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さんまちゃんの“人生の教科書”「イメージの詩/吉田拓郎」

♪これこそはと 信じれるものが
この世にあるだろうか
信じるものが あったとしても
信じない素振り
悲しい涙を流している人は
きれいなものでしょうね
涙をこらえて 笑っている人は
きれいなものでしょうね

男はどうして 女を求めて
さまよっているんだろう
女はどうして 男を求めて
着飾っているんだろう
いいかげんな奴らと 口をあわせて
俺は歩いていたい
いいかげんな奴らも 口をあわせて
俺と歩くだろう

たたかい続ける人の心を
誰もがわかってるなら
たたかい続ける人の心は
あんなには 燃えないだろう
傷つけあうのが こわかった昔は
遠い過去のこと
人には人を傷つける
力があったんだろう

吹きぬける風のような 俺の住む世界へ
一度はおいでよ
荒れ果てた大地にチッポケな花を一つ
咲かせておこう
俺もきっと 君のいる太陽のあるところへ
行ってみるよ
そして きっと言うだろう 来てみて良かった
君がいるから

長い長い坂を登って うしろを見てごらん
誰もいないだろう
長い長い坂をおりて うしろを見てごらん
皆が上で 手を振るさ
きどったしぐさが したかったあんた
鏡を見てごらん
きどったあんたが映ってるじゃないか
あんたは立派な人さ

激しい激しい恋をしている俺は
いったい誰のもの
自分じゃ言いたいのさ 君だけの俺だと
君だけのものなんだよと
裏切りの恋の中で俺は一人もがいている
はじめから だますつもりでいたのかい
僕の恋人よ

古い船には新しい水夫が
乗り込んで行くだろう
古い船をいま 動かせるのは
古い水夫じゃないだろう
なぜなら古い船も 新しい船のように
新しい海へ出る
古い水夫は知っているのサ
新しい海のこわさを

いったい 俺達の魂のふるさとってのは
どこにあるんだろうか
自然に帰れって言うことは
どういうことなんだろうか
誰かが言ってたぜ 俺は人間として
自然に生きてるんだと
自然に生きてるって わかるなんて
何て不自然なんだろう

孤独をいつの間にか
淋しがりやと かんちがいして
キザなセリフをならべたてる
そんな自分を見た
悲しい男と 悲しい女の
いつものひとりごと
それでも いつかは いつものように
慰めあっている♪


長らく聴いていなかった…大好きだったのに。

明石家さんま企画・プロデュース『漁港の肉子ちゃん』の主題歌として、歌うは10歳の稲垣来泉ちゃんとのこと。サウンドプロデュースがGReeeeNらしい。かつて浜省もカバーした曲、どんな仕上がりか超楽しみである。
とにかく拓郎さんのを引っ張り出してきて聴かねばなるまい。

以下、出典: ラフ&ピース ニュースマガジン、2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会

■さんまからのアドバイスは「ボブ・ディランみたいに」

――吉田拓郎さんの歌は難しいと思うのですが、それを見事に歌い上げていますよね! 歌うときに、どんな部分に気を付けましたか?

稲垣来泉 お母さんに「歌詞の意味を分かったうえで歌うといいよ。そうしたら、気持ちが入ってきっともっと良くなる」と言われて。歌詞の意味を自分でいろいろ考えました。

例えば、歌いだしの“これこそはと 信じられるものが この世にあるだろうか”という部分があるんですけど、語りかけるように歌ったほうがいいかなと思ったのでそうしました。

あとは、(サウンドプロデュースとして歌の指導をした)GReeeeNのHIDEさんにも「ここは給食の後、お腹いっぱいになった感じで元気よく歌ってみて」と言われたり、そういうアドバイスをもらったので、すごく分かりやすかったです。

――さんまさんからは何か言われましたか?

稲垣来泉 「ボブ・ディランみたいに“語り掛けるように”歌ってほしい」と言われました。ボブ・ディランは知らなかったんですけど、誰かに話しかけるように歌ったらいいんだなと思いました。さんまさんもHIDEさんもすごく優しく面白く話してくれたので、どうやるのかがスッと分かった気がします。

――もともと、さんまさんにはどんなイメージを持っていましたか? そして、実際に会ってみてどうでしたか?

