KQ/温泉宿文通禄(メルヤ視点)

0.killerQueenとは?

キラークイーンゲームとは、一部の長期人狼民(勿論その他含む)で行われている長期村企画である。

デスゲームを題材としており、基本は各参加者にトランプをモチーフにした役割が割り振られている。また、参加者一人一人に固有の勝利条件が設定されていて、各人はこれらをクリアして最後まで生存することが目的となる。

ごりごり長期民だった私個人としては、通常の人狼と違って、犯人役(人狼)の存在をどのように扱うか自身の勝利条件によって毎回異なるのがポイントだ。うっかり狼吊りたいなんて公言しないように気を付けよう!

あとプロローグでの人間関係はゲーム開始後に重要だ!詳細はKQ/温泉宿文通禄に書くが!重要だぞ!

1.今回のKQ/温泉宿文通禄について

大まかな概要は通常のキラークイーンと同じ。

ただし、今回は古めかしい温泉宿が舞台ということで、1~13+jokerといったナンバーではなく、参加者13人にはそれぞれ異なる二文字のひらがなで名づけられた部屋札が配られ識別される。(『にく』『ねこ』など)

また、通常KQ村ではPDAといった文明の利器でやり取りをしていたが、今回はハツカネズミに手紙を運ばせるという古風なやり取りを行う設定となっていた。かわいらしい。

最後に恩恵「光の輪」。光の輪は、守護者の能力同様、所持者が襲撃された場合に襲撃を無効にする効果を持っている。

初期にランダムで選ばれた参加者の1人に配布され、他の人間に譲渡可能なシステムだ。(詳細は こちら から)

今回は恩恵「光の輪」をいれた3点がこの村の特徴になる。

参加にあたっては、今回キラークイーン村を企画してくださったGMさんはゲーム設計も開始後の村管理も一人ですべて行うとのこと。

前回村(KQ村/数値海岸の惨劇)の経験を経て、すべてを一人で回すのならシンプルな設計になっているのでは?と安易に入村を決意。

私としても、いつかは一人で企画村設計・運営をしてみたいと思ったのでリスペクトも大きかった。

2.開始前/Prologue

KQ村に行くためのキャラ設定はいくつかストックをしていたのだが、どれもしっくりこない…。

前回は”人間味あふれる”PCで参加をし、大打撃を受けて毎晩のように中の人が号泣。「自分…キラークイーン村向いてないな…。」とかなり深い傷を負ったので、私の心が痛まないような子を選んだ。

目的があって村に参加している
そのために人を騙す覚悟がある

いい人ロールは自分の身を滅ぼすと学んだ私は、以上の二点を意識して茅森 芽瑠(かやもり める※以下メル)という少女で参加。

彼女は「唯一の肉親である兄を殺した人間に復讐をするため、KQ村に参加」した女の子だ。

男女比によっては”男”という設定にするのも考えたが、温泉が舞台。プロローグの櫻子の描写、そして女子風呂に入った時点で性別を確定させた。

体調の都合で、開始前に深く話すことができたのは櫻子と沙羅だけ。プロローグは意外とゲーム開始後のコネクションに関わるので大事にしておきたいのだが、仕方ないなと割り切る。そこもなんとかするのを今回の目標にしよう。

櫻子は明朗な女の子。普通とはいかないが、迷いが少なくまっすぐだと感じた。

沙羅は気弱そうな女の子。自身の環境から今回のゲームで勝った場合に得られる未来もまだうまく描けていないような儚い系キャラだと思った。

開始後には、ぜひ連絡を取りたい2人として覚えておく。絡んでいる参加者については自分より相手の方が多いが、めげてはいけないのだ。

あと、他参加者のエリが実は大人だとか、七音が実は男だとかはメモの設定等で見えているが、基本話のタネになるので見ないふりをしてファーストコンタクトを取っている。手間だったら申し訳ない。

3.1日目条件配布

プロローグ更新後、この瞬間がすべてのキラークイーン村共通でわくわくする時間かもしれない。

配られた役職は『妖精』。席がいらないのが何よりの強みなので犯人(狼)側、村側問わず、立ち回れるのがいい役職だ。

溶かされたり、吊られたりと不遇な姿を見かけることも少なくないので安心はしないようにと自分に言い聞かせる。

数分待って、GMから配られた条件とツールは以下の通り。

FireShot Capture 006 - 1日目 キラークイーン_温泉宿文通録 - ciel.moo.jp

4人の対象から2人誰が生き残ってもいいわけでもなく、死亡も必ずさせなくてはいけない。自身は妖精なので殺害ツール持ちの犯人役と組むのがベストだろう。

ツールの効果からも花鳥風月の中には犯人役はいるとみて、誰と組んだら有利か犯人対象者を探すことにする。

ダイレクトに部屋名を探すと自身も相手も危険に晒し、またその後私が誰と繋がっているか明らかに分かってしまうため、探している部屋の一文字目として「あ」「い」「か」「と」「は」「つ」の6文字を上げることにした。

