KQ/数値海岸の惨劇

この回についてはだれが読んでも楽しめるようには書かないつもりです。

冷静に感想を語れないのが恐らく理由で、熱く苛烈に書き殴ったように、そうした言葉でしか表せないのです。(もう大分前なので当時の激情が再現できるかは謎だが)

という訳で突然のネタバレが入ったりするので、この数値海岸の惨劇を公平に俯瞰的に楽しみたい方は回れ右。もしミッシェルに興味があれば、また後で読んでみてください。

最初の話

初めてのKQ、星狩の宴でいともたやすく魔に飲み込まれた私は機会を伺っていました。何かに反逆するとか、本当の自分の限界に挑戦するとかそういう感じの。

なので数値海岸に参加した理由としては、純正のデスゲームに参加できると思ったから。

GMの傾向から配布条件の能力にあまり差が出にくいかなと思ったんですよね。なんかこう用意してあるおおよそツールが乗りこなしやすいか否かのかなり主観的な推測。

まぁ、今の自分で他の参加者と遜色なく実力を発揮できる舞台を探していたということになります。当然、実際に起きたことは置いておいてね。

最大で最悪の失敗

初参加で学んだ『プロ縁故』と『ゲーム直後のスタートダッシュ』の重要さ。他人の情報が自身の勝ちに直結するというゲーム上、このふたつはかなり大切だったと反省しており。

その結果、動きやすさというステータスをあげるために前回以上に自分(PL)に近付けた価値観のキャラを作って失敗しました。

厳密に言うと、【『プロ縁故』と『ゲーム直後のスタートダッシュ』】という前回反省点は克服したが、ゲーム進行中の情緒は完膚なきまでに破壊された、という。

私が描いたミッシェルは一般的な価値観を持っていて、目の前で人が死ねば生理的嫌悪や本能的な恐怖が込み上げるし、誰かを殺すような嘘を吐かなきゃいけない時は俯きながら声を震わせて心の中でずっと何かに助けてほしがっているようなそんなやつです。

現実世界の人間なんて、大抵そうじゃないか。人よりちょっとお人好しな、そんな女性。

ここから彼女を想像して秘話を綴って、心を砕かれての毎日になるとは誰が思ったでしょうか。

プロローグの出会いと執念の理由

プロローグで深く話せたのはとにかくトレイルだったと思う。

もともとRP苦手なので当然多角地帯も苦手な私はアイスブレイクを兼ねて一対一で話せる環境と相手が欲しかった。長々と付き合ってくれたトレイルに感謝を感じながらその後何人かと接触した。

初めて話した彼に彼女の口で「お互い生きてればいいわね」みたいなこと言わなければよかったと今でも思う。

ゲームが開始して配布されたのは「黙狼」の文字。

前回KQ狂人かつ無力だった村人ツェンに比べたらかなり強い役職。PLはかなり歓喜してたが、ミッシェルとしてはしんどくなりそうな。

勝利条件は、【死亡者のNoの合計が59以上になること】

画像1

No10~Kまで殺して46になるから…とか計算しつつ、とりあえず高Noを探すことを目標とする。濁ったグラスアイは私にとって大きなハンデでは無いがメリットでもないという感じ。

犯人役は犯人役同士で組むことと、自身と協力する非犯人役との強いつながりが大事だ。もちろん私が組みたい非犯人役としてはトレイルが1番に思い浮かんでいた。

その時の私は相手の条件が自分と相容れない場合もあると分かっていたはずだった。

が、今回うまくプロ縁故を結べた彼と対立する覚悟が圧倒的に足りなかったことになる。

ゲーム直後に即座にコンタクトを取ったのはトレイル、石動、黒江。その日の晩にトレイル本人から守護者を聞いた私はこの情報は可能な限り秘めておくことにした。

襲撃するという選択肢は1番にでてこなかった。PLとしてもPCとしても強い思いで組みたいと思っていたからだ。

ただ、少し話すだけでなんとなく条件が合わない気がして。対立が予想されるからか互いに深くクリア条件に踏み込むことが出来なかった。それでも諦めきれなくて、気持ちだけがコールタールみたいにべったり残ったが。

振り返ると多分、PLとしては自分で掴んだと思った『縁』だったのだろう。そして、PCとしてはこのゲームで初めて会った人間で、社交辞令であっても「生存を望んだ」相手だった。

1日目:待人ともう1人の来訪者

早期に連絡をとった黒江が半狼と知った私は、協力関係を結ぶべきかと思案する。おそらくもう1人ぐらい犯人役はいるはずだが、そこの条件も確認する必要はある。

同時刻頃、プロで接触のなかったカナビスがNo.0と狂信者を名乗って私に協力関係をもちかけてきた。狼バレしているのならば無下にはできない。

流石に自分の生存状況を危うくすることは無いだろうと判断して、彼とも便宜上協力関係を結ぶことにした。(この時はそうだった)

狂信者という特性と犯人との生存という条件は特に違和感なく受け入れられてしまった。

今にしても思うとこれも一種の護国だろうか。あけすけに黒江が半狼であるという情報も渡してしまった。この時の彼が私の席を狙っていて良かったと思う。

とはいえ、犯人陣営と着実に手を組む段取りを踏みながらもトレイルのことは諦めきれてなかった。ここで優柔不断になって彼に犯人側の情報を流したのは良くなかったと今でも反省してる。

カナビスの助言もあってクロエと私で組むこと、一匹狼候補のツヅラの殺害対象から逃れることが本筋になった。私としてもその方がいいと理解はしてた。

2dになり、No.3のツヅラの勝利条件が『素数No 4名の死亡』だと知ると、No交換ツールの使用を狼間で取り決めた。3狼の協力を確実にするためだ。

No.5と守護者の濃いトレイルはその日の早朝から襲撃対象に上がっていた。なにもかも取り返すことは無く、唯一襲撃制限のない私が直接彼を殺すことになった。

人との絆や信頼と言ったものが、全部壊れた気持ちになった夜だった。情より合理性を優先させた結果、ミッシェルという枠から大きく足を外した気がした。

次は自分が切られる番だと毎日脅えていたのは、この時に自分で感じた『情』と『縁』を自分自身で断ち切ったからだと今更思う。


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