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分業の世界から生活のコントロールを取り戻したい

こんにちは、farmtory-labの幽霊部員、リモートでのミーティングには参加するけどプロジェクトは持っていないsoこと北村聡一です。farmtory-labは「縫わないバッグ」を作ったり、「簡易自分サイズトルソーの作り方」を作ったり、まあなんだかんだと作っているところなのですが、この集まりはいったいなんだというところの説明が難しいなーと思っていました。

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「たのしいし、きっともっと多くの人が楽しめる」、そのように思うのですが、なんだかわからないとなかなか参加もしてもらえません。「farmtoryとはなにか」ということはまとめたことがありますが、ちょっと抽象的です。あたらしいようなあたらしくないような「何か」なので、おしゃべりを通してそれを伝えたいということで#farmtroy1on1 シリーズを始めました。

むらさき:farmtory についてわたしはまぁ割と四六時中考えているんだけどあんまり外に出せていない

so:よく考えてる分、関連することが多くてどこからいっていいかわからなくなるんだねきっと

むらさき:まさに。それに勝手に前提としてしまっていることとかもあって、人に聞いてもらって他の人に伝わりやすい形で出していきたい!

so:じゃあなんかさ最近考えたことで重要だなーってことについてはなしてくれませんか

むらさき :そーだな、この前MakerFaireの持続についてのカンファレンスにいってそこでMakerの有名な人のインタビューみたいのがあって、そこで「ものを作ることはコントロールを取り戻すことだ」みたいなことがかかれてたのね

so :お、なるほど

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むらさき :で、私がfarmtoryで、というか私のライフとして、「生活を自分で作る」というのをやろうとしているきもちって。まさにそれなんだよな、とおもった。自分の生活へのコントロールを手に入れたい

so :DASH村どう?村に住んでるとしたらさ、それfarmtoryっぽい?

むらさき :やっていることは大変面白いと思う。DASH村あんまり最近見てないから知らないんだけど

so :聞いといてなんだけどおれもみてないw

むらさき :番組という外部的なものでやっているというところは微妙なんだけど、あの人たちがその暮らしをしたい、しよう、そのために番組を利用している、という感じであればわりとやっていることは似てるんじゃないかな。方法論は違うと思うけど。

so :DASH村では、3Dプリンタつかったり、カッティングプロッタ使ったりはしなさそうだよね。方法のイメージが確かにfarmtoryでやりそうな感じじゃない(しらないまま言っててごめんなさい)。じゃあさ、その「方法」がだいじなのかな?

むらさき :それはそんなことはない。Makeはクラフトも入るので手で紙をちぎったりとか枝を折ったり粘土をこねるのも「ものを作ること」に入っていると思うし、farmtoryもそこは同じ。どうぐはなんでもいい、魔術とかでもいい

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so  :「かつての村では近くでやってたモノが産業革命により遠くに行った」みたいな話、むらさき昔してたよね。もしさ、コントロールを取り戻すことだけが大事だったらかつての村にすればよいけれど、でもそういうことをしようとしているわけではないよね

むらさき :そうね。昔の暮らしをそのまましたいわけではない。したい生活ができるのであれば昔の方法でかつての村でもいいんだけど、私は現代の快適な暮らしが好きだからさ。

so :「現代の快適な暮らし」主観的で難しいねー。百年後の人には確実に伝わらないし。百年前の人にも伝わらない感じする。

むらさき :ここはちょっと固まり切ってはないんだけど、生活をしたいと言いつつ、生活をしないでいいようになりたいんだよ。生活をするためだけに労力をかけないでもいい。かけたければ労力をかけてもいいけど、かけたいところだけかければいい。

so :う、う、おれには伝わってる気がするけど人に伝えるようにっていうと難しいなーそれ。

むらさき :そうね、生命維持に最低限度ではないからな。文化的生活が営める最低限度よりもうちょっと高いくらいのイメージだからなー

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so :これはそう、これはちがうみたいに、具体的ななにかを並べてみるのはどうかな

むらさき :これはfarmtory的ではない、ある、みたいなことでOK?

