【子供に「現実」を語るべき?】

今日は長男の小学校の運動会でした。

何年か前に、

「最近の小学校の運動会では

順位をつけるのをやめている」

という話しを聞いて以来、

どんな感じなんだろうと思っていました。


僕がニュースなどでみていたのは、

勝敗や優劣をつけないように

かけっこのゴールテープを

子供達が一緒に切るようなシーン。


息子の小学校では、

一緒にゴールはしませんでしたが、

明確な順位をつけるような雰囲気では

ありませんでした。


最初のうちは自分の中で

なんとも言えない物足りなさを感じでいて、

「今の子供達はあんまり競争意識を

持たずに大きくなるんだろうな。

でも、社会に出たら現実はそうじゃないのに」

なんて思っていました。


しかし、ずっとその光景、つまり

「現実には競技=競争は行われているけど

競争意識はあまり前に出てこない運動会」

を見つめているうちに、


「この子達が大きくなったら、

競争という価値観は今よりも薄れるんだな」


と思うようになってきました。


僕が思った「現実には…」というのは、

僕の世代が直面している現在のことであって、

彼らが大きくなった時も同じ現実が

待っているなんて限らない。


むしろ僕たちが直面している現実は、

僕らやその一つ前の世代の価値観が

作ったものであって、

それを下の世代に押し付ける必要もない。


なんなら、僕たちの直面する現実が

過剰に競争を賞賛してる気がするし、

彼らは競争という価値観にばかり染まらず、

いろんな価値観を取り入れながら

育ってくれた方がいいんじゃないか。


そんなふうに思えてきたので、

「いまの運動会のカタチって悪くない、

てゆーか結構いいかも」

なんて思いながら見ていました。


子供達にどんな価値観を持ってもらうかは、

将来の社会にとってすごく大切なことで、

僕たちはついつい愛情から

自分たちの価値観を押し付けがちだけど、

本当にそれが彼らにとって良い事なのかは

よくよく考えた方がいい。


その価値観で、僕たちは、社会は、

本当に幸せになっているのか。

子供達に引き継ぐべき価値観なのか。

答えはないけど、

一人ひとりが考える価値がある問いです。

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