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【プラットフォーマーの視点を自社に生かす】顧客の不安解消をビジネスチャンスに変えるには?

昨今は、メルカリ、ストアカ、ココナラなど、一般人同士を商品やスキル・ノウハウの出品者/購入者として繋ぐことをビジネスとする「オンラインプラットフォーム」事業者が増えてきました。彼らが提供している価値は、一体なんでしょうか?自分が欲しいものを持っている人を見つけやすくする利便性?大手企業ではない個人にお願いできることで生まれる価格の安さ?もちろんそうした面もありますが、実は大手が解消しきれない細かな不安解消を提供しているのも、プラットフォーム成功の理由に挙げられそうです。今回は、家庭教師のオンラインプラットフォーム事業から学びます。

【引用記事】オンライン家庭教師 マッチング 大学発VBのファルボ 学習支援はAIを活用
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77680560Y1A111C2H21A00/


【記事要約】
・家庭教師のマッチングサービス「家庭教師図鑑」は、オンライン上で生徒と教師をマッチングするプラットフォームサービスだ。生徒側は希望条件に合う講師を探すことができ、講師側も自分に合う生徒をスカウトすることができる。
・生徒側は契約金や入会金、管理費などはかからない仕組みで、授業料のみを支払う。授業はオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を活用し、希望時間に合わせてどこでも授業を受けられるのが特徴だ。
・一方、講師側は授業料金を自由に設定することができ、ファルボは授業料の25%を手数料として得る。自分の経歴や得意分野などを細かく入力することで、条件に合う生徒に自動的に推薦される仕組みとなっているため、生徒を募集しやすいという利点がある。すでに大学生や社会人、プロ家庭教師、塾経営者などが講師として登録しているという。
・授業の履歴や進捗などもサイト上に記録される。「家庭教師を依頼しているが、進捗や授業の内容などがよくわからない」と感じる保護者は少なくないため、保護者にも進捗を随時確認してもらい、安心感につなげる。
・また、自己分析ツールとして、志望校に合格した先輩の学習履歴を分析してロードマップとして提示する機能なども付けた。通った塾、使った参考書、どの時期にどんな成績だったか、どのようなスケジュールで学習していたかなど、利用者が登録した学習履歴をデータ化して公開。自分の学習履歴を分析して学習傾向を把握する機能もつけており、ロードマップを見ながらより効率的に、志望校への合格や学習目標の達成を目指すことができるのが特徴だ。

【ポイント解説】
・家庭教師を利用する際のいくつかの不安を、オンラインサービスで解消しようとしている。たとえば、「自分に合った先生が来てくれるだろうか」「本当に今の学習プランを進めていけば、志望校に合格できるんだろうか」「家庭教師の先生の指導は適切なんだろうか(親)」といったこと。
・今までは、教師の学歴やカリキュラムの独自性などで他社と差別化することが、家庭教師業界の主な戦略だったと思うが、このサービスが普及すると、利用者側の購買選択基準が変わる可能性がある。
・講師側としても、自分の授業の単価を自由に設定でき、しかも利用者をスカウトできる機能があるとなると、実力に自信のある講師が多く集まってきて、プラットフォームとして盛り上がりそうな気がする。
・ストアカやメルカリなどもそうだが、オンラインプラットフォームの事業者が常に気を使うのは、出品者と購入者が安心して取引ができることや、出品者の意欲を掻き立てることで、取引を促進すること。こうした観点は、それ以外の事業者が学ぶべきポイントだと言える。

【マーケティング力を高めるヒント】
・今まであなたの業界で、実際は存在すると分かっていたけど、見て見ぬふりをしてきたお客様の不安や悩みはありますか?
・もしもその不安や悩みを解消できる、全く別の業態やサービスが生まれるとしたら、どんなものだと思いますか?
その業態やサービスを、今の自社のビジネスモデルに吸収するとしたら、どのようなことができますか?

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