so :そうそう

むらさき :定年後田舎でのんびり農的生活、みたいなのは違う。あるのがむつかしいな。水耕栽培とか?水耕栽培でも、採れた野菜を全部売り始めたら違うな。

so :人参の葉っぱの鉢植えはどうかとか、窓辺でパセリ育てるのはどうかとかはどう?売らない。

むらさき :別にどちらもfarmtoryの範囲内には入ってくるとは思うんだけど、あえていうならそれだと生産量が少ないな、と思う。なぜ水耕栽培なのかといえば効率がいいということと安定しやすいということで選んでやってるんだよね。それはある程度の量を常に確保したいからというのが前提にあるな。それも「比較的小さな体積」で。小さな体積でというのは結構ポイントだな。

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so :今われわれ住んでるところ、「体積」高いもんね 

むらさき :うん。あと、鑑賞用の花とか育てだしたら違うなと思う。

so :花だってさ、生活に花を求めて、それを自動化したらかなりfarmtoryでは。

むらさき :そうね、めちゃめちゃ広いので、farmoryに持っていく方法はいくらでもある。入らないものが少ない。

so :あ、自分にとって心地いい生活を自分にとって楽な方法で実現することなのかな。今度はコントロールの要素が消えた気がするけど。

むらさき :そこに「自分で作る・育てる」というのが入る。

so :カレーでさ、よくわからないものは使わないでカレーを作るってしてる人いてさ、「アミノ酸ってよくわからないから使わない」「トマトケチャップのブドウ糖果糖液糖はわからないからつかわない」ってことその人してるんだよね

むらさき :あーそういうこと。でも、「上で自分で作る、育てる」が入ると言ったけどそれも正確ではないな。ものを作るのもさ、結局材料は他の人が作ったりしたものなわけだし、本当に一から作るというのを求めているわけではなくて、コントロール感を得る、というのが自分にとっては大事なんだと思う

so :そう考えるとさー「作ること」ではなくて「作ろうとすること」なんじゃないかねー

むらさき :それおもしろいですね。なんかさ、コントロールという感覚があるなら本当は作るじゃなくても別にいいとは思ってるんだよね。作るとそれを使う理由があるんだよね。

so :おもしろいね、どういうこと?

むらさき :ものを買うのいっぱいあってどれを選んでいいかわからなくなる。決めるには機能で比較するとか安いとかブランドのストーリーに共感するとか自分の中で理由をつける必要がある。自分で作ったものは、作る途中にはすごくいろいろな選択をするんだけど、それは自分が欲しい機能とか自分の好みとか自分を中心に考えればよくて自分がコントロールしている感覚がある。

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so :なるほどね、個々人の自分にとってということが大事なのか

むらさき :おもしろいな。そうですね。私は「私にとって」というのが大事だし。他の人もそうだといいな。

so :よくなれた編み物をして帽子を作っているのは、farmtory的な活動ではないけど、その人にとってはじめての編み物ならfarmtory的な活動と言えそう。さらに、そこで体験した編み方を、3Dモデルの作成に活かしてなにか作ったらfarmtoryっぽい。

むらさき :そうね、その辺の感覚はわりと前提の感覚としてあるかもな。

so :ある人の活動がどういう価値観だったり経験値に基づいていて、ってのがわかってはじめてfarmtoryかわかるし、他の人のそういった背景がわかるとコラボレーションも生まれやすい。farmtoryが一人でやるのではなくていろんな人を呼んでやっていくということで、よりそれぞれのやりたいことに近づいていけるんだね。

むらさき :うん。FABの標語?がさ、「Learn, Make, Share」なんだよね。その精神は好きだし大事にしたい。

so :それは踏襲してはどうか

むらさき :そうですね。farmtoryのPCのパスワードはそれにしようw

so :記事に書いちゃったからそれはダメですw

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so :んではおつかれさまでした

むらさき :おつかれさまでした。楽しかった。

so :もっかいむらさきでいいかとおもった。次は具体的なプロジェクトみたいな感じのことをはなしたい。

むらさき :はい、助かる。他の人のも見たいけど、その前にもうちょっと出さねばという感じはするのでお願いします。来週水曜21時?

so :えとね、木曜がありがたいな。差し支えなければ時間は20時がよい
19時だとなおよい

むらさき :来週は何時でもいい、昼でも大丈夫

so :おお、ではー、13時どう

むらさき :OK

so :よろぴこ

むらさき :ぴこぴこ

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