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【ラジオメモ】tacica猪狩翔一 J-WAVE「START LINE - MARTIN GUITAR SOUND HOLE UNIVERSE」2022.01

tacica猪狩さんがJ-WAVEに2022年1月7日から一ヶ月間、毎週登場し、しかも弾き語りで歌うということなので、これはメモしなければ!という謎の使命感をもってnoteに記しました。

■2022年1月7日_第1週

テーマ『アコースティックギターとの出逢い』

3歳年上の姉が中学生の頃ベースやっていた。猪狩さんが中2くらいのとき、寂しそうに埃をかぶっていたそのベースを弾き始めたのが楽器との出会い。学生の頃はずーっとベースをやっていて、高校でちょっと歌を始めた。が、それからしばらく楽器はやらず。22歳のときにtacicaを始めるにあたってギターを本格的に始めるも、アコギではなくエレキだった。23歳くらいのときに初めてのレコーディングでアコギの音が欲しくて、札幌の楽器店「光栄堂」で北海道で唯一の楽器を見抜く力のある選定師だという人(本人談)が勧めてくれたギルドのアコースティックギターを買った。初めてライブでアコギを披露したのは、初ワンマンのときに1曲だけ。

今回の弾き語りは、マーティンギター『D28』というモデル。猪狩さんが大好きなニールヤングが使っているギター。弾くのは今回が初。「発音がとにかくすごく良くて、楽しく演奏できるギター。それが一番いいことなのかなと思っています」。

ということで披露されたのが、tacica「ハイライト」(2011年)。いつも弾き語りで聴いている曲をラジオを通じて聞くと不思議な感覚がする。次週も楽しみ。

■FM大阪『なんMEGA!』ゲスト出演(1月7日)

J-WAVEとは無関係ですが、同日にたまたまFM大阪にゲスト出演していたのでこちらもついでにメモ。DJの前田彩名さんが話を引き出すのが上手くて、猪狩さんも話しやすそうで聞いていて心地よかったです。

おすすめ漫画は『東京喰種』などの著者でもある石田スイさんの『超人X』とのこと。僕もたまたま読んでいました!オンラインで無料で読めます。確かに面白いです。

毎日欠かさずやっていることは、犬の散歩。たぬきち。「奥さんの曲の中にも登場しますね」などと言われていて、なんとなくそこ触れていいんだ?ってなりました。引き取った時は狸みたいだったけど、一気に毛が抜けて狐みたいになったという初情報も。コ○ナ禍で犬がいたらいいなと引き取ったんだけど、普段はスマホとかテレビとかパソコンとか、いかに近いものしか見ていなかったか。散歩に行くと遠くを見るようになった、と。今年の目標はたぬきちを連れて登山デビュー。

結成16年目、メジャーデビュー13年目で初のベストアルバムリリース。結成15周年を目掛けて出そうという話だったが、出すならツアーも回りたかった。2020年はaranamiツアーが延期になったりなどして、結果ベストアルバムのリリースも一年延期するかたちになった。

ここにきて、自分たちがベストを出したいと思って出した。選曲はみんなで考えた。気をてらっていない。曲順も時系列。自分たちの歴史を辿っていく。そのときどきの、バンドでハマっていたことが反映されている。名刺がわりに出すときに一番敷居の低い、より興味を持ってもらえるような曲順にした。

ジャケットは曲の波形になっている。ブックレットもその曲の波形。今回初出しの情報(!)。

全曲リマスタリング。この16年でマスタリング技術も発達していて、最近お願いしているマスタリングエンジニアのキムケンさんにお願いした。

今の世の中の状況で、命の更新→ハイライトがよりグッとくる、という話から、ordinariy dayもライブで歌うと感情がこもる曲。普遍的なことを歌っているからこそ、その都度、歌う意味をくれる気がする、と。

新曲「dear, deer」は、聞いてくれる人や、メンバーの顔よりも認識されている地球の上に鹿が乗っているロゴ、それから今までいた環境など、いろんなことに対する感謝の気持ちが込められている。コ○ナ禍でのライブのタイトルに名付けたけど我ながらしっくりきたので、今回のベストに名付けた。楽曲自体は、最近作った曲。作っていた曲はたくさんあったが、鮮度が大事と思って一から作った。

この2年で変わったこと。負の感情の吐露は要らないかなと思った。tacicaの今の最新版。ギターの音は相当重ねている。7本くらい重ねているかな。ライブではどうしようという感じ。ベストに収録されている15曲のいいとこどりをこの曲でできたらいいと思って、音の輪郭とかフレーズとかをイメージして作った。聞き手の顔が浮かばないってことは無い。聞き手をイメージすることが多くなってきた。

ベストアルバムは思っていたよりもいいものができたと思う。サブスクが台頭してきて、曲目が発表されればプレイリストですぐに作れてしまう。そんな時のベストアルバム。でもだからこそ、作る意味があると思っている。

