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寂寥

ずっと空っぽなんだよな。空っぽだから動かなかったらきっともっと何も無くなると思って家事も勉強もバイトも遊びも詰めてるけど合ってるのか分かんないしそもそも正解も分かんない。そう言えば ずっと っていつからなんだろう。

新聞配達の人のバイクの音を聞きながら眠り始めて隣の家の人がシャッターを開ける音を聞きながら起きるみたいな毎日、本当に寝れなすぎるんだけど寝れるくらいの強さの眠剤じゃ目覚まし鳴っても起きないとか昼間も寝てるとかクソみたいな生活になってしまったからすぐやめた。
形容できない漠然とした寂しさと、同じ夜を生きているだとか何処かのロマンチストが吐いた言葉を、コロコロ変わる錠剤で流し込んで今日も昨日を跨いだんだ。普通がこんなにも難しいなんて、普通じゃなくなってからしか分からなかったな。

始発終電コースのメリットは寝落ちのフリで気分の悪さを誤魔化せること、普段一気に何千kcalも摂取して吐き出すか殆ど食べないかの極端な食生活だからむしろ普通のことすると気持ち悪い。それでもInstagramで笑っている私は紛れもなく私で、若さ故 若さ故 と謳歌するように制服を翻し流行りのキャラのカチューシャをしてテーマパークを歩く私は量産型の所謂陽キャだった。
などと言うのは達観しているかのような自分に酔っているだけで実は年相応なのだろう。絵文字だらけの投稿を作った。 l4l の意味は未だにわからないままだ。

最近の進捗は生命を削ってはいるものの遺されるものなんてマイナスしかない的な勢い。すぐに自滅して再生方法なんてわからないまま継ぎ接ぎで修復してるからすぐ糸が解けて、針を通した穴が綻んでぽっかり大きな穴があいて、蓋をして、そんな繰り返しを延々と。
何もかもが自由なはずなのにどこに行っても窮屈で、その窮屈の原因が自分自身の心身の不安定さだなんてほんと情けないな。

まつ毛を擦った人差し指に、少しでも近づきたくてお揃いにしていたマスカラが滲んだ。誰かに泣かされるよりずっといいよ。私は平気きっとまだ大丈夫。

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