2022年上半期発売 おもしろかったよ~ってゲーム22個

GOTY的な位置づけとかそういう意識で書くものではないかな?八方美人ではなくしっかりとした見どころがあること、またそのユニークさ、あとは私の好み。この三点を基準に22個選びます。2022年だからね。2999年には999個選ぶんですかね。

ざっと上から順位にして数えおろしてってる雰囲気があります。こんだけ並べておいてポインピーくらいしかクリアしてないので大変ですね。

1位 Sifu

スピード感と繰り返して極める動機に満ちている。クラシックなアーケードゲームの系譜を引くメレーアクションのヒット作はいくつかあるが、Sifuもスタジオの前作の格ゲーぷりっからそのひとつであることは想像の範疇のはずだった。
が、だんだんと仕様を理解していくうちに、本作がアーカムや龍が如くのようなものではなく、プラチナゲーもびっくりの洗練され尽くしたベルトスクロールアクションであることがようやく明らかになってくる。最小限のステージを繰り返すだけなのに、1ステージごとのクリアを目指す学習段階は、一歩引いて複数ステージの通しクリアを視野に入れた時点でノーデス・ハイスコアを目指す修羅の道と化す。複雑なシステムが盛られていることを今になって思い出しつつ、ミニマルでスマートな印象を頭から終盤まで保てているのが凄いなと思う。
カンフー映画へのオマージュ、風景のバリエーション、世界のつながりの見せ方、ストーリーテリング。こういった要素もゲームシステムと美しく融合していて遊びこむほどに心を奪われます。映像の見せ方もAAAスタジオ顔負け。しかしそれ以上に、屋内ステージの窓の外とか、ステージ毎に違う空模様とか、ふと描き込まれた世界観に目がいったときのエモーショナルな感覚は忘れられません。


2位 Rotaeno - ロテーノ

ハンドルのようにスマホを回して遊ぶ音ゲー。疾走感やハプティクスの気持ちよさも相まってゲーセン的なみずみずしい刺激を受け取れます。画面をまるごと回転させてノーツを取りに行く感覚はむしろゲーセンでは味わえないんじゃないか?
ストーリーモードを開かなければ比較的オタクくさくない画面で遊び続けることができるのもお気に入りポイント。


3位 Neon White

Hot LavaミーツParadise Killer。字面だけで渋滞しているこれがうまくまとまってると。アリーナFPSはおもしろい!


4位 Elden Ring

AAAタイトルから唯一選んだのはこれになりました。今更強調することでもないですが他の全てを超越してます。エルデンの一番の偉業はJoseph Andersonに新しい動画を作らせたことです(?)
とにかくアートワークが素晴らしい。同じくダークソウルを遊んだときは黎明期の3Dプラットフォーマーみたいだというようなことをどっかに書きましたが、ジャンプできるようになってみるとなぜだか今度は初期のJRPG的な感性をひしひしと感じる。伝統的な和ゲーを形作るファンタジー世界をオープンワールドの視点から眺めた時、突如としてアポカリプティックな美が表出しがちなのはなんなんですかね。その点妖怪ウォッチや龍が如く、そしてGhostwireにはまた違った由緒があるんでしょう(たとえばアーケードとか、SEGAとかPlaystationとかホラーとかベセスダとか)、話がそれてきた。
フロムゲー完走できたことないから、これはどうにかエンディングまでこぎつけたい。折角ここまで何十時間も遊んだし。


5位 Shotgun King

なんかむっちゃハマった。ショットガンをテーマにしたメカニクス、単によくできたルールだというのもそうだし、クリックして銃を撃つアクションゲームじみたテンポ感とか緩急が癖になります。これらは完全なターンベースだからこそ成り立つものだというのも興味深い。
Punkcake Délicieux作品はなぜだかやけに早い段階からインディーゲーマーからニッチな支持を集めていましたが、Ludum Dare経由でこれまた早くから大いにバズってきており、ユニークで小規模なものを量産するデベロッパを祝ぐ気持ちです。SokpopのStacklandもそうですね。


