「政治の何が嫌なのか」話してみた

こんにちわ。西荻ぷれま委員会の北村です。ぷれまは、まちのなかの多様性を楽しく使って強いまちにしようみたいなことを考えてやっているのですが、自分ばっかり面白い人とはなして楽しい思いをしているので、文字にして興味がある人にも見てもらえるものにしようと考えました。

ぷれま、バッチリではなくても、ぷれまの周りの人としたはなし、ちょっと覗いていってもらえると嬉しいです。

今日は上智大学で国際政治を教えている鈴木一敏教授とのお話です。鈴木さんの作るタコス、最高に美味しいんですよ。(ちなみに鈴木さんとのおはなし、シリーズで出していく予定です。)


政治ってなんか嫌
北村:今日「政治」っていうキーワードではなしたらどうかなっておもったんです
鈴木:政治ですか?
北村:政治ってなんか嫌だみたいにおもってまして。でも、嫌いであまり知ろうとしなかったことだからこそ、知らないでいた良い点や、良い関わり方があるのかもしれないと。
鈴木:経済は嫌いじゃないんですか?
北村:経済ですかー。経済については、嫌いという感情はあまりないですね。経済学ちょこっとやったからかな
鈴木:政治学やったら好きになりますかね?
北村:うーん。好き、嫌いという感覚的なものから。もうすこし分解した相対的な対象にすることはできるかとおもいます。
鈴木:なにが分かれ目なんでしょうね。競争相手がいたら経済嫌いになりますかね?お金のやりとりや、転売が汚いという価値観は、いろんな国でありますよね。
北村:あー、ありますね。利子がいけないとか。
鈴木:転売も、商社や問屋とどう違うのか、難しいですよね。

責任と不幸
北村:「価値を作っているのか」っていう観点と、「嫉妬」みたいな感情的な観点とある気がします。ちょっと話は変わるんですけど、責任をとってやめるっていうのが全然わからない。「辞めて不幸になるからいい」みたいな感覚なんだろうなと推測するんですけど、不合理だなーって思います。それと、転売とかがだめっていうのに、似たところがあるような。
鈴木:中学の時学級委員をやらされて、学年集会を通知しないで、クラス全体を遅刻させたことがあります。責任を取って辞職します、といってもやめさせてもらえませんでした。
北村:鈴木さんが言っている様子が想像できました。笑
鈴木:役得が無ければ、やめても責任取ったことにならないと、身をもって分かりました。
北村:役得がある。役得があるということが前提なんですね!
鈴木:だからあれ、役得があることが暗黙の前提なんですよね。政治家のやつ。なんかシンクロしますね。笑
北村:ですねー。笑 約得って、不正が前提みたいな感じすらある。
鈴木:不正な役得でなくても、報酬でも良いんですけど。「権威、権力、金力の減少。正当か不正化は問わない。」ということで。なんかのインセンティブがあるのが前提という。
権威・権力みたいなのがなんか嫌なのかも
北村:権力というのもおもしろいものですね。あと、権威。権威って前にすずきさんとおはなししたことあるかとおもいますが政治ということばと権威ということばは、僕の中で近くにある。
鈴木:政治は価値の分配で、話し合っても分かり合えないような価値も含むので、それに正当性を持たそうと思うと権威も大事になりますよね。
北村:そのへんがしっくり落ちてないというか納得がいってないとこな気がしてきました。経済でいうと、僕が「金の力で競争相手に勝つ」みたいなことについて、そういうものだよねって、納得してしまうのと対照的でそれが嫌だという人はたくさん想像できます。金の力で勝つのは良くて、権威で勝つのはいけないという価値観にぼくはあるようです。
鈴木:分かち合えないものも含めて、資源や価値を、強制力も背景にしてやるので、相手に納得させるようなストーリーが必要で、それが権威っぽいですね。というか権威がちゃんとあれば権力使う必要も減ると思いますが。だから権威自体は、たとえ根拠が出鱈目でも役に立つこともあるかと。

続く

1時間お話したのですが、結構な量になってきたので、2つの投稿に分けて行きます。後半はさらにどういうところが嫌なのか、どう使うのであればよいのかという話に向かっていきます。

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