稲垣来泉 うーんと、オーラがものすごくあるようなイメージがありました。実際、初めて会ったときに、オーラがみなぎるようにあって(笑)、とっても驚きました。でも、すごく優しい方で、普通に話しているだけなのに、面白く変えて話してくれるので、楽しかったです。まわりにいる人たちみんなを自然に笑わせることができるすごい方だなって思いました。

――ちなみに、吉田拓郎さんについては知っていましたか?

稲垣来泉 この歌を吉田拓郎さんが歌っていたということは最初は知らなくて。もともとの吉田拓郎さんが歌っているオリジナル版はレコーディングをした数日後に初めて聞いて。先に聞いていたら、そっちに引っ張られちゃったかもと思いました。

■ドリンク飲みながら、海の気分に浸って映画鑑賞

――来泉ちゃんはドラマや映画にもたくさん出ていますが、こういう形で歌を担当することはこれまでにありましたか?

稲垣来泉 ドラマとかでここをちょっとだけ歌ってとか、そういうのはあったんですけど、今回のようにがっつり歌を歌わせてもらうっていうのは初めてでした。

歌は大好きなんですけど、うまくはないと思っていて。それにさんまさんやHIDEさんにお会いするというのもドキドキで、レコーディング前はとても緊張していました。

――そんなことないです! 主題歌を聞く限りでは、すっごく上手でしたよ。

稲垣来泉 ありがとうございます。お父さんとお姉ちゃんがうまいんだけど、私はうまくはないんですよね。いつもはLiSAさんの『炎』とかNiziUの曲とかを聞いたりしています。聞いたり歌ったりするのは女の人が歌っているものが多くて。今回みたいに男の人が歌っている曲を歌うのもあんまりなかったです。

――レコーディングまでにたくさん練習したと思いますが、今でもこの曲をつい口ずさんじゃったりということはありますか?

稲垣来泉 あります! お風呂で鼻歌歌ったりしています。あとは、お風呂から上がって、頭を拭いているときは、とくに“激しい 激しい 恋をしている俺は いったい誰のもの”のところを歌ったり。激しいってところで、激しく頭をゴシゴシと拭いてます(笑)。

――完成した映画はもう見ましたか?

稲垣来泉 まだ見ていないんです。予告は見ました。自分で言うのも変な感じですけど、予告だけでもアニメも一緒に流れたうえで歌を聞くと、また違う感じがするなぁ、歌だけで聞くよりもすごくいいなぁって思いました。

――では、完成した『漁港の肉子ちゃん』を誰と観に行きますか?

稲垣来泉 家族一緒に観に行きたいと思っています。映画を観るときに飲み物を飲みながら観たら、(映画の舞台となった)海の気分を味わえるんじゃないかなと(笑)。肉子ちゃんやキクりんみたいな気分にちょっとだけなれる気がします。

――来泉ちゃんにとって『イメージの詩』というのは、どんな曲でしょう?

稲垣来泉 この先もずっと歌っていきたいと思える曲になりました。『漁港の肉子ちゃん』の小説を読んだんですけど、その小説にこの曲はとても合っている気がしました。肉子ちゃんたちの日常的なことがこの曲には入っているのかもと思います。

――どんな人にこの映画をみてもらいたいですか?

稲垣来泉 私みたいな小学生が見てもきっと面白い映画だと思うので、私と同じくらいの小学生にはもちろん、感動したいなって思う人には、とってもおすすめです!

――最後に、映画館で、自分の歌っている曲が流れることを想像するとどんな気持ち?

稲垣来泉 今、想像してもニヤケちゃうし、きっと映画館で見ているときもニヤケちゃうんじゃないかなって思います(笑)。

作品情報
映画『漁港の肉子ちゃん』
2021年6月11日(金)全国ロードショー

楽曲情報
主題歌『イメージの詩』 
5月26日(水)より先行配信 (よしもとミュージックより)
作詞・作曲:吉田拓郎 
編曲:武部聡志 
サウンドプロデュース:GReeeeN

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