魔法使い協会の絵について
描きたかったもの
俯瞰の構図と、真ん中の宝石から放たれて天井まで届く光の柱。
構図はずっと前から頭の中にあって、描いてみようと何度か挑戦したけれど技術が足りなくて挫折していた。
オルビスの絵を完成させられたことで自分の絵に自信が持てたので、パースは整っていなくても良いから形にすることにした。
良かった点
・はしご
消失点を決め、パースを意識して線画を描いた。
色は手すり部分・足を掛ける部分をそれぞれ光・影・照り返しの3つのレイヤーに分けたのでグラデーションが掛けやすく、そのおかげで説得力のある絵になったと感じた。
(いつもなら、はしごははしごだけの1レイヤーで、影を塗るときは透明度保護するか新レイヤーを作ってクリッピングしていた)
・本棚
別キャンバスで真正面からの本棚を描き込み、複製して変形し形を合わせた。
だからパースに沿わず不自然な角度になっている部分もあるが、絵全体の情報量がとても多くなったのは良い点と言える。
ただ、本の向きや色が単調なので慣れたら何パターンか用意しても良いかもしれない。
・宝石
宝石自体の光の反射具合も気に入っているが、個人的にとても好きなのは周りの装飾部分。
金属を描くのは初めてだったが、スポイトを多用して参考資料ともにらめっこしながら作った影の色は絵の雰囲気によく馴染んでいると思う。
+宝石の青の照り返しを入れたことで金属特有の光沢を上手に描けたと感じた。
金属を描く時は、光と影のコントラストを大きくすること、ハイライトはとびきり眩しい色で小さく細く入れること、影は割と思い切って入れることの3点が大事だと気付いた。
・線画と塗り
この絵は一応厚塗りなのだけれど、アイレベルと消失点とそこからつながる線を明確に設定しパースを意識した線画を描いておくことで、描き込みの際には綺麗な線画を残しつつ重厚感ある塗りに仕上げることができた。
オルビスの絵では完全に線画を描いておらず、シルエットを取る形で実質塗りから入る形だったが、このやり方は私にとっては難しかった。
線画が苦手な私にとっては少々遠回りに感じていたが、線画をきっちり描いておくことで後々楽になるということは新しい発見だった。
次に活かす点
・木
枝や幹の入り組み具合が理解できなかった。木の観察が足りないことが原因と思う。
そして後になって気づいた点だが、影の色が薄いのでもっと自信をもって入れて良い。
・床
木との境界線がはっきりしすぎている。床をもっと暗くするというより木が明るすぎたのだろう。
次は木が浮かないように床と木の色を同じような明度の色にする予定だが、木の根元の写真をあまり見たことがないのでもっと研究が必要だと思う。
まとめ
思い通りの絵が描けた。
本棚や柱の向きなど主に細かい部分で納得いかないところはあるけれど、一番描きたい部分がイメージ通りに描けたことは更に自信につながった。
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