しにがみの見解 東京大賞典
気付けば年の瀬。
今日のホープフルSで競馬納めという方もきっと多いのでしょうが、きっと私のフォロワーの皆さんはむしろここからが本番。
年末年始休暇の到来を告げる、地方競馬唯一の国際G1競走東京大賞典の見解です。
ここから、3日で11重賞、楽しく満喫していきましょう。
新年最初のレースも死神通信では取り上げて参ります。お楽しみに。
注目ポイント
①ウシュバテソーロは力を出せるのか!?
恐らく圧倒的な支持を集めるであろう、ドバイWCの覇者ウシュバテソーロの前走はBCクラシック。
今年の大目標の後、帰国初戦でどれだけ力が出せるのかというところがポイントになってくるでしょう。
②砂を入れ替えた馬場への対応は!?
砂の入れ替え直後のJBCクラシックは適性の差がハッキリ出た形で波乱の決着。
砂を入れ替える前の大井や盛岡、中央で結果を出してきた馬には厳しいレースになる可能性が高く、馬場適性の有無が結果に大きな影響を与えると見ています。
この中では、JBCクラシックを圧勝したキングスソード、タフ馬場の川崎記念を勝ったウシュバテソーロ、馬場を入れ替えてかなりタフな馬場だったダイオライト記念を圧勝したグロリアムンディあたりが、馬場を味方に付けやすいと考えています。
③南関三冠ミックファイアはどんな走りを見せるのか!?
無敗で南関三冠に輝いて、そのままダービーグランプリも制した7戦7勝のミックファイアが、予定通り東京大賞典で古馬との初対戦を迎えます。
前日の段階で単複は2番人気。三連系の売れ方を見ると、ウシュバテソーロ、キングズソードに次ぐ3番人気に落ち着くのではないかと見ています。
現状、今年のJDD勢はミトノオー、ユティタムをはじめとして古馬相手にかなり苦戦を強いられています。
例年であれば、この時期になると通用する馬が出てくるので、ハイレベルな世代とは言えません。
※遅れてセラフィックコールが出てきたり、かなり大事に使われているヤマニンウルスがいたり、このあたりが世代の中心になるのでしょう。
そのあたりを踏まえると、相手のレベルが急激に上がるここでは、かなり懐疑的な見方になってしまいます。
全頭診断
①キングズソード
JBCクラシックは馬場適性の差こそあれど、0.9秒差の圧勝は立派でした。
あの相手をあれだけ突き放すのであれば、ウシュバテソーロを倒しても驚けません。
最内枠は気になるところですが、JBCに続いて少頭数なうえ、1枠1番でも勝った実績があります。
前走だけ走れば連勝してもなんら不思議でないと考えて本命。
②ノットゥルノ
JBCクラシックはまさかの逃げで粘って2着。ややスピードで劣るところがあるので、タフになった馬場で弱点を補えたと考えています。
前走チャンピオンズCはスタートで躓いて後方からの競馬となり、中央の馬場だと大敗はやむを得ません。
今回はどこのポジションから競馬をするか。JBC同様に逃げれば馬券内に残る可能性はあると考えて押さえます。
③テンカハル
前走浦和記念はパッとしない結果になってしまいましたが、力はある馬と考えています。
元々芝を走っていたことやルージュバックやポタジェの弟という血統で、軽い馬場に強いというイメージを持たれることが多いですが、船橋の日本テレビ盃でウシュバテソーロの2着になったように、対応力自体はあると考えています。
力量的に勝つのは難しいと思いますが、長い直線で浮上して3着争いはあると考えて押さえ。
④ マンガン
追走が出来ず苦しんでいる状態です。この相手だと、後方を回ってくるだけになってしまいます。
ここでもしまともに追走出来るようだと、次の金盃がかなり楽しみになってきます。
⑤ ウシュバテソーロ
普通に走れば強いのはそうとして、先にも触れたような不安要素がちらほら。
適性や能力は間違いないので、あとは力を出せるかどうかに尽きると見ています。
JBCのキングズソードのパフォーマンスを考えると、単純な力比べでもそう大差ないところまで接近されている可能性もまた考えなくてはなりません。
当然勝つ可能性は十分に高いですが、妙味や臨戦過程を考えると本命には出来ないので相手まで。
⑥ドゥラエレーデ
チャンピオンズCはウィルソンテソーロ以上のサプライズ激走。改めて中京1800m×キングマンボ系の相性の良さを感じました。
今回はタフな大井2000mへの対応が気になります。時計の出る馬場のスローペース戦で比較的結果を出しているので、そこが不安です。
⑦グロリアムンディ
この馬場で妙味ある穴馬になっているのがこの馬。チャンピオンズCだと、スローペースで長所の持続力が全く生きず、短所の瞬発力やトップスピードの無さが存分に出るレースになってしまいました。
今回はタフ馬場に替わって距離延長。このメンバーならそう無理なく先行出来るはずなので、前で粘っての激走に期待したいです。
⑧ミックファイア
無敗の7連勝でついに古馬初対戦。
直線に向いてからの瞬発力で突き放したダービーとJDD、ジリジリと脚を伸ばして粘りきったダービーグランプリ…と様々な展開に対応出来る強さを見せています。
今回は馬場の対応と、相手関係の大幅強化が鍵。
これまでは高速傾向だった大井と、不良馬場でこちらも時計の出る盛岡しか走ってきていません。
11月以降の時計の掛かる大井は未経験で、そこの対応は未知数です。
今年のJDDもレベルはそう高くなかったと考えており、実績のまるで違う中央勢が相手では、レースのレベルそのものが大きく違うはずです。
蓋を開けてみたらタフな馬場に猛烈に強かったみたいなことがなければ、掲示板も難しいのでは?と考えています。
⑨ウィルソンテソーロ
チャンピオンズCではスローペースを我慢して我慢しての直線勝負がハマって2着。上がり3Fを35-36秒台でまとめられるスピードが武器の馬なので、今の大井は適性外でしょう。
JBCでも早々に失速して1.8秒差。ここも掲示板争いまでと考えています。
評価の根拠
この人気なら…と思ってグロリアムンディを本命にする予定だったのですが、死神通信の的中判定ルール的に、勝ち切る可能性はそれほど高くないと考えて対抗評価。
じゃあウシュバテソーロとキングズソードのどちらを本命にするか?となったとき、最内枠と帰国初戦はどちらがヘビーか?と考えてキングズソード本命、ウシュバテソーロ3番手評価。
このあと正直ノットゥルノ、テンカハル、ウィルソンテソーロの3頭に△を回そうと思ったら、死神通信の印配分ルールの問題で2頭までしか打てないので、馬場適性的に一番好走の可能性が低いウィルソンテソーロ消し。
チャンピオンズCの段階でドゥラエレーデはかなり強いのでは?と考えたのですが、あまりに今の大井と先日の中京の差が激しいので、再現性が低いと見て消し。
買い目
①⑤→①⑤→⑦
①⑤→①⑤⑦→①②③⑤⑦
⑦→①⑤→①②③⑤
強弱つけつつも、①⑤⑦が本線になる組み合わせを購入予定です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?