見出し画像

第5回 【言語化の第一歩】書く前に「読み解く」スキルとは?/未来を変えるための情報発信・7つのスキル(全7回)

このシリーズは『自分のバリューを高めるカギは「言語化」にあった!未来を変えるための情報発信・7つのスキル』zoom対談をYouTubeからの書き起こしで連載していきます。

▼ 動画はコチラからどうぞ!

ゲスト:あいのやあゆみ
皆さんに補助金をもっと身近に感じてもらうための方法を日々研究中|補助金事業のパラレルワーカー|補助金×SNSマーケティング×Lステップ|ペットの猫と相思相愛|#補助金マップ|#猫好き|
ゲスト:池松 潤
恋愛小説家/ 情報発信学・講演家/ アウトプットLAB主催 / サイボウズ式第2編集部。慶応義塾大学卒業後、大手広告会社員時代に雑誌コラム連載・ビジネス書を執筆。※登壇・イベント情報は⇒コチラ
司会進行: Michiyo NAMBU
渋谷の片隅で働くOL/猫と旅行と野球をこよなく愛するヒト/アウトプットLAB、SNS Coaching Staff/Videographer/高校で油画専攻→東京藝術大学→ベンチャー→マスコミ勤務


なんぶ
みなさんこんにちは。今日も始まりました「未来を変えるための情報発信・7つのスキル」。進行をわたくし南部で、ゲストに恋愛小説家の池松さんと、補助金研究家のあいのやさんをお迎えしてお送りする、全7回シリーズ。本日は第5回目となっております。
第5回目の本日のテーマは、【言語化の第一歩】書く前に「読み解く」スキルとは? ということですが、池松さんこれはどういうことですか。

いけまつ
そもそも「言語化とは?」っていうことで、これは第1回目にお話したんですけども、頭で考えてることをそのまま言葉にするだけでではなく、物事を噛み砕いて、相手に伝えるまでの一連の流れです。
で、第1目のときもお話したんですけど、普通アナログしかない時代――リアルしかない時代って、対話のための言語化だったんですけど、今は対話する手前に人と繋がるためにSNSを使ったりしますので、コミュニケーション、情報発信しなきゃいけないというのが(対話の)手前にあるんですね。そこも含めて、言語化っていうことをどうするのかを話していきます。

それは第1回目に、もう既にログミー化されてnoteにアップされていて、YouTubeの動画リンクも記事の中に貼ってありますので、ぜひそちらも合わせて見ていただければなと思います。

では、さっきお話した言語化、イコール文章化できるかってことなんですけれども、これがいざ書こうとするとなかなか大変で(笑)。何を書けばいいか、どう書けばいいかってね、皆さん(悩まれた)記憶があると思うんですよね。これを僕は「ゼロから書こうとする問題」って呼んでいるんですけど。まっさらな更地から「自分はこういうことを伝えたい、でもこれどう(表現)するんだ??」って、ゼロから書こうとするんですね。それはまずちょっと止めてみましょう、ということです。

まずはお手本をさがしましょうっていうことなんですね。自分と似たようなことを書いてる人とか、自分と似たようなことを言いたい人をまず検索して探してみましょう。そうするとバラバラでてくる。全く出てこなかったら、これは逆に言うとチャンスとかもしれない。まずお手本を探して、咀嚼する――要するに「こういうことだ!」って思って、それを一部を自分の身体に取り込む、ってことなんです。

そのために一番いい方法は「模写する」とか「写経する」っていう。写経っていうのは、お経を全くそのまま書き写すってことを言ってるわけですけども。まず本とかnoteとかブログとかを読んで、読み解いて――サラサラ〜って表面的に読むんじゃなく、ちゃんと「読み解いて」、自分で全くそれと同じものを書いてみるということなんです。これ面倒くさいんで、なかなかやらない人多いんですけど、効果絶大です。ぜひおすすめします。

スクリーンショット 2021-05-17 22.09.09

それでは「咀嚼する」5つのポイントをお話します。まず、お手本とするものがあるか?無ければラッキーです。あれば、他の人が既に書いてるってことですから、既にあるもの以上の情報発信をした方が読んでもらえる――そんなに読んでもらえることを意識したくない、っていう人もいらっしゃると思うんで、少なくとも自分のオリジナリティを発揮できるってことですね。本、ブログ、note。検索すればAmazonで出てくるかもしれないし、noteとかブログで出てくるかもしれない。

