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とあるドラマの台詞で涙がこぼれたから、書きました。


お久しぶりすぎるnoteです。

最近はとても色々なことがあって

悲しさ、空しさ、寂しさ、

そしてちょっとだけ楽しさもありました。

気持ちが、心が、とても忙しくて。

生きてるとこういうこともありますよね。


そして、今。

久しぶりにnote書きたい!って思った理由は、

とあるドラマを見て涙がこぼれたからです。

新しく始まった、薬剤師さんのお仕事を題材としたドラマです。

私の感情が動いたのは、患者さんの女の子の台詞でした。

「インスリン打ってれば普通と変わんないって思ってる人たちに、私たちの気持ちなんてわかんない!」

どういう経緯でこの台詞が...?という説明はすみません...ドラマを見てください。

私はこの言葉を聞いてなぜだか涙がポロポロこぼれてきました。

私はこのセリフを叫んだ女の子とは違う病気なので、インスリン注射を毎日打っているわけではありません。

ただ、私も高校生のとき急に難病を発症し、今もずっと毎日の薬と、定期的な検査、通院が欠かせません。

何度も何度も、もう薬をやめたいと病院の先生に直談判しに行き、しかしその願いが叶うわけもなく、のむたび副作用で心折れそうになる日々。

入院はしなくても家に居られるし、普通に生活しているけれど、

生きているのは薬をのんでいるから。

薬をやめれば必ず体がSOSを出してきます。

そしてそれを私が無視していたら、必ず、生きていくのが難しくなるように体が変化していきます。

このドラマの中の女の子はインスリン注射を毎日ちゃんと打っていれば、普通の生活を送れる。

ちゃんと注射を打てば、普通の生活が送れるよ?と言われる日々。

でもそれを普通と呼ぶのは、その子自身の思いじゃない。周りから見たその子の姿。

周りの人が、なんともない普通の子って見ている、そう見えるようになるんだよ?ってことです。

病気と闘っている本人は、みなさん様々な思いをきっと抱えています。

少なからず私は、夜 布団に入って天井を見ながら、

近いうちにまた病気が再発したら?と

先のことを考えてしまって、不安と恐怖とがふいに襲ってきて

どうしようもなくなるときがあります。

だれか助けてって思います。

でも。

それでも、人は生きていかないといけない。

生きていきなさいと言われる。

それがすっごく苦しくて、もうやめたいと思うときも正直たくさんある。

でも。それでも、もう一度立ち上がれと。


病気を発症してから約10年。

ずっとずっとこの急に襲ってくる不安にのみ込まれてしまわないように、必死に気をそらして、かわして、ときには隠れて、

やばいこのままじゃ流されそう!ってなりながらも、騙し騙し生きている。

でもそれはみんなじゃない、

私が弱い人間だからかもしれません...。


私が入院中、私の意思とは裏腹に、担任が勝手に病気の話をクラスメイトや先生方に話していたようで。

やっとの思いで戻った学校生活。

体育など少しできないこともあったりして、もどかしくなりながらも自分の力ではどうしようもできなくて。

そんなとき、とあるクラスメイトたちに言われていた陰口。

「○○さぁ、ホントに病気なのかな?」

「前となにも変わんないよね。てか、普通にサボりたいとか?」

「あれってやる気がないだけなんじゃない?」

陰口ってどこからともなく聞こえてくるものです。

たしかに、学校にいるときに薬をのむわけでも、なにか目立った症状が出るわけでもない。

薬で泣くのは自宅だけです。

世の中にはそういうことを言う人もいるんだと、病気になって知りました。

それ以来、私は高校卒業以降、誰にも病気のことは話さないと心に決めました。

この決意は、ドラマの女の子と同じでした。

女の子も私と同じような心ない言葉を言われて傷ついた経験がありました。


ドラマを見ていて、そんな自分の過去のいろんな思いと、そのときの映像が流れてきて、急に涙がこぼれました。

この記事を書いてる自分も、結局noteで何を言いたかったのかよくわかりません。

でも久しぶりに感じた、思い出してしまったこの気持ちを、なぜだか文字にしてみたくなりました。

病気になるって、病気と生きていくって、ドラマの中の女の子と私も同じ。

決して周りに見せていない姿もある。

それが病気でなくても。

目に見えているものだけがすべてじゃないんだって思います。

私がそうであるように、私の周りの人たちも私の知らない色々があって。

様々なことを抱えながら、もがきながら、みんな生きているんだろうなって私は勝手に思っています。

普通がなにかは私はよくわかりません。

でも、病気がなく健康であることはそれだけで素晴らしいことなのだと思います。

それが生きていくうえで一番幸せなことなんじゃないかってすら思っています。

元気があればなんでもできる!

どこかで聞いたフレーズですが、病気になってから私は、

そうだそうだ!!!

って本気で共感しています。


『健康であること』

当たり前のようで、全然当たり前じゃない。

私はもし願いが1つだけ叶うなら、もう一度あの病気になる前の自分に戻りたいって思います。

あの感覚や生活がとても貴重だったと、今、痛感しているからです。

この記事を読んでくださっているあなたが、

もし今、自分は健康だって感じているのなら、

それはかけがえのないあなたの宝物なのだと気づいてもらえますように。

そして宝物を守っていくために、自分をおろそかにしないように。

自分の健康や体に、ちゃんと目を向けてください。


病気と一生親友になった私が伝えたいことでした。

最後までお読みくださりありがとうございました。









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