降圧薬
診察時血圧が140/90mmHg以上 または 家庭血圧が130/80mmHg以上で診断。
基本的には130/80mmHg以下を目指す
75歳以上、脳血管障害、CKDでは、もう少し緩めで140/90mmHg以下目指す。
心血管疾患+なら、βブロッカーが1st。
CKD+(微量Alb尿+)ならARB/ACE-I推奨。
何もない人は、Ca拮抗薬+ARB/ACE-I →サイアザイド系。
多剤併用することで副作用も少なくなるし、どれかが効く。
①Ca拮抗薬
無難に使える。
アムロジピン5~7.5mg 朝1回=ニフェジピン 20mg(Max 80mg) 朝夕
副作用:下腿浮腫
★心腎不全なければ1st choice
※グレープフルーツ禁忌(効果増強)
②ARB/ACE-I
心腎不全+なら良い適応だが、高K血症に注意。
※Cr≧3だと腎障害さらに悪化のリスクあり。
二次性高血圧精査の場合は2週間休薬必要。
ARNI(エンレスト🄬)も心不全ある人に良い。
③サイアザイド系
利尿薬というよりは塩出し薬であり、血管拡張により降圧薬。
利尿薬としてはダメ押し用。
※eGFR≦30には使わない
副作用:Na⇩、K⇩、Ca⇧、尿酸⇧
・トリクロルメチアジド(フルイトラン🄬)
・ヒドロクロロチアジド
・インダパミド(ナトリックス🄬)
④βブロッカー
内因性交感神経刺激なし。脂溶性→BBBを通過して中枢から効果あり。
真菌酸素消費量を低下させ、心筋虚血を緩解させ、心筋梗塞への移行を減少させる。安静時心拍数70bpm未満を目標に早期から投与開始。
禁忌:低血圧、徐脈性不整脈
・ビソプロロール(メインテート🄬)2.5~5.0mg/日 朝 (ビソノテープも)
β1選択的…喘息患者にも使える、脈圧↓、頻脈性AFなどへのrate control目的
・カルベジロール(アーチスト🄬)5~20mg/日 朝
β1・β2、αブロッカー
適応:OMI、EF低下例
血行動態を変えずに新保護を期待したいときに使う。喘息には禁忌。
⑤α遮断薬
・ドキサゾシン 難治性の人の4-5剤目で入れる。
⑥抗Ald薬(MRA)
K保持性利尿薬だが、利尿薬としての作用よりほぼ降圧薬として使われる。
RAS系の最後をブロックして、線維化に働くアルドステロンを拮抗。
※ARBはその上流をブロックするのでアルドステロンも減るのではと思うけれど、アルドステロンブレイクスルーが起こってアルドステロンは減らない。
ロケルマ内服でK下げながら、RAAS阻害薬とMRA内服させることが推奨され始めている。
・スピロノラクトン(アルダクトン🄬)
1st choice、安価
・エププレノン(セララ🄬)
スピロノラクトンで女性化乳房(0.1-5%)出たら使う。
スピロノラクトンよりもエププレノンの方が選択的。
・エサキセレノン(ミネブロ🄬)
心不全には適応外。降圧薬として使用。かなり降圧作用強い。
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