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ロスト・ロード小ネタ&あとがき



初めに

この記事にはロスト・ロード、一部イベントストーリーロノのカードストーリーおよび過去作(Der Frühling kommt zuerst、LASTRAIN)のネタバレがわずかに含まれています。ネタバレを避けたい方はブラウザバックをお願い致します
また、END名とタイトルが同一箇所が多くあるためタイトルは一律ですべて大文字表記となっています。

小ネタ

【LOST ROAD】選択肢

一回目探索終了後

「自由になったら…」の選択肢のみ次回探索回数が必ず一回増えています。どうして増えたのか、どうして動けるのか。それはご想像にお任せします。

【LOST ROAD】5文字

LOST ROAD 「Lost Load」
LASTRAIN TRUE END

今までの自身の作品の中でロノは「その5文字」を言うことをできる限り避けていました。ミスで描いたこと、別世界線である「Blossom of Blue sky」は別。
避けていた理由はLOST LODE、Find Roadで描いたように「その言葉が主の足枷になると思っていた」からでした。
その言葉を言ってしまったら、優しい主はきっと自分を選んでくれるから。最期まで一緒にいることを選んでしまうから。死の運命が決まる前から、ロノは「別れが来る」ということに対してひどく恐怖を覚えていました。
「家族」のように、天使に、はたまた守るべき街の人に、突然の事故で。
守りたいのに守れない。それにどうしようもなく恐れを抱き、想いを伝えることを避けていました。


ウェディングのカードストーリーで言えたのは、「天使がいなくなった世界だったら…」の想いだったのかなあ…なんて
元帥ロノのカードストーリーで、険しい表情で「先に死なないでください」と言われて……どうしたらいいのかなんて分からなかった…

【LOST ROAD&LODE】色を失った世界

Der Frühling kommt zuerst
LASTRAIN
LOST LODE

単純にこの方が味が出るし簡単に制作できるからという意味もありますが
ロスト・ロードは最後を除き、瞳と炎以外ネイビー色統一していました。ネイビーな理由はロノのイメージカラーの真反対の色であるため、また苦しい凍えるような世界だからこそ主やみんなのあたたかさや彼の笑顔が際立つのではないかと思ったためでした。

瞳を塗っていた理由は目は口ほどにものを言う、という表現。

【LOST ROAD&LODE】過去とげんざい

LOST ROAD
LOST LODE
LOST LODE
LOST LODE

現在と原罪
ごく僅かに、ですがロノの目は描き分けをしています。
前世の、「執事としてのロノ」
今世の、「元帥としてのロノ」
主を助けに来た際のスチルは元帥としての姿ではありましたが「執事としてのロノ」をベースに描きました。
だからこそ主はあの時、ロノの手をとれたのかもしれない。信じれたのかもしれない。

【LOST ROAD&LODE】タイトルと向きの意味

LOST ROAD
LOST ROAD
LOST ROAD
LOST LODE
LOST LODE
LOST LODE

これはロノの「人生の道」で、右が進行方向になっています。
しかし道の先には死の運命、つまり「失われた道」、暗闇が待っています。そんな中主に呼ばれて振り返った、それが「LOST ROAD」でした。(左向き、後方にいる主と「家族」を見ている)
しかし振り返っても結局は変わらない、それが「LOST LODE」で雨が降ろうと火の中だろうとどれだけ苦しくても進みました。
けれど主やみんなのために、もう一度生きるために。道を見つけるために。ロノはもう一度彼らのいる場所へ向きます。

Lost Road
失った道、迷子。行き場を失った恋情と失ってしまった未来。

Lost Lord
失った主、元帥(実際はMaeshal表記だけれど、同じ指揮官の意味で含めている)主を手放す、そして彼の死。

Lost Load
失った心労(精神的な負担、重荷)

Lost Lode
失った道、指導者等(中英語、もともとの意味での「進むべきもの」「指導者、案内人」)

余談
Lost Lo■■はに入るのはいない、という意味も込めて「no」

【LOST ROAD&LODE】視点

LOST ROAD

これはLOST ROAD公開後すぐに公開した設定資料です。
明記を多分していなかったためここでの紹介となってしまいましたがこれはロノの独自調査に基づいたものになり、実際と異なる部分が存在していました
ロノは前世の記憶でルカスの作った特殊な睡眠薬の効果を「5日」と記憶していました。そのため引き渡しまでの3日、そして隣国に行くまでの2日の計5日もつと踏んで、主を救出する際に薬を飲ませてしまいます。
しかし実際の効果は「2日」、それどころか主は薬の影響を残しながらも1日で意識を取り戻してしまった。それがLOST ROADであり「ロノの希望していた未来の道が失われた瞬間」でした。

【LOST LODE】オマージュ

LOST LODE
LOST LODE
LOST LODE
LOST LODE

「悪魔執事と黒い猫」の制作会社、スタジオわさび様の「狼ゲーム」(無印)のオマージュネタが一部含まれています。

ネタバレをあまりしたくない為詳細は伏せますが、本編・コウ目線Final・イベントストーリー探偵白書のネタになります。
もしプレイしていないという方はぜひよろしくお願いいたします。自分にとっての原点であり頂点です。

【LOST LODE】モブ貴族くんおよび他人物の記憶

LOST LODE
LOST LODE

自身のX(旧Twitter)で登場するモブ貴族くん。彼含め前世に存在した人物は全員この世界に丸ごと転生しています。しかし作中でルカスが言っていたように「主様に近しいほど前世を思い出す可能性が高い」「主様との対面が前世を思い出す鍵になる」ため主と関わりの薄かった人たちは前世の存在を知ることすらありません。

