームを涙の海にしてしまうんじゃないかと思ってる曲があって…
それが、StrayKids TMT(별생각-ピョルセンガク-)です。
TMT To Much Thinking
별생각-ピョルセンガク 星に思いを馳せる。
落ちてしまうのかと怖くなる。と歌っていた彼らが、
夜空を見渡すと、僕の姿がしっかりと刺繍されているんだ。落ちることなく、そこでステイして。
と歌うようになっている…。彷徨う時期のひとつの終着点のように感じます。
でもここで声を大にして言いたいのが、なんか…「うう、みんな、成長したね…努力で自分達に自信が持てるようになったんだ…」みたいな、しんみりした感動じゃ、無いってことです!!!
私は、【별생각-ピョルセンガク】が発売された当時から応援していたわけでは全く無いので、同時のファンの方たちが、どういう気持ちでこの楽曲を聴いていたのかは、想像することしかできませんが、それでも、まさか、まさか、
と歌っていた彼らの、ひとつのアンサー的な存在になる曲が、
だとは思わないじゃないですか〜〜〜〜!
(めちゃめちゃ字体と記号で情報操作してすみません。こういうことは、本当はあんまりやってはいけません。)
STAYの皆さんには説明するまでも無いかと思われますが、一応、歌詞の中で특별(とぅっぴょル=特別)は、その後の별(ぴょル=星)とかけられています。
でも、本当に、ええ〜!みたいな…
ストレイキッズが進んできた道が、ひとつの答えになった時、こんな、奇妙な曲で答えるの〜!みたいな…(褒めてる)
自身もintroでお話しされてましたが、
この流れというか、ストレイキッズが辿ってきた道が、とてもわかりやすく、そして今回の5-STARというコンセプトにガッチリとハマって、対になるような曲だからこそ、もうなんか色んな想いが溢れて、もしセトリ入りなぞしようものなら、ほんと、みんな、ドーム、水浸しになるよ???気をつけな!!!!!(?)
と、ここまで短いながらも、いろいろと話してきましたが、毎度のことながら、このnoteは私個人が感じた、私のストレイキッズ像なので、ぜひ気楽に読んでいただけたら幸いです。
う〜〜〜〜ドーム楽しみ!!!
以上でした!
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