【ロボットイベントレポート】ロボットプロレスできんのか!44観戦記

【はじめに】

 この文章は、youtubeで配信されたオンラインイベント、ロボットプロレスできんのか!44の観戦レポートになります。
 配信を見ながらリアルタイムで打ち込む実況スタイルのため、本文だけを読んでも文意が伝わりにくいかと思います。ご興味をお持ちになった方は、ぜひ公式動画もご覧下さい。

【公式動画】

予告編

本編


試合前

 ロボットプロレス! 2021!
 オンラインの開催もひさびさとなる、ロボットプロレスできんのか。2021年6月のオンライン開催は、いきなりのビッグマッチ展開です。聞いて驚けのサアガvsメタリックファイター。

 サアガに挑む者なし。とにかく、そう、強い。近付けば投げられ、離れれば投げられ、かすりでもすればもう最後、たちまち投げ落とされ仕留められる。沈まぬ中天の太陽、不敗の王者、それがサアガ。
 メタリックファイター、挑む者は己。頂点に立っても進化を止めぬ永遠の挑戦者。正統派のファイトの強さは言うに及ばず、蟹挟みからロケット弾まで、大会のたび試合のたび、つねに新機軸を盛り込んでいく。
 原典にして最新、ベテランにしてトップランナー。沈めども必ず登る朝日、不屈の克己者。それこそがメタリックファイター。

 試合開始の10分前。おりしも画面では、二機それぞれと因縁の深い雪風とワルーの対決が配信されております。
 かたやメタリックファイターと幾度もの対決を繰り広げたワルー、そしてがぶり寄りから引っこ抜く、サアガ直伝の投げを繰り出す雪風。画面には、なるほどシミュレーションマッチの文字列が。

 さて、お時間までいますこし。ここで予告PVが流れます。
 サアガとメタリックファイターのそれぞれの紹介。
 ロボットプロレス旗揚げ以来、両者が一度も対戦したことがない事が示されます。さてその初対決が、なぜまた今なのか。

 さあお時間です。まず初めに、ロボットプロレスのチャンピオンベルトの紹介から。
 ロボットプロレスには現在二つの王座があります。ひとつは関東ロボットヘビー級王座、もうひとつは関東インターリージョナル王座。
 この二つはそれぞれ色合いが異なっており、格闘技ルールで競われる関東ロボットヘビー級王座はシュートのベルト、もう一方の関東インターリージョナル王座は、プロレスルールで行われるワークのベルトであると。
 まあそういうようなわけで、二つのベルトを持つ王者同士は、そもそも試合をするための土台が違う。従って両者が対決することはない…… と言うのが、今日これまでの流れだったのですが。
 いろいろとあって、両王者の関係が険悪に。ヘビー級王者のサアガが挑発し、インターリージョナル王者のメタリックファイターがそれを受けて取る、と言うやりとりを経て、両者本日の対戦に挑む事となりました。と言う、これまでの展開がビデオで流されます。なにげに武道館でやってることになってるし、メタリックファイターしれっとめっちゃ借金してる。

 さて、ここで画面は切り替わり実況席。ここで実況の荒井さんと解説誰なんだTOBBYさんが登壇。ロボットプロレスできんのか、今回も前回に引き続いての、リモートでの大会中継となります。
 大会形式の紹介のあと、画面は再びビデオに。サアガ、メタリックファイター両選手の紹介。いろいろとしれっと新事実っぽいものが出てきます。
 サアガは元柔道家だったことになってるし、流血仮面は元プロレスラーになってる。あれ流血仮面、引退試合してましたっけ。してた気がするな。
 ともかく、柔道家からプロレスに魅せられたサアガと、プロレスラーから異種格闘技戦に打って出たメタリックファイター。互いが互いの領域に食指を見せていた、そんな両者の来歴が語られます。
 ここで提示される問題が、試合の形式。お互いプロレスといえど、異種格闘技戦となるこの試合、ルールがどうなるか、と言うことで、記者会見からプロモーターの流血仮面も巻き込まれての喧々諤々。
 結局のところルールがどうなったのか、関係者で意志統一が取れていない状態で迎えた試合直前。ルールが確定した、と言うことで、実況席から紹介が。

 試合は3分15R、ダウンカウントは取らず。10カウントのノックダウン、もしくは3カウントフォールで決着。両者の折衷的なルールとなります。

 さあ。ひととおり事前状況が共有されたところで。いよいよカメラが特設リングに切り替わります。
 まず最初に、ここまで雰囲気を踏まえると、妙にポップに感じる入場BGMとともにメタリックファイターが入場門に姿を見せ…… 花道いきなりの新装備を披露。足の外側に外輪が。ローラーダッシュです、メタリックファイター、ローラーダッシュを装備してきました!
 続いてサアガがリングイン、また一段と大型化した印象のサアガ、もちろんこちらもローラーダッシュを繰り出してのリングインです。

 両者出揃いました。レフェリーのファントムが、両者のボディチェックを行ったあと。それぞれのコーナーに分かれ、試合開始です!

