見出し画像

作られた分断:第九部 ローラはエコ意識が高いから辺野古の埋め立てに反対した

タレントのローラさんが、Instagramで辺野古の埋め立てを中止しようと呼びかけたのは衝撃的でした。(それに、Instagramは基本的にコーギーしかフォローしていなかったので見逃しました。)
しかし、すぐに納得することができました。


ローラさんの場合、ただ純粋に辺野古の海を守りたいと思っているからです。
そこに政治的な思惑などいっさいないので、ストレートに人の心に届きます(届かない場合は心の通信環境を整え直すべきだと思います)
実際、ローラさんが呼びかけたホワイトハウスに向けた辺野古埋め立て反対の署名は現在20万筆以上集まっており、その影響力がわかっていただけると思います。

実はローラさんこそ、たくさん手垢がついてしまった辺野古の移設問題を語るにふさわしい人なんではないでしょうか。

要は若くてキラキラしたお姉さんが政治問題に対して意見をするようになれば世の中はよい方向に傾くんじゃないかということです。
こういってはなんですが、おじさんたちが政治の話をしていたところで周りからは趣味や娯楽で片付けられてしまうだけです。

(名護市辺野古に広がる大浦湾 希少なサンゴも)


「おはよう」とあいさつしただけでイイねが万単位で集まり、「かわいいね」とコメントがつくゆるキャラみたいな人が関心を持つことこそが大事なのです。むしろ、お金を持っていてもそうやって人の痛みに寄り添える人が政治をやるべきで、安倍晋三でなくてもくまモンやちぃたんでもいいのです(というかそっちがいい)ただし、くまモンが大好きな人は保守どころかゴリゴリの右翼が多いのである意味で危険です。九州地方の自民党支持が安定していることも影響しているのでしょう。

ところが、特に若い女性(たぶんゆるキャラも)が政治に意見をすると誰も頼んでもないのにおじさんたちが「君は政治のことなんにも分かってない」からはじまるご高説を垂れ始めます。


ローラさんに対しても、愛用サイトがWikipediaになってしまった“フィクション”作家の百田氏やひな壇タレントから「芸能人なんだからそういう発言(政治的発言)をするとどうなるかをもっと考えるべき」とか、「辺野古の問題についてなにも知らないくせに」とやたらマウントを取り始めたり、まるで「何も知らないくせに国のやることにいちいち文句を言うな」と言わんばかりです。スポンサー撤退やテレビ出演の激減などを煽る輩もいます。
海外ではこんなことはあり得ません。世界的なカントリー歌手であるテイラー・スウィフトさんも昨年11月の中間選挙のときにトランプ大統領の所属する共和党ではなく民主党の支持を表明しましたが、なんの不利益も被っていません。トランプ大統領の度重なる差別的で独善的な言動に反発したものとみられます。


きっとローラさんはこのような日本の文化に失望したでしょう。
この国では、キレイな海を守りたい、サンゴ礁を守りたいと言うだけで政治的発言とみなされて敬遠されるのです。意味が分かりません。

辺野古の移設問題に関して仮に何も知らなくてもローラさんの提起した問題点はわかりやすく明確です。
そういう人でさえ気付くような問題点を抱えたまま政治的理由で推し進められているのが辺野古への移設です。

(笑ってはいけない新年のあいさつ第8位に見事ランクインした安倍夫妻 もう少しお似合いのお召し物があったはずです)

ところで、安倍晋三先生は庶民感覚というものが分からない人で、パートで働く人の平均月給が25万だと思っています。
母子家庭の貧困の実態を全く分かっていないとしかいえません。
庶民の気持ちや暮らしぶりに鈍感なリーダーに、ただでさえ多くの犠牲をはらうことになる辺野古への移設を理性的に考えることができるとは思えません。もっとも、安倍晋三先生は生まれたときから裕福な暮らしで一度もひもじい思いをしたことがないのでそうなってしまうのは仕方ないと思うかもしれませんが、先ほども言ったとおり、いくらセレブでも人の痛みや気持ちに寄り添える人だってたくさんいます。
つまり、安倍晋三先生は決して政治家向きではないのです。「先生、先生」と呼ばれて偉そうにふんぞり返ってるのが政治家のあるべき姿ではありません。ドブ板を踏むように、地道に民の声に耳を傾け続ける。これが政治家の本来の姿です。

ではさようなら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?