減刑署名は今すぐ中止を

安倍元首相を銃撃した犯人の減刑を求める署名活動が行われていると報道されていますが、即刻取りやめるべきです。

起訴も行われておらず、どういう量刑が相応しいか法的な議論や審理が始まっていないからです。

また、報道によれば警察の捜査において犯行が衝動的なものではなく、少なくとも数ヶ月前から周到に準備を重ねていたことが分かっています。

こうした計画性の高さは犯行の凶悪性を際立たせることになりますので、減刑を検討する余地はないといえます。

一方、本人は旧統一教会の信者ではなく、母親が入信し、多額の献金をしていたことで多大な被害を受けてきた事実は情状酌量の余地ありといえるでしょう。

それにしても、恨みを暴力を使って晴らすという最も選んではいけない手段を取った犯人の減刑を求めるのはこの事件の本質を見誤っているとしか思えません。

とはいえ、犯行の凶悪性とカルト宗教2世問題、政治と宗教とのかかわりは個別に見ていかなければなりません。

こうしたセンセーショナルな事件は、感情も入るのでどうしても別個に存在する問題点を混同しやすくなります。

実際にネット上では、「安倍さんを銃撃したとはいえ、反安倍としてそこに同情する思いから感情的に減刑を求めている」と見なされてしまっています。

安倍さんを支持しているしていないはこの際、いっさい取り払うべきです。そうでないと、お互いが頓珍漢で的外れな言動をしてしまうことになります。

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