そして2つめ(のポイント)。その中に、自分が「これはいいな」「これは私も使ってみたいな」という文章があるかどうかってことなんです。ただ、文章っていうのは、大きな塊じゃなくて「こういうキャッチフレーズをつけて出してる」とか、「こういう題名の使い方してる」「こういう言い回しで最後締めてる」――そういうことなんですよね。それをちゃんとメモっておくとか、スクショ、コピペしておくとか――まあ、コピペとかスクショだと身体に入らないんでね。自分で(PC等で)打ってみたりとか、(実際に)書いてみたりっていうのをおススメします。

3つ目。その「好きだ」「いいな」と思った人――例えばそれがnoteだったとします。ブログでもいいですけど。その(いいなと思った)人のnoteとかブログを遡って見ましたか? もしくは、最近書いたものや、これから書くものを追跡してきた過去、これから、この先まで。何でこれが大事かというと、結局引っかかった人はですね、同じように引っかかる何か――キャッチフレーズとか言い回し、素敵な文章、素敵な言語化を書いている可能性が高いんですよ。もうこれは、ほぼストーカーと一緒です(笑)。その人について徹底的に調べてみる。過去、これから、この先まで。

何でこれが大事かというと、自分の好きな文章として引っかかった人は、同じように引っかかる何か――キャッチフレーズとか言い回し、素敵な文章、素敵な言語化を書いている可能性が高い。だから、その人の過去から現在、未来まで追いかけてみる。これがですね、自分のことは読んでほしいくせに、人のことは読まないって人が多いんですね。そういうものなんです。ですからぜひ、「いいな」と思ったらその気になった人を深堀りしてみる。そうやって咀嚼して、模写して、自分の身体に取り込んでいくと、「私だったらこういうふうに書けばいいのか」ってヒントが生まれてくる。

4つ目、その「スキ!」と感じた人を広範囲に検索したか?ってことなんですね。さらに、さっきのストーカーじみたサーチを深めて、その人の名前で検索してみるとか、その人の名前でツイッター検索とかnote検索してみる。その人の名前でググッてみる、タグってみる。徹底的にやると、意外とさらに自分の勉強になることが見つかる可能性が結構高い。そこまでやんのって思うかも知れません。でも、人がやらないことをやるから、人と違うものが書けるっていうところに繋がっていくんですね。非常に大事なことで、やるんだったら徹底してやってみようよ、ってことです。

最後5つめ、これはちょっと高等な技なので練習が必要です。スキな(興味のある)ワードで「逆引き検索」したか? 逆引き検索って何だ?普通の検索と違うの?と思いますよね。検索って普通に用語を入れる――例えばあいのやさんだったら「補助金」って入れて検索する。それは誰でもできるんですけど。自分が興味のあること――例えば僕だったら「恋愛小説」、そういう用語を(検索する人が)何を入れたら出てくるかっていう関連検索ですね。これはGoogleのアドセンスとか、自分のサイトを検索して、用語検索でどういう用語で広告を表示するかって時に使うんですけど、「逆引き検索能力」っていうのが、非常に今後大事になってきます。そのワードが出てくる検索ワードを仮説・想像して考えてみるってことなんですね。これちょっとわかりにくいんで、やりやすい方法はいくつかあるんですけど、短くご説明します。

例えばあいのやさんだったら「補助金」ですよね。「補助金」が出てくるワードを探すんですね。一番簡単な方法は、「補助金をもらいたい人って誰かな・・そっか、電気自動車だ」と思って「電気自動車」って打つと、Googleのサジェストで出てくる。僕の場合、二番目に「補助金」って出てくるんです。これは人によって変わるんですけれども。「充電」とか「充電 自宅」とあわせて「補助金」って出てくる。どうやったら安く買えるか、ってことなんですね。エコカー減税みたいな話ですよね。で、そうすると「電気自動車」っていう逆引き検索用語になる、っていうことなんです。

スクリーンショット 2021-05-17 22.13.02

こうやって、あてずっぽうじゃないですけど自分の想像力を膨らませて自分がどういうキーワードが出てくるのかを知ることによって、またその自分のスキなワードが誰から、どういう形で調べられるのかっていうことも分かるし、その人がどういうワードを使っているのかってことも分かる。さらに言うと、自分が書くべきものに何のハッシュタグを入れなきゃいけないかって事も分かるんです。すごく深堀りの話なんです。そういった、自分で努力できることは全部やってみようよってことを、咀嚼する5つのポイントしてまとめました。結局、対話するところに言語化って使うんですけども、文章にしてまず情報発信しないと、人とつながったり、人に話したりできませんので。そういう意味で、言語化するためにはまず文章が必要。その文章を書くためには、ゼロから書くみたいなことではなくて、ってことなんです。