第一ラウンド

 まずはスラロームで駆け寄ったサアガ、背後を向けるものの、背中側にも隙なくバックハンドで牽制。メタリックファイターが打撃で正面から押し込む。真っ向パンチの打ち合い、サアガのストレートをいなすメタリックファイター。
 打ち合いが続く展開、メタリックファイター顔面に入ったが耐えた。向きを変え、バックハンドを繰り出すサアガ、互い打撃が続く展開、サアガがスリップ、復帰。
 メタリックファイターが投げに掴みかけたが、これは抜けた。逆にサアガが掴んだ、しかし投げ切れなかった、抜けたところにもう一度、これは、サアガの投げをうまくすり抜けたメタリックファイター。今度はメタリックファイターが行った、ローラーで駆け寄ってサアガをリフティング、肩の位置から落として行った!
 さあ、一転して投げの打ち合い、今度はサアガが行った、腕を掴んでいった、持ち上げられ、片腕は抜けたメタリックファイターだが、そのまま打ち付けられた。
 部品が取れたかリングに何か落ちている。姿勢を落として、ローラーダッシュで接近するメタリックファイター、サアガが姿勢を落とし、正面からの掴み合いになった。先にメタリックファイターが仕掛けた、持ち上げて、投げ落とした、いや抜けたか。
 正面から接敵しての投げ合い、サアガが投げにかかり、両者、姿勢が崩れたところで時間切れ。第一ラウンド終了となります。

 休憩とリプレイを挟んで、第二ラウンドに入ります。……あれ、入る前にビデオが入りました。メタリックファイターとサアガ、それぞれが独白で、状況把握と戦略を語ります。今回こういうスタイルなんですね。インターバルを挟んで、ラウンド2です。

第二ラウンド

 メタリックファイターが仕掛けた、前転して腰を落とし、しゃがみこんだスタイルになったメタリックファイター。そのまま足でサアガを責めていきます。TOBBYさんの解説によれば、猪木アリ戦が行われたのは45年前の今日、6月26日なのだそうです。そうだったのか。
 座り込んだままで肉薄し、至近距離からハイキックを繰り出し続けたメタリックファイター。姿勢を変えて立ちあがる。立ち位置から叩き合いのあと、再び屈み込んだメタリックファイター。
 さあ、立ちあがっての掴み合い、両者同時に投げを打ち、つんのめった格好で倒れる。ガードを固めるサアガ、メタリックファイターが掴みにきたところをカウンターで投げにかかる。腕を掴まれた格好だが、両腕をぶんぶんと大きく振り回し、拘束を脱するメタリックファイター。
 掴みからの投げか、回転打撃か。二択の攻撃方法で揺さぶるメタリックファイターだが、サアガがうまく位置取った。横から腰を抱え込んだサアガ、綺麗な投げが出た、頭から叩き付けられたメタリックファイター。
 さあ、距離を離して、睨み合う両者、今度はメタリックファイターが掴みからの投げにかかる、掴み切れなかったところで、ここで時間切れ。第二ラウンド終了となります。

 さて、解説とリプレイでの第二ラウンドの振り返りを挟んで、第三ラウンドのそれぞれの陣営状況が移り、試合再開です。

第三ラウンド

 メタリックファイター、開幕直後からふたたび姿勢を落としての構え、サアガが後ろから首を掴んでチョークスリーパーの構え、足でロープに触れ、メタリックファイターがロープブレイクでエスケープする。
 場所を中央に戻した両者、サアガは旋回ローキックを繰り出しつつ、間合いを詰めて行く。しゃがみ込んだまま蹴り上げを繰り出すメタリックファイターだが、サアガは打撃でキックの出掛かりを潰していく。
 打点の低い打撃で攻め込むサアガ、メタリックファイターが切り替えて立ちあがったが、サアガ、ローラーダッシュで強引にロープ際まで押し込んで行った。背後を取ったサアガ、これはすごい、無理やりかがんだ姿勢でローラーで押し込んだサアガ、理想的な位置、そのままメタリックファイターを抱え上げる、一気に叩き付けた、さらに追撃、駆け寄ったサアガが横へと投げ捨てる、メタリックファイターも投げを打つが、これは投げ切れなかった。
 さあ、メタリックファイターの左足、と言うか、ローラーの不調に懸念の声が飛んだところで、ここで時間切れ。第三ラウンドはここで終了となります。