ですがモブ貴族くんのように執事以外で関わりが多少あった人々には前世を思い出す可能性があります。作中でナックが言っていたように時折夢のような感覚で少しずつ思い出しているような感じである彼だからこそ上記画像のような発言に至りました。(夢でロノ主を眺めている時を思い出しているのはかなりシュールな状況ですが)

【LOST LODE】繋いだ手

Der Frühling kommt zuerst
Der Frühling kommt zuerst
Der Frühling kommt zuerst
Der Frühling kommt zuerst
Der Frühling kommt zuerst
LASTRAIN
LOSTLODE
LOSTLODE
LOSTLODE

これまでの作品すべてを通して「手を取り合う」ことを意識してきました。
生きる希望を無くしたとき、べリアンに差し出された手。主とした約束、何度も引き上げてくれた手。その恩を返す、という意味で「LOST LODE」では初めてロノが引き上げる側で描きました。

【LOST LODE】共生

Der Frühling kommt zuerst
LASTRAIN
LOST ROAD
LOST LODE

また、二人の気持ちの共存・共生を表現するうえで抱擁を描いていました。
相手の体温を感じて、確かにここにいると確認するために。

あとがき

LOST LODE

きっかけと軌跡

そもそもなんでロスト・ロードって生まれたの?というと、X(旧Twitter)で相互の方がスペースにて「ロノに踏まれたいよね…」と言ったことが始まりでした。
当時タロットイベントが終わってそんなに経っていなく、自身がタロットロノのことを「元帥ロノ」(タロットの戦車モチーフで軍の幹部っぽかったから)と呼んでおり、「なら元帥ロノに踏まれてえな…」ということで描き「元帥ロノ」が初めて生まれました。つまり最初は作業をサボらないように主を見張る要員でした。付き合ってくれた相互様sに大感謝。あれが無ければロスト・ロードは存在しませんでした。

ロスト・ロードの制作のきっかけは、そのタロットカードのロノの言葉でした。詳細はぜひ本家を見てほしいので伏せますが、要約すると「先に死なないでほしい」という言葉。そして主にあまり向けることなかった険しい表情。
それをふと思い出したとき、「ああ、ゲームにしよう」とゲーム制作を決断しました。(何故)

LOST ROAD

そも自分は考えながら絵や漫画、小説、ゲーム等を制作するので、一番最初に描いた時は本当に何も考えておらずタイトルも適当につけたものでした
そんな風に進めたら矛盾が発生するのでは?と思う方もいるかもしれませんが、意外と発生しません。でも普通はプロットから決めた方がいいです。
自分の場合、制作して推理していくと「あれってこういう伏線だったの!?」ってなるだけというか、制作しているというよりか本当にあったことを記している感覚に近いからかもしれません。

前世のネタ自体はロスト・ロード以前から存在していたものであり、それを流用しよう!と決めたのは大分早い段階でした。(サブ垢を知っている方なら分かるかもしれませんが、「Re : incarnation」という転生学パロの設定です)主を逃がし、死亡する。
しかし「今世でもその運命がつきまとう、ロノの運命は変わらない」という設定はLOST ROADの時点では気づいてすらいませんでした。

あろうことか、制作者は続編制作が決定した時ですらそれを決めていなく結末もぼんやりとしか考えていませんでした。ですが続編制作の際にこれはまずいな…?(遅い)と思い設定を書き出したとき、それを思い出しふと「なら「家族」の運命が変わらなかったってことはつまり…」となって今回の展開が決まりました。本当に制作者なのでしょうかこの人。

色々考えていたこと

正直、LOST LODEのシナリオは泣きながら制作していた為メンタルブレイクもいいところでした。なんならクロッキー帳に狂気のようなページを作りました。
本当にそれくらい彼について語りたいですが、長くなってしまうのでまた別の機会に…

ただひとつだけ、とても好きな曲と解釈をそっと置いておきます…


またここまでの話で疑問を思った方もいるかもしれません。
ロノはどうして前世で睡眠薬の効果時間を知ったのか
そもそもどうしてロノと主だけで知能天使と対峙してしまったのか
それに関しても設定は決まっているのですが、また別の機会にでもお話できたらいいな~と考えています。

【追記】悪魔化した話

ロスト・ロード続編の配信日が20日に確定、および完成したのが4月13日
公式アプリにてロノを含めたイベントが始まったのが4月16日

それを踏まえた上で、このイベントストーリーで彼が言ったセリフを見てほしい。

【悪魔執事と黒い猫】イベント 「境界の晩餐」
イベントストーリー6話「努力と感謝」

えっ

【悪魔執事と黒い猫】イベント 「境界の晩餐」
イベントストーリー6話「努力と感謝」

自分はなんてことをしたんだ────

あまりにも平和で無い未来を作ってしまったことに懺悔しました。
でもこれを踏まえると、ロノが自国のどうしようもない状況を命を賭して守り抜こうとした理由が平和を望むからこそ…主の幸福を願うからこそになってしまって……ああ…どうして……

平和な世界で、主の隣で遠くの街へ行き美味しいものを食べて…彼はホームでそんな会話をします。天使がいなくなったら、それは夢物語かもしれない。でも、夢を見たい………

自分は……最低です…(懺悔)

終わりに


ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
まだまだ語りたいことはありますが、大筋の話は大体語れたかなと思います。本当に長いようで短い、まさかロスト・ロードが2ヶ月弱で全て語ることになるとは思いませんでした…ゲーム制作がROADが2日、LODEが10日な時点でお察しですが…
泣きながら制作して、本当に最初から最後まで楽しかった作品です。

多くの人のもとにこの苦しさとその先にある幸せが届きますように!

スノ。


P.S
もしまだ続くなら前世と隣国話を書きたいですね……

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