咀嚼する、模写・写経するということで、書くためにはまず読むことが大事。書こう書こうと思うと、どうしても「上手な書き方」とか「どうすればバズるのか」とかって皆、短絡的に一直線に走っていくんですね。急がば回れ、と。書くためにはまず読むことが大事っていうことを重ねてお伝えしたいと思います。

せっかくなのでちょっとここで、文章を書きたい人、ライターになりたい人、いろいろいらっしゃると思うんですね。そういう人におすすめの本があります。『読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術田中泰延さんていう方が書いていらっしゃるんですけれども、これ既に16万部以上売れているビジネス書としてもベストセラーです。

これは、元電通のコピーライターだった田中泰延さんが、文章を書くことをなりわいとして今仕事をされてるんですけども、その中で今まで培ったノウハウを、単にハック的にお伝えするのではなく、非常に哲学的に、難しいことを面白おかしく書いているんですね。要は、誰かが既に書いてあるなら、自分が書く必要はあるだろうか、ってことなんですね。「読みたいことを書けば良い。誰も書いてないなら、自分が書けばいい」っていう究極の濃縮されたことをね。さすが電通の元コピーライターさんですが、読みたいことを書けば良い、ということで、(本の帯で)糸井重里さんもご推薦されていますね。

何が言いたいというと、短絡的に「読みたいことを書けばいい」。そうか、じゃあ読めばいいのね、ってことじゃないんですよ。単純に読みたいことを単に書けばいいというわけではない、ってことなんですね。ちょっと振り返ってもらいたいんですけど、咀嚼して模写する・・ただ模写すれば良いのか、とまた短絡的に模写する人がでてきちゃうのであえて言うんですけど。書くためにはまず読み込むことが大事で、読み解いて自分の身体に入れて、それで自分の身体から自然に出てきたものって、やっぱり人に伝わりやすいんですよね。

スクリーンショット 2021-05-17 22.16.51

そんな手間暇かけてらんねえよ、って人もいると思うんです。そういう人は、自分で喋ってブックライターさんとかに書き起こしてもらえばいい。どうしてもそれが、お金がなくてできないとか、まだそういうレベルではないとか、そうじゃなくて自分の指とか腕で書いてみたいとか。そういう方は「言語化=文章化」、人に伝えて対話するっていうことにつなげていくためのものなので、まず自分がどういうことを身につければ良いのかを、実際に自分のスキルとして身につけてもらえたら嬉しいなと思います。

ではもう一度、「咀嚼する」5つのポイントを繰り返します。

 1:お手本とするものがあるか?(本・ブログ・note)
 2:スキな文章があるか?(キャッチフレーズ・言い回し)
 3:スキ(良い)と感じたnote等を、過去まで遡って読んだ?追跡した?
 4:スキ(良い)と感じたその人を広範囲に検索したか?
 5:スキな(興味のある)ワードで逆引き検索したか?


どうですか、こんな感じですけど。SNSレーダーチャート診断で、こういうことを設問していますので、私のワークショップにいらした方はこれを体験していただけますので、ご興味のある方はぜひ(SNSコーチングのページへ)飛んできてください。ということで、あいのやさん、いかがでしたか。

あいのや
(自分の)スキな書き手やライターさん方を探すときに、(例えば)私だったら補助金ですけれども、必ずしも補助金のことを書いてる人の中で探す必要はないのかな、と思ったんですけれども。(具体的に)どうやったら、自分が「スキ」な人を見つけられるのかな、と。

いけまつ
昔――アナログの時代は、本をたくさん読め、っていうアドバイスになっちゃうんですね。でもSNSの時代――ネットが普及した時代は、やっぱりタグで探すのが一番いいと思うんですよ。で、その補助金っていう用語のタグで探すんじゃなくて、要するにその人のスタイルとか、思考様式――どういうプロセスで考えるのか。ハックするのが大事だっていう人もいれば、いやハックなんか駄目だと。やっぱり腕を身につけるためには、一歩一歩修行していかなきゃ駄目だとか、色々スタイルが違うんですね。スタイルを探すっていうのは、やっぱり自分の好きな人の向こうにいる可能性が高いんですよ。

