【一貫性のないキャリアが僕にくれたもの】

僕は、新卒で名古屋タカシマヤに入り、
婦人服の販売
⇒婦人服売り場の運営
⇒広告宣伝(紙媒体)
⇒広告宣伝(Web)
⇒外商(お得意様営業)
⇒ブランドジュエリー売り場マネージャー
⇒経理マネージャー
⇒外商
と、いろんな仕事をさせてもらった。
その間8年労働組合もやっていた。
4年は会計、4年は副委員長。

12年で7回の異動というのは、
もしかしたらネガティブな評価も
あったかもしれない
(いや、間違いなくあったw)。

それでも今思うのは、
本当にラッキーだったと思う。
なぜなら、
いろんな人の仕事の仕方を見れたから。

計7回、ざっくり6部署を経験することで、
色々な仕事の「型」を見せてもらった。
労働組合も含めたら、8つの型を学べた。

何事もそうだけど、
「型」というのは大切だと思う。

芸事においては、
1 型を守る
2 型を破る
3 型を離れる
の守破離が大切だとされる。

型を守らずにいきなり型を外れるのは、
型破りではなく「型なし」とされる。

僕はありがたいことに、
8つの型を学ばせていただいた。
ここから、状況に応じて破ることもできる。

一貫性のないキャリアを、
「仕事が出来なかった」「職場に馴染めなかった」
「上司に気に入られなかった」
とネガティブに評価する人もいるだろう。

それはそれで、そういう面もあると思うので、
否定する気はさらさらない。

ただ、そのおかげで僕は
8つの型を身につけることができて、
さらに多くの優秀な先輩方の
多様な型を見て学ぶことができた。

これは、自分の人生において、
ストレートで華々しいキャリアを積むよりも
長期的に見てプラスだと思っている。

もちろん、かつての自分がこんなふうに
俯瞰的に見ていたわけでは全くないけど、
今考えると、本当に恵まれていたと思う。

だから、もし今この文章を読んでいる人が、
かつての僕と同じような状況にいて、
それをネガティブに解釈しているなら、
「それが全てではないよ」
と伝わればと思う。

別に、何でもポジディブにとらえれば
良いってもんじゃないけど、
思わぬ形で役に立つ経験ってのはある。

だから、与えられた環境の中で最大限学び、
最大限励むことが、大事なんだろうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?