劇場版PSYCHO-PASSを観て

PSYCHO-PASS、シビラシステムという人の心理状態を「犯罪係数」という今後起こすであろう犯罪度合いを数値で表す。そのような人を取り締まりケアを行う。正義とは何か、法とはなんなのか、社会秩序についてというテーマになっているのではないだろうか。
そういった作品である。感想を書いていくが、なるべくネタバレなしで書くが若干のネタバレがあるかもしれないとこをご了承いただきたい。

時系列

今回の劇場版では2期と3期の間にあたる。特に3期の序章だと言える。3期を観ている人は謎だった部分が明らかになる。観てない人にとっては時系列通りに見れるため3期の謎に思う部分がないまま観れるだろう。
3期放送当時は曖昧な部分が多く評価は言わずもなが低かったことがわかる。なぜ常守朱が監禁されていたのか。なぜ主役陣がほとんど変わっていたのか。主役2人の秘密はなぜ…「なぜ」が残ったまま3期が完結。わからないことだらけでテーマが難しい分、視聴者を置いていっている部分が否めなかった。その曖昧な部分を今回の劇場版で明らかになっていった。

テーマがはっきり問われる

1期は本作のテーマであるシビラシステムのあり方、法のあり方を大々的に取り上げていたが2期3期につれてそのテーマは薄くなっていった。しかし、劇場版では特に法の部分に関して大きく取り上げた。常守朱はシビラシステムの利用・あり方については同意・理解を示している。これは1期2期を通して言われていた。しかし、法なしでシビラシステムだけの世界にするのは同意できない。これが常守朱の主張である。しかし、日本国民は法の認識は薄れシビラシステム中心になっている。法は必要なのか否か。大元のテーマが戻ってきた感じがした。また、この劇場版では移住問題についても触れられていた。法がなければ移民たちはどうなるのか。そういった部分から触れらていたのではないかと思われる。
1期の没入感、そして自分たちを考えさせる内容。謎の部分も理解しながらテーマについて私たちも考える。1回観るだけでは理解しきれない部分もあるというところがPSYCHO-PASSの良い部分でもあり悪い部分でもあるが2回以上見ることによって理解する部分もあれば2回観たからこそ前回と自分の考えが変わるかもしれない。そういったところが面白い。それがPSYCHO-PASSだと思う。

作画陣・演出陣の凄さ

PSYCHO-PASSはやはりアクションがすごい。この部分は相変わらずであった。私が特に目が入った部分は監督・作画陣・演出陣も力を入れた部分であったそうだ。そのシーンは1週目特典のインタビューに書かれているものを読んで是非劇場で見ていただきたい。
銃撃戦の激しさは1期から3期よりも激しさを増していたのではないかと感じた。大体、ドミネーターは使えなくなり銃撃戦になるのはテレビシリーズからのいつもの流れになっているが案の定、ドミネーターは最後に使い激しい戦いになっていた。ドミネーターではできないシーンを銃で激しさを出す。その部分は変わらずの部分があったが、今回はナイフでの戦う部分が目立った。舐めら中動きに加えてどの部分を映すのか、表情全てがすごかった。これ以上はネタバレになるので言えないが是非劇場で見ていただきたい。

自分自身が観て

全体的に触れてきたがここからは自分自身の感想を書かせていただく。箇条書きみたいになるがご了承いただきたい。
本作は面白かったし、自分が心理を学んでいるからこそ理解できた部分もあった。開始10分程度で今回は2期と3期の時間軸ということがわかり3期の謎の部分がわかってスッキリした。
常守朱の選択は正解も不正解もない。他の解決策があったかもしれない。けど、常守朱にとってはそれが最善の選択であった。自分を犠牲にして「法」を存在を守る。その1つの目的を貫く姿がかっこ良かったとともに犠牲にならずに他の道があったのではないかと考えてしまう。それでも常守朱はその選択をした。それは自分も受け入れなければいけない。彼女がその道に進んだのだから。

やはりネタバレなしで語ることは難しい。ネタバレ有りでもっと語りたいが公開直後ということで自分なりに頑張って書いた。
PSYCHO-PASSを観たことがある方には是非とも劇場に足を運んでいただき観ていただきたい。

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