根岸S回顧

こんばんは。シニスターガミスターです。
昨日は本当に情けない結果に終わってしまったのですが、これは勝負事です。前後際断、切り替えていくしかありません。

ラップタイム
ペース[スロー]
12.4-11.4-12.0-12.5-12.3-11.4-12.1(35.8-35.8)
日曜日より時計の掛かっていた、土曜日の銀蹄Sの前半3Fが35.3秒、1Rの3歳未勝利でさえ36.4秒だったことを考えると、「1400mの王者決定戦」とも言うべき根岸Sとしてはかなり緩い流れだったと言えるでしょう。 
同じく良馬場だった昨年は前半3F34.6秒、全体の時計も今年より1.6秒速い1:22.5でした。
一昨年も前半3F34.4秒で全体1:23.1。
前半が35.1秒以上のペースになったのは10年ぶり、35.5秒以上になったのは根岸Sが東京1400mになってから初めてのことでした。
また、勝ち時計が1分24秒台になったのは2004年以来2例目。
あれ、砂厚変わったっけ?

では、その超スローの理由を探ってみます。

①先行馬が少ない
こんなことはやる前からわかっていたのですが、今年は先行馬が手薄でした。
前に行きたいのはアイオライトとヘリオス。ともに揉まれ弱いことから、内枠を引いた以上逃げるしかありません。
あとはエクロジャイトとパライバトルマリン。逃げる競馬をしてきていますが、どちらも前走は1800m以上で、古馬相手にこの距離で戦うのは初めてでした。

② アイオライトの出遅れ
ヘリオスの単騎逃げを許さない人馬の会の筆頭だったはずのアイオライトがスタート直後に躓いて大きな出遅れ。こうなってしまえばヘリオス&武豊の独壇場。
このヘリオスに全盛期のスピードが無かったこともスローになった一因と考えています。

全頭回顧


1着 エンペラーワケア
スッと外目を先行して、直線で抜け出して完勝。この馬の良さがよく出た勝ち方だったと考えています。
前走の御影Sは前半ペースが流れたものの、コーナーで緩んで再加速する流れ。今回はもっと楽なペースでしたが、直線に向いてからの瞬発力が問われる点においては同様です。
先行力があって、持続力よりも瞬発力に長けた馬に向く流れになったので、この結果は必然とも言えるでしょう。
フェブラリーSに向けては、もっとメンバーが揃って厳しい流れになったときにどんな走りを見せるかという点と、内で揉まれた経験がない点が課題になってきます。
殊にこの馬の長所はしっかり出たレースですが、レースレベル自体は高くないと考えているので、次に向けて人気が集まると危険な人気馬になる可能性も秘めています。

2着 アームズレイン
力がある馬と考えていましたが、距離不安と持続力より瞬発力に長けた特徴が根岸Sに合わないと考えて印を回しませんでした。
ところが、スローペースを易々と先行して、瞬発力が生きる流れ。これはこの馬が走らない方がおかしいようなレースになりました。
あくまで1200mがベストで持続力より瞬発力に向いた特徴なので、大井開催のJBCスプリントあたりでかなり高いパフォーマンスを見せてくれるんじゃないかと考えています。

3着 サンライズフレイム
危険な人気馬と判断して印を回しませんでしたが、想定よりかなり前から差す競馬で3着に届きました。
今回先行出来たのがスローペースのお陰なのかどうか、直線の伸びがイマイチだったのは先行した分脚が残っていなかったのか、瞬発力の差なのか、次走以降に半信半疑な部分が多いのが現状です。
ただ、一定の力があることは示した感があり、成長あれば来年以降もこのレースで活躍出来るのではないかと思います。

4着 ヘリオス
かなり恵まれた競馬で、道中は単騎逃げ。
あの展開なら残れないといけなかったかなと考えています。
もっとも、この馬の良さが生きるのはもっと厳しい流れだったはずで、キレ負けした結果と考えることもできます。
とはいえ、往年の力はない印象で、ここからは斤量次第にはなりますが、OP特別が主戦場になってくるものと見ています。

5着 フルム
中団内を追走して、直線ジリジリ伸びて5着。
比較的厳しい流れで持続力を生かした走りをしたいタイプなので、今回の流れではこの着順が限界といったところでしょう。前にいたことで掲示板に入れた以外のことが言えません。

6着 ベルダーイメル
いつもより前のポジションが取れましたが向正面で不利。それでもここまで脚を伸ばせたところにこの馬の強さを感じます。
また、向正面で行きたがって抑えたとのコメントが出ていますが、この流れならそのまま行かせても面白かったのでは?も思わなくもありません。
フェブラリーSでも相手次第では面白いかもしれません。

7着 シャマル
揉まれ弱い馬なのにイン3に控える競馬。これを良しとしてしまうなら、この馬の今後の活躍は難しくなってしまうかもしれません。
外から行かせる形なら全く違った結果になったはず。馬の力は間違いなくあるので、次回以降に期待したいです。

8着 アルファマム
後方から追い込んでこの着順なら健闘でしょう。
展開が全く向かったのでノーカン。
次はフェブラリーSのようですが、力量的には微妙。たださすがに今回よりこの馬に合う展開にはなるはずです。

9着 パライバトルマリン
外先行の理想的な形ながら直線で失速。これより厳しいペースでも普段は脚を使えているので、むしろ遅かったがゆえのキレ負けではないでしょうか。
この流れなら逃げられたはずで、そこのさじ加減一つだったと思いたいです。

10着 ライラボンド
これより下の着順の馬は位置取りが全てという感想しかありません。
後ろからインを突いて距離ロスが少ない分の10着でしょう。

11着 アイオライト
スタートで大きく躓いて終了。持続力にモノを言わせて向正面から進出をしますが、直線で失速。運がありませんでした。

12着 オマツリオトコ
ライラボンドとの違いは4角〜直線の位置取り。
外を通った分でしょう。

13着 タガノビューティー
この馬に先行しろというのが間違っているはずなので、これはもう仕方ありません。
この展開で上の着順なんて狙えるはずもないので、フェブラリーSで期待したいです。
敗因が分かりやすすぎて、妙味が無いのはネックです。

14着 ピアシック
距離も展開も合わなかったのでしょう。 狙いはひとつ。ハイペースになりそうな1200m戦の外枠。

15着 エクロジャイト
前に行けず控える競馬。速い上がりを使えるわけでもなく、テンの速さもなく…距離を伸ばすしかなさそうですが、現時点で賞金を持ってしまっているので適鞍探しが大変そうです。

16着 ケンシンコウ
後ろから外を回すだけ。これはもう仕方ありません。そういう日です。
どこかで激走してくるのが怖い馬ですが、次は恐らく一度ここを使った上での距離延長。外枠なら面白いかもしれません。

まとめ

全頭回顧を書いていても、若い馬が多くて難しかったうえ、特殊な展開だったので敗因もハッキリしません。
このレースにおいて力負けといえる馬はかなり限られています。

次狙いたい馬
シャマル
川田に戻って外追走の形が取れるなら
タガノビューティー
さすがにここまで極端なレースにはならないはず
ケンシンコウ
得意の距離延長で一変期待

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