次のオリジナルアルバムをがっつり作っている。撮っている。夏までには出したい。

……といったお話でした。

公式によるレポートです

■2022年1月14日_第2週

テーマ『tacicaのこれまでの道のり』

※ベタの文字起こしではなく、"ほんのり" 文字起こしです。

「2005年に、北海道・札幌で結成して活動を始めた。それからまもなく、ミニアルバム『Human Orchestra』を作った。2008年に北海道のバンドの先輩でもあるジェリーと一緒に、自主レーベル「LilBallet」を立ち上げた。1stシングル「黄色いカラス e.p.」をリリース。そのレーベルで全国を車中泊で回った。その後、1stフルアルバム『parallel park』でメジャーデビュー」

「僕らは3ピースバンドで、僕がギターボーカル、ベースが小西悠太、ドラムが坂井、という3人でやってたんですが、2014年にドラムの坂井が脱退。それ以降は、二人体制で活動。ライブは、サポートドラム入ってもらったり、サポートギター入ってもらって4人でやったり、その時にやりたい音楽の形態によって変えています。で、今年で結成17年目」

「僕らにとってのターニングポイントは、ずっと”今" 。 "現在" がターニングポイントだと思っていて、今回も今がターニングポイントと思っている。ベストアルバムも出したので、また心機一転、新しい気持ちでできたらなと思っています。毎回思っているんですが、今回も思っています」

「演奏で使うのは、マーティンギター。思っていたイメージとは違う。ピックでガシガシやってもちゃんと反応してくれて、その分、演奏もしっかりしないとダメなんだなと思っています」

今週披露した弾き語りは、tacica「LEO」(2014年)。弾き語りライブでなんどか演奏したことありますが、この曲をアコースティックで歌えるのか!という驚きがあった記憶があります。アコギで作曲しているのだからそれはそうなのでしょうけれど。このごろこの曲の歌詞が実感を持って身に沁みていたので、とてもタイミングがよかったです。

ベストアルバムのリリース告知。「16年分の曲が時系列で入っています。ずっと聴いてくれている人は懐かしんだりとか、初めて聴いた人はもっと違う曲も聴いてくれたらなと思います」。

■2022年1月21日_第3週

テーマ『影響を受けた音楽』

「音楽遍歴っていうほどないけど、3つ上の姉がいるので、小学生くらいの時は、姉の聞いていた音楽をそのまま聴いていた。その時流行っていたものとか。そのあとは、地元から進学のために札幌に出てきて、そこにおっきいCD屋さんがあって、専門学校が終わったら毎日行って、視聴機でいろいろ聴いてて、当時、スネオヘアーがデビューしたばかりの時で、なんか、男の人一人なんだけどバンドのサウンドで、耳馴染みがいい曲なのに新しいメロディだし、歌詞もすごいロックだなと思ってよく聴いていました」

「デビュー後、バンドをガンガン始めていた時期は、LOSTAGEとかWash?とか、すごい轟音というか、ギターにひずみがある音にすごく影響を受けましたね。アコースティックの番組なのに轟音とか言っちゃってあれなんですけど……」

「今回演奏で使っているマーティンのギターは『D28』です。今回マーティンのギターを初めて弾かせてもらって率直の感想は、さすがだな、と。アコースティックギターといえば、という存在で、なんでこれまで弾いたことなかったんだろうって後悔するくらいすごくいいギターです」

ということで、今回演奏した曲は、スネオヘアーのカバー「コミュニケーション」。猪狩さんの弾き語りライブでもお馴染みの曲。なんだか今回のこのラジオは、トークと演奏があるので、いつもの弾き語りライブのオンライン版のような感覚。次週はいよいよ最後。何を演奏してくれるのでしょう。

■2022年1月28日_第4週

テーマ『tacicaのこれから』

「先月、初めてのベストアルバムを発売したんですが、本当はおととしの15周年のタイミングでって考えていたんですけど、コロナとかがあったりとか、慌てても仕方が無いってことで、16周年で出すことになりました。内容もtacica入門編というか。気に入ってもらえたら、もっとたくさん自信のある曲が、全部って言っていいくらいあるので、ぜひ聞いてみてください。よろしくお願いします。今月からベストアルバムを携えて、ツアーを開催中です。ぜひ遊びにきてください」

「“tacicaのこれから”というのがテーマなので、結成してからずっとそうなんですけど、今回のコロナとかがあって、みんなそう思い始めたかなというのがあって、あえて言うんですけど、僕らはバンドをやっていて、“当たり前のことを、当たり前のようにできる”っていうことを今一度ちゃんと考えて、地に足の着いた活動ができればな、と。自分たちの納得のいくような曲を作って、納得のいくようにレコーディングして、それを持ってツアーをして、まだまだ行ったことないところがたくさんあるので、行けたらなと思っています」

「今回演奏で使っているマーティンのギターは『D28』というモデルです。今回お借りして弾いたんですが、ずっと弾いてます。めちゃくちゃいいです。ぜひおすすめですよ、本当に」

ということで最終回に披露した弾き語りは、なんと新曲の『dear, deer』!!! むちゃくちゃいい!!! バンドとしてアレンジされる前のかたちが聴けるという意味でも、これは貴重だ。いつか猪狩さんの弾き語りライブでも聴きたい!

一ヶ月間、ありがとうございました!!!

新幹線でおいしいビールが飲みたい!