6位 ポインピー

実は自分はDownwellのほうが好きだなーと思っています。でも今のところ手癖枠は完全にポインピーにとって変わられました。やっぱ片手で遊べるのはでかい。

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ンッンーのこの時期何だったんだ

AppleやNetflixがゲームに力を入れようというとき、モバイルにフォーカスが行くとインディーにがっつり日の目が当たっていいですね。


7位 FEWAR DVD

中身はシンプルなはずなのに、狙い過ぎなほどドラッギーな見た目に騙される、そんなタイプのやつ。最近では「Post Void」とかにハマったりしていた。よくわからないからこそ底知れない世界を紐解く好奇心とか、怖いもの見たさが刺激される。これがローグライクアクションの構造にがっちり嵌っていて、リトライボタンを押すたび神の領域に近づいていくかのような感覚におちいる。


8位 Knotwords

Zach Gageが捻ったという時点でWordleがすでに普遍的な遊びとして捉えられてるかのような文脈すら感じられます。単純に物量が多くてずっとやってられるのがいい。Wordle大好きな人に。スマホとPCでクロスセーブできたらいいなあ。


9位 Hyperbolica

一周が360度ではない非・ユークリッド空間というものが考えられるらしい。このゲームならその中をいろいろ探検しながらゆるく過ごすことができます。見た目だけで頭おかしくなる上に、そこに身を投じることにより空間を理解していく必要性が生まれてくる。牧歌的で何の変哲もないローポリの画面は、子供の頃のようにゲームの世界を丁寧に目でとらえていく体験と呼応してセンス・オブ・ワンダーが呼び起こされる。


10位 Roller Champions

UBIはこんなユニークなゲームも作れるんだ、と。プラットフォーマー系アクションとしての見どころがあります。


Patrick's Parabox

思ったより面倒くさくないのが良い。倉庫番系ってだいたいめちゃくちゃ難しいから助かる。


Platformer Toolkit

ブラウザゲームやフリーゲームの類は選ばないつもりだったけど、これはちょっと外せない気がした。


OlliOlli World

2.5Dが楽しい!アートとサウンドの作り込み具合が常軌を逸している。
DMC的ハイスピードで複雑なアクションゲームが好きな人はスケボーゲームをやるとよい。


Teenage Mutant Ninja Turtles: Shredder's Revenge

Nintendo Switch Sports以上に友人を誘いやすく、なおかつアーケードモードのやりがいも侮れない。私の興味の対象ではないですが、他にもジャンルや版権や過去作のファンもしっかり満足させているようで、実はめちゃくちゃ凄いゲームなのではないか?という説が提唱されている。


Trolley Problem, Inc

自分の直感がいかにバイアスに捻じ曲げられているか。
ナレーション有の他作品群に影響されてかブラックコメディを装っておりやたらうるさい。それくらいじゃないと自分の選択の結果が無感情にフィードバックされてあまりに残酷だった。


Gibbon: Beyond the Trees

密猟や森林破壊、環境問題を扱うプラットフォーマー・アクションアドベンチャー。テナガザルの流れるような動きを制御する感覚が気持ちいい。適度なボリュームながらしっかり遊ばせてくれるのも好感度高い。収集要素やクリア後のやり込みに価値を感じられた久々の作品。


Weird West

RPGのセンスをふんだんにとりいれた荒削りなイマーシブ・シム。結構難しい。ただこのシビアさがないと創造性を発揮する場がないのも事実なのでしょう。次はもっと好き勝手できるサンドボックスが遊びたいかも。


GRAND CROSS: ReNOVATION

脳筋無双STG。DRAINUSの評価はそのまま倍くらいにしてこいつに与えてやったほうがいいと思うんですけど。


ヘブンバーンズレッド

畳み掛ける系の漫才と、浅めの百合コンテンツとが好きな私にぴったり。実装分のメインストーリー完走まで一気にやってしまいました。しかしもうほとんどやらなくなってしまった。


