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ついつい言ってしまう「子どもの成長は凄い」

当事者にならないとわからない言葉がある。

子どものころ「ビールって何がおいしいの?」と聞くと、決まって「のど越しだよ!」と返ってきた。どういうこと?と毎回思っていたが、いざ自分が答える番になると「のど越しだよ!」と答えている。

「子どもの成長は凄い」という言葉も聞いている時は親バカとだ思っていた。だいたい小さい子どもが言葉を覚えはじめた時に親が言う言葉で、聞いた時は、いやみんな日本語しゃべってるし、と思っていた。

しかし遂に言ってしまった。

子どもと補助無し自転車の練習をしている時、はじめの2日間くらいは、絶対無理だと思った。怖いーできないーとずっと言っていて、周りの人達はどうやって教えてるのだろう、この子は自転車に乗れない子かもしれないと半ば諦めかけていた。ペダルを外したり、坂道で練習してみたりと、様々な事をしてみたが成果はいまいちだった。

あまり成長が見られない中、5日目に突然乗れた。ペダルをつけ、いざやってみたら急に乗れた。教えていた自分でも、なぜ!?という感じだ。

「子どもの成長は凄い」という言葉は子どもの二次関数的な成長に対する、親の不安と驚きと感動が含まれている。だからついつい言ってしまうのだと思う。

大人の成長も二次関数だと思うが、ものすごい緩やかだ。それでも子どもを見習いやり続ければいつか二次関数的な成長をすると信じたい。