 リプレイでスローで出て来るサアガの投げ。ロープに相手が引っかかってるのに、ものともせずに抱え上げて投げ落とす。判っているつもりでしたけど、サアガの剛力の恐ろしさたるや。。
 両陣営の様子が流れる。徐々に追い詰められ始めたメタリックファイター。試合再開です。

第四ラウンド

 自陣コーナーから前転して姿勢を落とし、みたび超低姿勢戦術から入ったメタリックファイター。サアガがしかし、メタリックファイターの蹴り上げをいなしている。蹴りをフックで捌くサアガに対し、やや手詰まり感が出始めたメタリックファイター。
 サアガが強引に仕掛ける、背中側に回り込み、しゃがんだままのメタリックファイターを強引に抱えに行く、これは腕が抜けて投げられなかったが、姿勢を落としても安全とは言えなくなってきた。
 メタリックファイターが攻め手を見つけられない中、両者立ちあがって正対、しかしサアガがこれを待っていた。後ろから掴みに行った、もがいて拘束から脱したメタリックファイターだが、ロープに絡まってしまう。
 サアガ回り込んだ、横、足首、これは厳しい位置だが、メタリックファイター、一気に引っこ抜かれて顔面からの墜落!
 サアガの投げが美しく決まったところで、ここで時間切れ。第四ラウンド終了となります。

 いよいよ追い詰められたメタリックファイター。リプレイを挟んで第五ラウンド。

第五ラウンド

 さあ、立ったままで入るか、メタリックファイター、いや、やはり姿勢を落としていったが、なんとサアガに座った姿勢で、体をまるごと引っくり返されてしまった。
 体勢を立て直そうとしたものの、しかし変な姿勢で動けなくなってしまったメタリックファイター。立ちあがりはしたものの、これはいけない、頭が変な向きを向いたままになってしまっています。
 サアガが打撃で攻め込んでいく、つんのめり、ロープにのしかかるメタリックファイター。いったんはブレイクしましたが、首は直らない。変な方に投げを打ってしまうメタリックファイター、サアガが、足首を掴んで投げにかかる、これは抜けた。逆にメタリックファイターが投げにかかるが、掴んだところまででサアガがカット。うつ伏せにスリップしてしまう。
 首が変な方を向いたままのメタリックファイター、ロープ際に転がり込む。回り込むサアガ、真正面、零距離から、掴んだ、いや腕一本だけだが、それでも持ち上げて落とした! 首から落とす投げ、第五ラウンドがここで終了。

 インターバルとリプレイ。リプレイで見ていると、メタリックファイターもメタリックファイターで、投げの拍子にサアガの部品を剥がして吹っ飛ばしたりしてますね……
 インターバルでは、メタリックファイターのセコンドにくまたろうが出ています。さっきはレイナも出てました。役回りはドクターみたいですね。

第六ラウンド

 両者お互い挑発から入った。立ち姿勢で迫るメタリックファイター、これは入った、ストレートでサアガを打ち倒した。しかし、さあ、サアガが投げに行った、持ち上げて、落とした、綺麗な投げ、メタリックファイターがマットに叩き付けられる。
 サアガが攻勢に出た。足首、掴み上げてサイドスープレックス、止まらない、もはや処刑モードだ。再開と同時に、投げを仕掛けるサアガ、もはや待たない、メタリックファイターの復帰さえ待たない。立ちあがるやいなや、サアガが駆け寄って掴みに行く。一発、二発までは切り抜けたものの、メタリックファイター今度は正面から掴まれた。低い姿勢で持ち上げて叩き落とす。
 サアガが止まらない。投げが終わった瞬間には次の投げが始まっている、もはや首がもげるまででも止まらない勢い。綺麗な曲線を描いて落とした、ローラーで突っ込みざまのスープレックス!
 メタリックファイター、もはや起き上がれない。離れた直後、サアガが右腕を突き上げての勝利のアピール。そのままカウントが進んでいくが…… テンカウントを待たずにゴング。
 この試合、サアガの勝利となりました。

決着

 ベルトを両肩に担ぎ、腕を突き上げるサアガ。花道から退場していきます。
 そして最後のビデオ、メタリックファイターの敗北を受け、仇討ちマッチに名乗りを上げたのはワルー。サアガとの対決に挑みます。
 対決の舞台は一週間後。いや早くないですか。

 そして試合後、実況席から〆の解説。梓さんのTwitterアカウントで、今の試合の速報が流れたりとしたあと、長かったワンマッチ、本日の興行はこれにて終了。

 そんなわけで、次回ロボットプロレスできんのか。一週間後の7月3日、浜松町での開催となります。

 このあとアフタートークがありましたが、試合の成り立ちから構成、そして注目ポイントと、大ボリュームの特典映像が配信されておりました。
 これから試合の動画を見られる方は、ぜひぜひアフタートークまで略さずご覧頂けるよう。お願い致しますー。

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