見出し画像

エリニアの絵について


エリニア 魔法図書館

今回の絵では上手くいかなかったことの方が多かった。
全体的に、考察・観察が足りなかったことが原因だと感じた。
反省点ばかりになる予感がするけれど、次に繋げるために書き残しておく。

メモ

・木
前回の魔法使い協会の絵で木が上手く描けなかったので、木がメインになるエリニアを描こうと思った。
しかし今回も木の観察が足りず当てずっぽうで描いてしまったため、美しい木に見えない。
資料やメイキングを横に置きながら描いたつもりだったが熱量が足りなかった模様。
私の今の技術では木を描くことはできないと感じたので、ひらめきがあるまであまり触れないようにする。

・吊り橋
横角度の資料が少なかった。今思い返せば「ロープ」と「木の板」で検索しておけば十分な資料になったのに、思いつかなかった。
だがそのどちらも描いたことがない素材なのでもっと練習が必要だと感じた。

・建物
エリニア独特の建物の形には悩まされた。
角がないので陰のつけ方が難しい上、どうしてもエアブラシを多用する形になってしまうので、オルビスの時の失敗を感じつつも上手に修正することができなかった。
建物にある段差の距離感が掴めず影(物が光を遮ることによって落とされる暗い部分)がどこに落ちるのかも分からなかった。

・キャンバス縦横比
今回の絵にはヘッダーにするという目的もあったので、キャンバスサイズは縦1:横2にした。
けれど、エリニアが縦に長い街であるのに対して横長の絵にした点は、今回の絵で一番大きい失敗点と言える。

写真を撮るとき、画面の縦と横をそれぞれ三等分する線の交点のどこかに目立たせたいオブジェクトを持ってくると見栄えが良くなると聞いたことがある。
今回の絵ではこれを意識して、人物と魔法図書館を交点に配置したのだけれど、そのスキルが力を持たないくらいにキャンバスサイズとエリニアの街は合っていなかったように感じた。

・ハイライト
建物には角がなく、吊り橋のロープも、木の幹も、金属ほど光を反射する素材ではない。
この絵では木のおかげで酸素たっぷりでみずみずしくキラキラと輝くエリニアを描きたかったのだが、そのハイライトを入れる場所が少なかった。
仕方なくエフェクトのように”キラキラブラシ”で置いたがやはり馴染まない。
実際のマップには無くても、ランタンなどの金属装飾や樹冠を描いて反射を多くすればもう少し描きたいイメージに近づけただろう。


まとめ

予想通り、反省点の多い絵になった。
一番の原因は上述の通りキャンバスサイズが原因だと思われるが、
完成まで時間をかけすぎたことも一因かと感じる。
一晩寝かせると改善点が見えてくることも多いので落ち着きは必要だが、今回は”飽きた”に近かった。
それでも完成までやり通したのは今回の絵でたった一つの良かった点だといえるかもしれない。
どれだけ失敗が多くても完成させることが大事だと学んだ。


最後になってしまったが、今回エリニアを描こうと思ったのはこちらのイラストがきっかけである。

私が描いた絵の題名は”When the morning comes”(エリニアのBGMの名前)だと最初から決めていて、朝日でキラキラ輝くエリニアを描きたかったのでこちらのイラストとはそもそもの系統が違うのだけれど、
それでもこの抜けるような空気感には憧れがあった。

次にエリニアを描く時には澄んだ空気を表現できるようにしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?