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【フランチャイズに学ぶ「店舗フォーマット」の考え方】あなたのビジネスモデルは誰かが欲しがるものですか?

ケンタッキーフライドチキンが、テイクアウトとドライブスルー専門の店舗を開発したそうです。それ自体は今の時代の流れを考えれば順当な試みだと思いますが、そもそも「新しい形態の店舗を”開発”する」という発想や考え方から学ぶ要素があるように思います。今回はフランチャイズビジネスに学ぶ「売れるビジネスモデル」の作り方を考えます。


【参考記事】 KFCが持ち帰り・宅配専門店 千葉・君津に1号店 無客席、ドライブスルー併設

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78141030T01C21A2HE6A00/


【記事要約】

・日本KFCホールディングス(HD)が、ドライブスルーを併設した持ち帰りと宅配の専門店を展開する。11月末に1号店を千葉県内に開き、販売動向を検証したうえで多店舗化する。長引くコロナ禍で消費者の意識が変わり、持ち帰りや宅配ニーズが増していることに対応した。今期以降の店舗展開にあたり、出店形態の柱の1つに位置づける。

・11月29日、千葉県君津市に持ち帰り・宅配専門店「ケンタッキーフライドチキン君津店」がオープンした。立地は房総半島を南北に走る国道127号線沿いで、店舗周辺は住宅街だ。

・特徴的なのはその店作りだ。店内に飲食スペースはなく、注文カウンターとドライブスルーのレーンだけがある。販売は持ち帰りと宅配だけに絞った。「ミニドライブスルー」と名付けられたこの新型店は、従来型のドライブスルーの店舗面積と比べて、7割ほどですむ小型の店となる。

・判治孝之社長は「コロナ禍で変化した顧客ニーズに合致し、新たなファンをつかむことのできる店舗フォーマットだ」と期待する。

・持ち帰りや宅配需要が急増したことで、各店舗の従業員にかかる負荷も増している。店舗網を拡大することで全体の供給力を増すとともに、従来よりも少ない人数で運営できるコンパクトな店づくりも進める考えだ。


【ポイント解説】自社のビジネスをフォーマットにできるか?

・ケンタッキーフライドチキンは、いわずとしれた「フランチャイズの元祖」。創業者であるカーネル・サンダースの秘伝のレシピをフランチャイズの仕組みで色々なレストランで提供することで、「ケンタッキーフライドチキン」を広めた。

・今回のニュースは、持ち帰りとドライブスルーの専門店を出したこと自体に注目するよりも、「店舗フォーマット」という言葉に着目したい。コンビニ本部の広報担当者などが「これは新しい店舗フォーマットです」とコメントしていることがある。FC展開をしている企業は、つまるところビジネスモデルそのものを売っているわけだから、店舗フォーマットそれ自体が商品だ。KFCの新メニューなどだけではなく、それを売るプラットフォームである店舗自体も新商品として開発するという感覚を、うまく理解できるだろうか?

・そして、新しい店舗フォーマットには、当然ながらそれを運用する人材の採用・育成や集客など、店舗運営に必要なさまざまなノウハウが必要になる。そうした一連のビジネスモデル自体を開発し、販売するという目線でみたとき、自社のビジネスモデルは他の人にとって魅力的だろうか?


【マーケティング力を高めるヒント】

・自社のビジネスを一つのフォーマットと考えて、ビジネスモデルを整理してみてください。

・そのビジネスモデルを使用する権利を売るとしたら、多くの人が「買いたい」と手を挙げるような商品になっているでしょうか?


【関連リンク】

・日本KFCホールディングス https://japan.kfc.co.jp

・ケンタッキーフライドチキン君津店 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000190.000032088.html


【ご案内】

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