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(私史上最高)涙の物語/自己暗示

こんばんは、この記事を書いているここ最近は、何かと不安になるようなニュースが溢れていて、せっかくお盆休みがスタートしたにも関わらず、何だかモヤモヤしています・・・
特に旅行好きな私にとって、お盆休み期間の超激戦期を勝ち残り、普段でもプラチナチケットと化しているサンライズ瀬戸・出雲号の夜行寝台を取られた方が、安全の為とは言え、一週間以上運休決定を知り、全ての旅行計画が白紙になってしまい、SNS上で思いっきり叫ばれていた記事を読んだ時は、思わず感情移入して涙がこぼれてしまいました・・・
実は私も苦労して取ったサンライズ号の寝台特急券が、旅行直前の大雨によって運休が決定し、一瞬にして宿&移動手段がなくなり、翌日午前開催の某イベントに参加できなくなる(※朝一の東京発新幹線に乗っても、4時間以上かかるため、午前9時開場には間に合わない!)という悲劇を知っているからです。心中お察し申し上げます・・・

今日は、そんな気分も落ち込んでいる時に、私が実践している心のリフレッシュ方法を皆さんにも知ってもらえたらと思います。

タイトルにあるように、よく忍者の方が印を結んで精神統一を行ってやるような「自己暗示」や座禅修行で一切の煩悩を取り払い「心を無にする」ことでしょう?と思われている方、そうではありません。
私は最初からその精神の高みには行けないと諦めているので、忍術修行も座禅修行もチャレンジしたことすらないです。
今回のタイトルにある「自己暗示」は、私自身の事ではないことを予めお断りしておきます。

私の心のリフレッシュ方法
それは、今まで生きてきた中で一番こころがゆさぶられたことを思い出してみることです。「えっ!まって、そんなこと?」と思われる方、疑問に思わるかもしれませんが、私は過去、仕事や人間関係で悩んでいた時、この方法で乗り切ってきました。
そして、今日はそんな私史上最高の実話を皆さんにお話しします。
本当に、涙無しには語ることができません・・・
なお、これから冠婚葬祭などの神事に臨まれる方、病院や歯医者などの控室でこの記事を読もうとしている方、または電車の中でご覧になっている方、特に初見の方は、一人でいられる落ち着いたところで見るようにしてください。
それでは、皆さんハンカチの用意はよろしいですね?

あれは、私が大学時代、今と同じ真夏の季節、自宅近くのコンビニでアルバイトをしていた時です。同じ時間帯でシフトに入っていたN島さん(♂)と私が、次の深夜バイトの方と交代し制服を事務所ロッカーに戻して帰宅しようする時にその衝撃の事件は起こりました・・・
因みにN島さんは眼鏡をかけていて、見た目は超まじめそうな優等生タイプなんですが、話す言葉が結構強く、気弱な私は少し苦手意識がありましたね。
私達二人が制服を戻して上がろうとした際、お店のオーナーが「賞味期限切れ間近の弁当、どうせ廃棄するんだから、ここで食べるんだったら、構わないよ」と言ってくれたので、シフトに入った夕方から何も食べてなかったこともあり、二人ともにオーナーからの申し出を有難く頂くことにしました。
廃棄予定のお弁当の中からお互い好きなモノをチョイスし、事務所の椅子に腰かけて食べ始めていた時です。
いきなり、N島さんが私の方を指差しながら、大声を上げました!
正確には私の後ろの壁に向かって、こう叫んだのです!
「G(英語でcockroach、日本の古い言葉で御器齧)だ!!!」
名前を出すこと自体が憚れるその黒光する、過去に私が見たGの中でも特に巨大なそれは、私が座るすぐ後ろの壁に音もなく現れ、一瞬にして私達二人を恐怖のどん底に陥れたのです・・・
N島さんは更に、怖れおののきながら「俺はこの世のあらゆる存在で、一番嫌いなものがGなんだ、マジ生理的に無理!」と普段の強めな言葉を話している人にしては、少し女子的な発言が出たその時です。
その巨大なGが、羽ばたきを始めました・・・
それを見た私達二人はパニックになり、座っていた椅子を立ち上がり、Gが羽ばたいている場所から極力距離を取ろうと事務所の入り口がある反対方向へ逃げました。

気が動転していた私が目を開いた次の瞬間、私は目を疑いました・・・

その黒い悪魔ともいうべき存在が、なんと!N島さんの肩に止まっているではないですか!
しかも、時期は真夏なので、N島さんは上が白いTシャツ一枚。新品に近い色合いだったこともあり、真っ白なTシャツに黒光りするそれがあまにもコントラストが対照的で、N島さんの肩で圧倒的存在感を発揮してました。

N島さんは最初、自分の肩にそれが止まっているとは思ったなかったらしく、私と同じで羽ばたいた後のGを見失っていて、私に向かってGを肩に乗せた状態で「やつはどこいった?」と質問してきました。
私は、アワアワと震えながらN島さんの肩を指差しながら、「肩、N島さんの肩に乗ってます」と伝えると、N島さんは「うわーーーーーーー!!」と叫びながら、Gを振り落とそうと身震いしました。
しかし、その黒い悪魔は、まるでN島さんの動きをあざ笑うかの如く、Tシャツから離れるどころか、な、な、なんと!
Tシャツの内側(つまり、肌に接する部分)に入っていったのです・・・

そして、さっきよりもさらに大きな声で「うわーーーーーー!!」と叫びながら、私が目の前にいるにも関わず、Tシャツを脱ぎかけた時、その黒い悪魔はN島さんの上半身を存分に走り回って満足したのでしょうか?床にジャンプしそのまま机の後ろの方へ超スピードで消えていきました。
もし、私がN島さんの場所に座っていたとしたら・・・今考えても恐ろしい出来事です・・・

さて、事実を受け入れることが出来ないでしばらく呆然としていたN島さんですが、その目に涙を溢れさせながら、私に対してこう言ったのです。
「Gって別に汚くなんか無いよ、大丈夫!うん、全然平気!」
そうです、ほんの数分前まで「俺はこの世のあらゆる存在で、一番嫌いなものがGなんだ、マジ生理的に無理!」と断定していたあのN島さんが、事実を受け入れることと自身の精神のバランスを保つため、私が絶対に到達できないと諦めていた忍術の極意である「自己暗示」をその時体得されたのです。
あの時のN島さんは、我々人類が絶対に経験したくない究極の体験をしたことで、人間の限界を突破されたのです・・・
本当に涙無しでは語れません・・・
皆さんも今は手にしたハンカチを涙で濡らしながら、きっとこの記事を読まれているかと思います。
えっ!?
こころがゆさぶられたというより、横隔膜がゆさぶられ脇腹が痛くなってしまいましたか?
問題ありません!この投稿を読む前に想像されていた感動して流す涙の種類とは異なる脇腹を抑えながらの涙であっても、少しでも皆さんのこころがリフレッシュしてくれたのであれば幸甚です。
それでは、また!












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