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【道端の紅い実に学ぶコントラストのマーケティング】



昨日、息子のサッカーの試合の帰り道、

娘が走り寄った小さな紅い実。


名前も何も分かりませんが、

目の前のたくさんの視覚情報の中から

娘が一目散に寄っていく様を見て、

「これもまたマーケティングだな」

と思ってしまう、マーケティング中毒者です。


それにしても、この紅い実は、

とてもよく目立ちます。


植物の実の役割は、

動物に食べられて、

その中の種子が動物の糞として排泄されて

遠くの場所に種子を移動させられることだと

言われています。


つまり、動物に対して

「私を食べてください」とアピールする、

その手段の一つが紅い色なわけですね。


しかし、この紅い色が機能するのは、

その周りの環境によります。


極論を言えば、周りにたくさんの紅い花が

咲いている場所で、

身を紅くしたところで目立ちません。


「目立つことで動物(=ターゲット)に

食べてもらいやすくする」

という戦略においては、

周りの環境がとても重要になります。


今回の紅い実については、

周りの色が緑が多かったので、

紅い色で目立てたわけですが、

場所や環境によっては紅い色では

目立たない場合もあるわけです。


なので、ここから学べることは


・ターゲット顧客に見つけてもらうには

目立つことは重要

・ただし、目立つというのは

周囲の環境と大きく関係があり、

周りの環境とのコントラストをきかせるのが

目立つためのポイントである


ということです。


たとえばメルマガであれば、

・競合他社とは配信時間をズラす

・タイトルや中身に関しても被らないようにする

といった形で

コントラストを効かせることが可能です。


植物は経験則として、

「この環境では実を紅くしたほうが

生存確率が高い」ということを

学んできているわけですが、

私たち一人一人はどうでしょうか?


雑草が当たり前のようにやっている

競合との差別化は

十分にできているでしょうか?


しかも、この場合のコントラストの効かせかたは

必ずしも内容的なものではなく、

見た目とか、香りとか、音とか、

そういった表層的な違いでもいいんです。


「差別化できてますか?」

と言う話になると、

ついつい中身についての議論になりがちです。


もちろん中身の差別化も大切ですが、

中身ばっかり差別化して、

見た目が他と変わらなかったりすると、

お客さんにはわかってもらえません。


「見つけてもらうための差別化」

も大切だなぁと、

この紅い実にはしみじみ考えさせられました。

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