わかりやすく言うと、あいのやさんが、この小説家がスキだとか、この本がスキっていうのがあったとすると、その本が好きな人の向こう側にいる可能性が高いんですよね。その作家さんがインスタとかツイッターやってると、その人がフォローしてる人は誰かというところから探してみるっていうのが一つの方法です。

やっぱり人って、同類の人が集まるというか、同じスタイルの人は同じスタイルの人を好きになる。ちょっと乱暴な言い方をすると、お金持ちはお金持ちのことが好きなんですね。お金持ちで貧乏人のことが好きな人っていないのに似ていて。やっぱりそれは、生活スタイルのことを言っているんです。だから、この作品を見るのが好きだとか、絵画を見ることが好きだとか、こういう映画を見ることが好きだという、興味・関心事項を一つにしているところの先にある可能性が高いんです。だからあいのやさんも、もし補助金の枠を飛び出して自分が参考にしたい人を探すとすれば、それは(やっぱり)一番文章が上手いのはライターさんや小説家なので、そのへんをバーッとみて、ライターさんだったらレストランのライターもいれば、ビジネスのライターもいるので。ビジネスのライターさんのほうが(自分のスタイルに)近いかな、と思ったら、バーッとビジネスのライターさんを見てみて、名前で検索してみて、その人の書いたものを見て、みたいな。その先に、それを読み込んでいる同類のライターさんがまた居たりするので。その繋がりの先に、同じ考え方の人が書いている文章が落ちている可能性が高いですね。これはね、料理と同じで「ひと手間」みたいなことなんですよ。この「ひと手間」を省く人と、省かない人とでは大きな差が出る気がします。

あいのや
ありがとうございます、探してみます。

いけまつ
他に何かありますか?

スクリーンショット 2021-05-17 22.16.06

あいのや
「逆引き検索」で、私でいうと「補助金」なので、「何かのワード+補助金」というのを探すのが良いと思うんですけど、なかなか・・。池松さんからエコカーの話が出るまで、「エコカー」って(ワードが)思い浮かばなかったんですよ。そういうの(逆引き検索のワード)を、アイディアとして探す方法っていうのがあれば教えてください。

いけまつ
さっき、興味・関心事項の先にあるって言ったじゃないですか。例えば、(「補助金」に関連する逆引きワードは)「エコカー」でも出てくるし、「電気自動車」も出てくるし、「EV」でも出てくるし、最近「テスラ」とかでも出てくるんですよね。それは何で気づくかっていうと、例えば、あいのやさんだったら積極的にtwitterやってらっしゃるんで、twitterでEVのことばっかりツイートしてるアカウントをフォローしてみるんです。その人は、EVとか電気自動車とかテスラとか、ノートe-POWERとかっていう、ユーザーのツイートをリツイートしたりしているので、用語が落ちてるんですよ。そこら辺に。だから、短絡的に一直線に、じゃなくて、ちょっと遠回りしてみる。その辺の業界の専門サイト的なアカウントを探して、その専門サイト的なアカウントが探す先に、用語が落ちている。

僕も、テスラが最近割引でめちゃくちゃ安く買える――300万近くの値段になって、かなりみんなが買い始めて、半年待ちが1年先待ちみたいなことになっているというのが、そういう他人のツイートでわかったんです。だから、気づく・発見する率を高めるためには、直線的にそこの場所に行こうとするんじゃなくて、その手前の周辺を探すコツみたいなことなんですよ。これ、人によってちょっと違うんですけどね。飲食業界の人だと、やっぱ今(お店に来て)食べてもらえないから、どうやったらUberで届けるか、みたいな。想像を周りに膨らましていく作業なんですよね。これはすごく、ハック的にアドバイスしにくいところなんですけれども。ぜひこういうYouTubeなんかを参考にしてもらいたいと思います。こんな感じで伝わりますか?

あいのや
はい、ありがとうございます!やってみます。

いけまつ
ぜひ!!

なんぶ
ありがとうございました。池松さん、今日のまとめをお願いします。

いけまつ
今日のポイントを3つお伝えします。

1:ちょっと待て ゼロから書こうとしてませんか
2:まず調べて・読んでみよう
3:読み解いて、咀嚼して、書いてみよう 

ってことです。ありがとうございます。

なんぶ
それでは次回第6回は、【プロフィール紹介】まずは準備が大事「知ってもらう」スキルとは? をお送りしたいと思います。それではまた次回お楽しみに!


Text by Michiyo NAMBU

 *

最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もどうぞお楽しみに。

映像はコチラからどうぞ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?