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恋は秋風とともに~恋心~

今月の小松未歩さんの曲で考察するテーマは
「恋心」です。

この歌はサビの高音さえクリアー出来れば凄く歌いやすい歌です🎤
音も取りやすいので点数も取りやすくてオススメです☝️
てことで本題の考察にいきます


当初のこの曲のイメージは
「カフェで立去る人を見送る私」のイメージでした
そこからイメージを膨らませる内にとある曲が思い浮かびました

aikoの「気付かれないように」という曲です
ざっくり説明すると
未練ある元彼に自分の気持ちを悟られないようにする健気な女性の気持ちを歌ってます
そこからヒントを得て考察してみました。

てことで今回は
「幼馴染と再会し蘇る忘れられない恋心」
をテーマにお話を書いてみました。

    幼馴染の彼との再会は本当に偶然だった。
土曜の午後、私はいつものようにお気に入りのカフェのテラス席でコーヒーを飲んでいた。
「あれ?鈴木さん?」
後ろの方から聞き覚えのある声が聞こえてきて振り返る。数年ぶりに見る彼の姿だった。
「鈴木さんだよね?久しぶりだね!」
気さくに声をかけながら肩に回してきた手
声を聞いて、肩に触れられて、見つめてくる彼に泣きそうになった。
それは、忘れかけた恋心を思い出した切なさなのか、出逢えた喜びなのか、私でもわからない。
動揺してる素振りを見せないよう答える。
「久しぶりね。」
あの日から彼への気持ちに蓋をして、あなたと巡り合わない違う道を進むと決めたはずなのに。

    高校卒業の日、告白しようと決意したのに突然引っ越してしまった彼。
私の気持ちはおいてけぼりで、諦めようと彼との連絡先は全て消して忘れようとした。
偶然にも巡り会えたことに、彼への想いを再び向けていいのかどうか私は迷ってしまった。
「鈴木さん?どうしたの?」
黙ったままでいたせいか、名前でなく苗字で呼ばれ、ふと思い出した。
子供の頃はよく名前で呼びあっていたのにと。
こういうのは地味にダメージを受ける。
なるべく気にしないように、彼のいろんなことを聞きたかったけど、彼の左手に指輪を見てしまった。
「ねぇ、もしかしてその指輪って…。」
聞いても答えはわかってたけど、聞かずにはいられなかった。指輪のこと、今の彼女のこと。
彼は照れくさそうに言った。
「俺、来月結婚するんだ。」
・・・・・・・・・。
後悔したってどうしようもないけどたまに思い出す。どうしてあの時もっと早く告白しなかったんだろう。

時間だからもう行くねと席を立つ彼に、私は
「お幸せに。」
精一杯の笑顔で声をかける。
「うん。ありがと。それじゃあね。」
彼が行ってしまう。私はその背中が見えなくなるまで見つめていた。
彼の姿が見えなくなり、私は残っていたコーヒーを口にする。

想いを伝えられずに終わってしまった恋心は秋風と共に「お疲れ様」と私に優しく吹き抜けていきました。


幼馴染だった2人。
恋心を持つも想いを伝えられなかった学生時代。
大人になり偶然再会し泣きそうになる私。
昔のような関係に戻れるかと思ったところ、
彼の左手には指輪。
私の想いは伝えられないまま終わる恋心。

といった要約でしょうか。

付き合う前の気持ちをイメージしました。
後はなるべく切なくなるように書かせて頂きました。

以上です!ありがとうございました。