第7段階 いよいよオペ

待ちに待ったオペ日。

入院ではなく、外来からオペ室へ行くようで、

15時30分開始予定の私は、15時にいつもの外来へ来てくれればいいよ、と、連絡をもらっていましたのでその通りに。

1階で再来受付をし、22番受付を済ませ、いつもの外来で待ちます。

すぐに看護師さんが来て、同意書の書き直し、入院計画書のサイン、血圧測定を行いました。

その後、診察室へ呼ばれ、主治医と初めはどちら側のオペにするか、今後の予定の確認をしました。

私は、利き手側が早く自由になりたかったので、

右の脇からオペにしました。


外来から看護師さんに連れられ更衣室へ。

更衣室でロッカーに荷物をしまい、

手術着に着替えます。

この時、手術着の下は、ブラなし、パンツあり、靴下、靴ありでした。指輪もネックレスもはずし、入れ歯やメガネも外します。(あまりにも見えなくなるためメガネだけはオペ室までつけさせてもらえました。)

ステンレスの扉を入り、オペ看のカンファレンスルームのソファで、頭に髪の毛カバーをつけ、足にも靴の上からカバーをつけました。腕にはネームタグを巻きました。

その後、2枚のステンレスドアを経てオペ室到着です。

踏み台を使い自分の足で靴のままオペ台へ上がります。

するとすぐに、私が震えて怖がり出したため、私から見える位置にあった術記録用モニター(テレビみたいなもの)のカメラアングルが切り替えられ、先生の足元しか映らなくなり、オペ室の音楽も大きな音量に2度も調整してもらいました。

自身の上に、バサーっと手術用ドレープをかぶせられ頭から足先まで、清潔区域にされます。

先生がマスクやガウンを着用後、

切開予定部位のマーキングと消毒をしてくださいました。

その後、「麻酔しますよーちょっと頑張ろうね。」

と、言い脇に麻酔薬の注射が始まります。

痛いです。一本の注射器で、何回か打っていくのですが、10単位ほど打った頃は、少し麻酔が効いている所もあり多少我慢できる時もあったりしましたが、脇の真ん中より、それぞれ端の注射が特に痛かったです。

途中、看護師さんか、研修医の方が、

「痛かったらこれ握ってください。」と手を握らせてくれたんですが、痛い時に痛みを間接的にでも誰かに伝えることができるのは、少し心強くて、爪を突き刺さないように気を付けながら握らせてもらいました。

手を握った上からもう一方の手をかぶせて置いてもらえた時は、ものすごく安心感があり温かな気持ちになりました。麻酔の効きを良くするため、また、患者へのリラックス効果を期待しての行為ですが、医療側の工夫が感じられ、術後一番思い出す心に響くものでした。

麻酔を打ち終わり、サクサクと準備をし、すぐに

「じゃあ始めますねーこれ、痛い?」

と、聞かれました。全く痛くないんですが、たぶんこの時にはすでに切開されていたのかな、と思いました。

私は前のオペの癒着があったため、ワキガのオペとしては、多少手かかるものだったと思いますが、寝不足だったのもあり、オペ中はたまにうつらうつら眠りそうになり、そのタイミングで皮膚を引っ張られ我に帰る(痛くはない)、のような状況で、音としては、先生も気を使ってくださったのか、「メス!」みたいな恐怖をそそるフレーズは1度も聞くことなく、また聞こえていたのは、オペ室の音楽と「ジョキジョキ」というなにかを切っている音だけでした。

怖がりなので、引っ張られても、器具を体上に置かれても痛い気がして全て痛みに切り替えていたのですが、途中から少し冷静になり、

「これは、痛い?痛くないよね?重いだけ。

それは痛い?痛くないよね?引っ張られてるだけ。」

と、自分に理解させるように自分に問いかけ頭を使っていました。

途中一度だけ、痛くてガタっと動いた時は、主治医も少し驚いてすぐに痛み止の追加をしてくれました。

切除が終わり、縫合する時に少し強く引っ張られチクっとすることがありましたが、これくらいは痛みに入らない程度です。

あと、自分が一番心配していたのは、タイオーバーの縫い付けです。

生きたまま針突き刺しの縫合の刑!なんて絶対痛いだろうと思っていたのですが、全く痛くなかったです(笑)

創部を生理食塩水で洗浄されていても、しみたりしないし、縫われても痛くないし、不思議な感覚でした。

これから受ける方は、麻酔さえ我慢できればオペ自体は痛くないよと伝えたいです。その麻酔の痛みレベルも、歯医者の麻酔よりは痛いけど、おしりの注射くらいです。ただ何単位も打つので耐えるのは辛いですが。

私は恐らく20単位くらい打ったんじゃないかなと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?