ブラフの2文字は適当に考えたが、今思い返せば自分が誰かの対象になっているか探るために「い」を入れたのはよかったかもしれない。

4.ゲーム開始後一日目

早期に連絡が取れたのは、櫻子・リッキィ(以下リク)。

思ったより手紙が来なかったので、協力者作りに困りそうだなと憂鬱になる。あらかじめ決めていた沙羅にはすぐに手紙を送ることにした。

全体には「探している札6枚があり、彼らに協力したいと思っている。その中に該当しないか。」ということで連絡を取ったが、該当者がなかなか名乗り出ない。

スタート直後に見つけたのは沙羅とリクだが、リクの部屋は「い」とのことなので、本命ではないが殺害対象にもならないという結果になった。(せっかくなのでリクは協力者として連絡を取り合うことにする。)

沙羅は「かぜ」の部屋だと明かしてくれたのち、自身が白狼かつ妖精の協力が必要と早期から伝えてくれたので、すぐに妖精であることを伝えた。

ここまで本命は一人しか見つからず。「かぜ」を主軸に生存戦略を考えるべきかなと思案する。

深夜1時半ごろ。遅くなったが、おそらく茅森と一番遠い存在であったと認識している綿貫に連絡を取ると、自身が「つき」の部屋だとはやく名乗り出てくれた。

しかしここで、綿貫の部屋札「つき」が、「か」の部屋をターゲットにしていると聞いて「かぜ」のことかとはやとちる。

犯人役とのつながりの方を重視しているため「つき」の出方をうかがっているとターゲットは「かぜ」ではなく、「かげ」ということに気が付いた。(このように読解力不足で勘違いが起きるので眠い時は寝たほうがいい。)

綿貫も白役職で殺害対象が存在するためか、犯人役の協力が必須とのことで沙羅と手を組むように誘導した。

2人には「2人の生存」が私の条件ということ。私が「妖精」であることを告げて詳細は伏せた。(※妖精情報はすぐ流出した)

しかし、結局「とり」と「はな」の所在が分からないため、今日中に残りの2人が見つからない場合は翌日には自分の詳細条件を綿貫と沙羅に話すことを決める。

2人への信頼かつ私の条件には死亡も絡んでいるため、この時点で沙羅の協力は必要不可欠だと思った。

道中、ウツギが表発言であてずっぽうにひらがな2文字を混ぜた暗号を投げていたが、ちょうど3部屋ほどヒットしていたのでほいほい話しかけることになってしまった。(これはすごいと思った)

FireShot Capture 009 - 1日目 キラークイーン_温泉宿文通録 - ciel.moo.jp

※後から見たら、「とり」「はな」「ほし」「いわ」「つき」と5部屋はいっていることになる。

ウツギが「とり」や「はな」の可能性はないかと手紙をやり取りすると、相手は「か”げ”」の部屋ということで綿貫のターゲットだということが判明した。

正直、私自身は持てあます情報だと思ったが、生存対象の一人として程よく連絡を取れれば…と付き合い方を考える。だが、翌日すぐに「自分を狙う条件の者ではないか」と詰められた。

そもそも関係ないですとは綿貫のこともあって言いずらかったので、対象者から何人か選んで一緒に生存しなければいけない条件という体ではぐらかすことにした。

エリ、ヤンからのレスポンスの具合はよくなく、この日は「花鳥風月の犯人非犯人が分かるツール」をエリに使うことにした。(ちなみに調査対象が花鳥風月いずれの部屋札を持っていない場合は「調べられなかった」と通知される)

5.二日目

更新後、沙羅から”沙羅自身”の詳細なクリア条件について連絡が来る。

「ただ一人の犯人役として生存すること」ということで、妖精と手を組みたい理由がはっきりとわかった。

こちらも本当のクリア条件を綿貫と沙羅に共有し、引き続き「とり」と「はな」を探すことにする。

ちなみにこの条件を伝えた段階で、「とり」「はな」と組むことは終盤の風向きが変わらない限りはほぼないだろうと諦めていた。

更新後にGMからきたツール結果を見ると、エリは花鳥風月に属していないということだけわかった。改めて情報交換でもできればと思い、連絡を送るが返事がかえることはなかった。

昨日のアクションから「探し人関連」で警戒されていると思ったので「探していた人物じゃなかった」と伝えれば、警戒も溶けると予想していたのだがそうでもなかったようだ。人の心を解すのは難しい。

