さきたま杯2022回顧

シニスターガミスターです。

とうとうコロナに感染してしまい、月曜火曜とロキソニンに生かされてきたのですが、徐々に体調が良くなってきたので、書くことにしました。

そろそろ紙面へも復帰できるかと思います()

さて、本題です。
8歳牝馬のサルサディオーネが逃げ切ったさきたま杯、なかなかに見どころある面白いレースだったと思います。

1着 サルサディオーネ
1着で入線した瞬間、パッと閃きました。勝因は間違いなくこれだ…!と。

前走のマリーンCでは、ショウナンナデシコを引き付けて逃げる溜め逃げをして自滅。馬場が重くなったとはいえ、前半1000mを62.6秒の超スローで逃げたら、瞬発力に秀でた馬に千切られることは自明の理とも言えると考えていました。(その後、かしわ記念で厳しいペースを逃げて突き放したパフォーマンスを見ると、どの道…と思いますが)
レース後のインタビューで「溜めて良い馬ではない」と話していた矢野騎手…前走のアレはなんだったんですか…。

初物に弱いと言われるサルサディオーネですが、レパードSだってレディスプレリュードだって、初コースで好走しています。浦和が初だったことは何のマイナスにもなりませんでした。
貼り付けたツイートにも書いていますが、勝因は、他の馬が主張してこなかったことと、距離短縮でこの馬に合うペースで走れたこと。
シャマルやサクセスエナジーがもっとつついてペースが上がっていたら、この馬にとってオーバーペースとなっていた可能性も十分にあったと思います。
今回、おおよそニュートラルな良馬場で1000m通過が59.8秒なら、いつも通りといったところでしょう。
1400mで1800mと同じペースだったことを考えると、この馬がやはりスプリンターでないことを示していたり、さすがにスピード自体に翳りが見えているのかもしれません。

因みに…2020年の日本テレビ盃、前半1000mが58.6秒の激流で、1200m通過が船橋1200mのレコードより速い1:10.0。こんなペースでも1400mまでなら1:23.7にまとめており、これくらいの距離で逃げられたら十分に一線級と渡り合うだけの能力は既に示していたとも言えるかもしれません。

2着 ティーズダンク
現在の一周コースの1400mでは恐らくテイエムサウスダンに次いで2番目に強いのがこの馬であると考えています。
昨年のオーバルスプリントの逃げたアランバローズの1000m通過は58.4秒、今回より1.4秒速いペースでした。それだけスローで流れたうえ、直線まで追い出しを待たされたことで、脚を余す結果となりました。
マイルから中距離を主戦場にする馬が逃げ、距離不安があって積極的な競馬をしづらい馬が二番手、展開が向かなかったと片付けられる結果でしょう。
もう妙味はないので、オーバルスプリントの時点で狙えた人の勝ちという格好ですが、今後もこの路線の中心として見る必要があります。

3着 シャマル
揉まれ弱い馬の内枠と距離延長…と考えて軽視していました。
この馬の好走要因を考えると、外から被されなかったことになるのではないでしょうか。
2番手外がすんなりと取れた上に、外のサクセスエナジーが失速、内のティーズダンクも直線までインベタ。揉まれることなく競馬が出来たことが大きかったのではないでしょうか。

ただ、やはり持続力に長けた馬ではなく、緩急のないペースでは前走のような末脚を使うことが出来ませんでした。どう見ても勝てそうな手応えだっただけに、案外ではありました。
基本的には以前同様に、緩急の付きやすい大井や中京、新潟で狙うのが基本になるかと考えています。

4着 エアスピネル
ティーズダンクの後ろから脚を伸ばして4着。これも展開向かず…でしょう。
早めに仕掛ければというのは酷だったと考えています。
かしわ記念は馬場の影響もあっての大敗と考えており、ある程度軽い馬場ならまだやれても良さそうです。

5着 ヘリオス
3角で押し上げてサクセスエナジーの外に持ち出したものの、スローペースだったために、前2頭に残られたうえ、内にいた差し馬2頭に末脚で負けるという不完全燃焼でした。
キレる脚が無いのにティーズダンクやルーチェドーロと同じ位置からの競馬ではこの馬の持ち味は活きません。
根岸Sのような競馬が出来ればよかったかもしれませんが、前の2頭が1400mで実績が無かったために安全策を選んでの失敗とも考えられます。

6着 ルーチェドーロ
差して来れなくもない位置取りでしたが、伸びきれず。やはりワンターンのコースの方が合う印象でした。
それ以上に相手強化も大きかったかもしれません。
フジノウェーブ記念ではレッドフレイに6馬身差の圧勝も、あくまで中央のOPでは結果を出せなかった馬で、かつ距離も短かった相手では比較のしようがなかったと言ってもおかしくはないでしょう。
まだ4歳春、成長に期待したいところです。

7着 サクセスエナジー
だらしないと言っては失礼ですが、一番残念だったのはこの馬。
前を狙うも逃げる2頭についていくのがやっと。3角でヘリオスに被されたら戦意喪失して後退。もうスピード自体が衰えている可能性が高そうです。

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