Loopy Wizard

Michael Broughインスパイア。
できれば本家もそろそろ・・・


SOULVARS

ドット絵が凄い。しかも結構面白い。
スマホ専用、それも縦持ちで、それも買い切りでキレイなRPGが出たという事実が貴重。


TUNIC

デモ版からその見た目に反する難易度の高さは取り沙汰されていましたが、ここまでとは思ってなかった。ゼルダライクが作者のきわめてパーソナルな解釈でもって表現され、何かまずい化け物が生まれ落ちてきた感がある。7 Days to End with Youが全然わからなかった私としては、できればたくさんのプレイヤー同士で交流しながら遊びたい作品。


おまけ:良かった、なおかつクリアした旧作

今年は結構最後までいけたやつがわりかしあった。
まだ今年半分あるし。

Baloon TD 6

クリアの概念とかあるのか?
まあかなりの時間を吸われ散らかしたことは間違いない。WIREDってこういうゲームもレビュー翻訳したりするんですね。Apple Arcadeの強みってこういうカジュアルなスルメゲーを大量にリリースできるところでもある。過去の資産にもっと頼ってくれ!


Marvel's Gardians of the Galaxy

AAAタイトルに相応しくないガラパゴス性の低さと引き換えに、圧倒的な映像美とボダランをも凌駕する会話量を手に入れた正真正銘のシングルプレイACTADV。アメコミ、ビデオゲームといったメディアの特性に着目した演出にも感心する。


The Forgotten City

スカイリムMOD発のADV。はしばしにその片鱗が見られる。NPCが割とフリーダムにローミングしてたり。MOD周りの文化に詳しくなくてこの手のゲームははじめてやりましたが、RPGツクールで作られたADV、みたいな感覚もありますね。
実はスエリーがやりたがってるのってこんな感じだったりする?
ミステリアスかつ政治的な雰囲気に対して、ちょっと終わり方は大団円すぎてずるい。満足せざるをえないでしょう。


ポケットモンスター ムーン

ダイパ世代の我々もそろそろ大人の世界に両足を突っ込もうかという年齢になっています。にもかかわらずブリダイもアルセウスも子供だましで大して面白くないので、なんとなくリベンジの意味もこめて未プレイのシリーズ作品をやってみました。これはかなり面白い。
まず南の島という設定が勝ってる。太陽の匂いがする。私の大好きなFortniteは色彩豊かな島で色んなスキンを着て、ダンスして、色んなアトラクションを楽しむゲームです。サンムーン、似たようなかんじ。かわいいポケモンや愉快な仲間たちと楽しげな世界をめぐり、大人たちと本気の試練に挑む。惜しむらくは3D非対応と重たいバトル。何気にポケモンってスペック不足に悩まされがちなんじゃないか。


Graze Counter

STG未経験者にも遊びやすく、スコアタも奥深い。もうちょっと緻密に組まれたステージが遊びたいかも。


Olija

これは雰囲気ゲー。鬼気森然の中に美しさを思いがけず見つけたい人におすすめ。結構アクションも面白いと思う。デベロッパは日本のとこらしい。


It Takes Two

とっても良かったでございますよ。私はテーマに沿ったコミュニケーションというよりも、漫然とした実生活についてだらだら話すのが好きなんだなあという当たり前のことに気付かされた一本。二人とも感情が死に気味なのでゾウさんも容赦なくいった(諸説あります)。思ったよりゲームゲームしてましたね。


Nuclear Blaze

>『デッド・セルズ』のクリエイターがお届けする新作2Dゲーム

だそうです。
こういう小粒で上質な体験がさらっとできるのは本来映画の領分だと思うので、120分で終わるAAAタイトルが出てくるべきだと思う。



まとめ


Severanceを見るとよいらしい。


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