本日から処刑が発生するとのことで、札情報を集めているヤンとホレーショーが私の中では吊りの候補とみていた。

私目線、情報量が芳しくないところ2人だったのでどちらを落とすかについては、どちらでもよいかなというのが本心だった。

ヤンとはやり取りが続かず、条件詳細もみえない。ホレーショーに関しては、やり取りは出来るものの、落とす情報についてはめぼしいと思えるものが少なかった。(しかし、「とり」の所在についてはここでようやく目処が着いた。)

ただ、ホレーショーに関しては死にたくない、ということ、札情報を集めていたのは「いきもの」の部屋を対象とする条件だからだと聞いた。

一方リクからはKQ狙いでホレーショー吊りを打診されていたので、ホレーショーは純粋にいきものがかりっぽいことを伝える。しかし、決定打が少ないので私からもなんとも言えない状態だった。

あとから知ったが、リクのGMツールの対象にホレーショーの部屋札「ほし」を選ぶと自分が死ぬらしく、そのギミックからKQを強く見ていたようだ。

どうにでもなーれ!となってしまった私は、沙羅から犯人役として協力していると聞いた智狼のデメテル(以下、輝美)に「どっちにするか?」相談して、彼女の投票先に合わせることにした。

結果、輝美から▼ホレーショーと聞くことが出来たのでその旨をリク、沙羅、綿貫に伝える。

なお、この日の夜に沙羅から「エリが死亡すると条件未達でヤンが死ぬ」と聞き、半信半疑で▲エリを受け入れた。

この時点では、綿貫からエリは占い師と聞いていたこともあり襲撃先自体に特に疑問はなかったが、ヤンが死ぬロジックに関しては腑に落ちてなかった。

6.三日目

更新後、予想通りに▼ホレーショー▲エリが通り、諸々の処理を待つ。

9割型嘘だと思っていたヤンの爆死を見届け私はひたすら草を生やしていた。(あとから見たこの日の沙羅の独り言も草が生えていた。)

一気に人数が減り、残り10人。KQの確殺ツールは発生しなかったが、場合によっては翌日飽和エンドも有り得る展開だ。

この時の自分は可能な限り「かぜ」「つき」に沿うつもりだったので、犯人飽和に注意したいと綿貫に持ちかけると、既に「▲▼華月斎を検討してる」との返答が来た。仕事が早い。

また、綿貫から沙羅がKQかもしれないとの言を貰ったが、彼女が妖精を欲していたことと、その後に渡された詳細条件からブレが見られず、私に対する対応からも沙羅KQは見づらいなと感じていた。

さて、昨日のホレーショーのタレコミと彼との「いきもの」の札を見つけるという約束により、私の調査ツールは華月斎を調べ「犯人役ではない」との結果が来ていた。

綿貫から「はなの札を持つものが犯人」と聞いていたので、華月斎が「とり」の部屋だと確信を得る。

知ってはいるかもしれないが、沙羅と綿貫の2人には「華月斎がとりの部屋だ」ということを伝え、処遇については任せた。

綿貫のクリア条件について沙羅のクリアと併せると相当な難易度なのは変わらないので、一応華月斎と連絡を取ることにする。しかし、既に輝美と組めていることからか初日の対応も含めガードが硬い感触だった。

昨夜に続き、生存対象を「つき」から「とり」に変えるのは難しいなと思っていたので、当初の予定通り「つき」「かぜ」と残ることを決める。

この時点で「私・綿貫・沙羅・輝美・リク」等、5人飽和エンドについてもかなり検討をしていたので勝利判定についてGMに確認を行うことを考える。

ゲームに戻り。犯人会談では▲▼華月斎で合意が取れているとの事だが、輝美の「かたちなきもの2枚の襲撃」がすでにリーチ状態なので彼女の動向には気を使った。

一方でリクからは飽和回避のため▼輝美を提案されていたが、5人飽和時を考えると輝美の存在は必要だったためなんと言えばいいのかと困っていた。

リクは3人目の犯人役、そして「はな」の部屋札を所有してる小森 日向と懇意にしてると思っていたので彼女を落とす話はしづらかった。今思うとリクとのクリアを考えるならこの辺りの話をしっかりと作っておくべきだったと思う。

▼輝美の展開はどうしても回避したかったので、私は輝美自身に「殲滅側の吊り候補にあがっている」ことと、「華月斎の投票無効ツールが即時であるなら夜に使って欲しい」ことを伝える。

小森・沙羅・綿貫・私・輝美の票が固まっているなら特に問題は無いと思うが、票の動きについてはかなりマメに輝美に報告した。

別件で、そういえば初日に光の輪の話題が出なかったが、どこにあるんだろうかと沙羅に尋ねたところ「私が持ってる」との返答が来た。

同じ所持者に2度この輪が渡ると存在が消滅するらしいので、もったいないからと私が光の輪を受け取ることになった。

7.四日目

無事に▲▼華月斎となって4日目を迎える。

昨日話してた光の輪についても「あちらのお客様からです」とデリバリーされたことを確認し更新を待つ。

この時1番驚いたのは犯人役の一人、智狼の輝美が投票無効状態になった事だった。

ツールか条件達成か判断つかずに混乱。この時点で私はいくつか勘違いをしており、

一匹狼でなくとも狼を襲撃できるということ
襲撃は多数決できまるということ

この2点の仕様把握漏れが私の喉を溶かすことになった。

(輝美が条件達成し投票無効状態に入ったならば、沙羅は条件未達で死ぬはずだよな?とか思ってました。すいません。)

ただ、沙羅は対話の感触がかなりの非KQだったので輝美はツール効果だよなとGM更新明けまでには結論づけていた。

他に条件クリアしたのは櫻子とウツギ。ウツギに関しては納得しつつも櫻子のクリアは予想外だ。

この辺りは投票先に関して方針を立てるのが甘かったとしかいいようがない。この日9人なので▼白▲白となると飽和エンド。櫻子とウツギはもちろんその方面にも動いてると考えていた。

ひとまず、沙羅・綿貫・私の中で▼七音▲輝美と方針がまとまり、それを日向にも伝えることになる。

実はこの日の最初に七音から「小森 日向のツール数が申告よりも2多いのはKQだからだと思う」と連絡が来ていた。

KQツールは部屋札が必要とのことだったので、私の部屋が「いわ」であることは沙羅にしか伝えていなかったが沙羅・綿貫の部屋札情報については既に知られている可能性が高い。

ただ、飽和が見えてる中で同派閥の沙羅を殺すことも、人間の綿貫を殺すことも手段としては取りづらいだろうと感じた。

小森・リク・綿貫・沙羅・私で5票は固いと思っていたのだが。

中の人は結構疲れが溜まっていたので、この日は更新前に眠りに落ちてしまった。

あとから考え直してみると、リクの勝利条件から殲滅側につくことを全く考えていなかったのが問題だと思う。

8.五日目

起きて村を見てみれば私は死んでいた。

何が起きたかわからなかったが、投票を見返すと綿貫が処刑されていたのだ。

私としては綿貫は娘(メル)を置いて櫻子とヨロシクやってると思ってたのでかなり驚いた。

エピ後に確認してみるとどうやら綿貫は櫻子とは四日目に決別したらしく、犯人側で残る可能性の無くなった櫻子が綿貫以下犯人サイドの処刑に走ったように見えた。

櫻子や七音周りに関しては正直かなり綿貫に投げてしまった部分があるので、そこの交渉に口を出す権利はほぼないというか、これを書いてる今もなにも理解しきれていない。

綿貫の選択が結果的に連鎖して私も死んだんだろう。

9.感想

最後の死亡に関してはどうしようも出来なかった、というか。それはそれでよかったのかもしれない。

ゲーム中、▲▼華月斎が決定した時点で綿貫には「あなたの望む終わらせ方に添います」と伝えていた。

これが綿貫の望んだ終わり方かは知らないが、望んだ行動から生まれた結末に間違いはないだろうと思うので正直何も感じてない。

一方で、妖精という立場の強さを占い師のいない状況でそれなりに発揮しきれたというのはとても楽しかった。情強の綿貫にも、犯人役の沙羅にもとてもお世話になった。

(中の人メンツ的には一緒に勝ちたかったですね!)

最終日の処刑に関していえば、寝落ちたことによって綿貫吊りの警報をキャッチしきれなかったことが悔やまれる。日向からはちゃんと「▼綿貫の案が出てるらしい」と連絡が来てたのに見落としたのが痛い。

他には、PLとして勝利判定順についてはGM側で回答準備をしてほしかったのが希望としてある。

ゲーム中に貰った回答は「勝利判定順については答えられない」とのことで。今回書いたように、私自身は本来負けの5人飽和エンドもかなり視野に入れていたので、KQ村すべてにおいて設定されている「勝ちを目指す」にそわない動きに全力投入することもありえた。

もちろん他人の勝利条件詳細について教えることは出来ないだろうが、自分の条件に対して過不足なく必要な情報を得られると条件クリアに雑念なく綺麗に集中できると思う。

なんにせよ、私自身は星狩以来のコンセプトKQ参加で立ち回りも改善し、強いツールも貰えて非常に満足だった。次はもう少し人間の心のあるPCで参加してみたい。

最後に余談ですが、私という人間は何気なく言った自分の一言に執着する性質のようです。

最初から嘘をついてもいいと思っていたら関係ないのだけど、多分次回参加以降もこれはずっと悩みそうなので情緒が不安定になってたらGM陣は笑ってやってください。


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