しにがみの予想 NPB2023 セ・リーグ編

さあ明日開幕を迎えるプロ野球。我々が待ち望んだ季節がやっとやって来ました。

そういえば結局投稿できてなかった選抜の予想、今更ながらちょろっと書くと、決勝戦は広陵と仙台育英で、優勝は広陵。
こんな風に考えていましたが、ちょうど今やっている準々決勝で仙台育英はビハインドの展開。どうなるでしょうか。
広陵は打線のまとまりや破壊力なら大阪桐蔭を上回るのでは?前田を打ち崩せるのでは?という期待で優勝予想です。
大阪桐蔭の前田、南恒誠の二枚看板と、広陵の高尾、倉重の二枚看板、そう大差ないと思います。

さて、セ・リーグから。
① ヤクルト
② 阪神
③ DeNA
④ 中日
⑤ 読売
⑥ 広島

1位 ヤクルト


V9読売と、2016-18広島以来の3連覇に期待。
相変わらず投手陣に課題はあるものの、NPBで傑出したディフェンス能力を誇る中村悠平が正捕手として君臨している間は、順調に若手投手も育っていくはずです。
今年加入の外国人選手は揃いも揃ってOP戦で結果を出せませんでしたし、エースどころか、日本代表でバリバリ戦わなくてはならなかったはずの奥川恭伸もまだ。
だとしても、ドラ1吉村貢司郎が先発のひと枠をガッチリ守れば、意外と安定しているリリーフ陣がしっかりと守れるのではないでしょうか。

自慢の強力打線は今季も安泰。さすがに青木宣親に頼れなくもなってくるものの、丸山和郁がいて、濱田大貴がいて、飛び抜けた俊足の並木秀尊も打力が徐々に伸びてきました。
山田哲人にじわりじわりと衰えの影は見えますが、まだ大丈夫でしょう。
守るところが難しいですが、内山壮真の野球センスと強打も見たいところです。

2位 阪神


物量を考えると、さすがにこれくらいに来なきゃ格好が付かないはず。
青柳晃洋、西勇輝、伊藤将司、西純矢、才木浩人、秋山拓巳…とガンケルが抜けても簡単に思い出せるぐらい豊富な先発陣に、森木大智や桐敷拓馬ら若手もスタンバイ。
リリーフを見ても、日本代表にまで成長した湯浅京己を中心に、岩崎優、カイル・ケラーがいて、若手の及川雅貴や岡留英貴も注目です。
野手は近本光司、中野拓夢、大山悠輔、佐藤輝明と軸はしっかりしていて、ルーキーの森下翔太も即戦力。捕手も梅野隆太郎、坂本誠志郎とハイレベルに2人揃い、ネックはショートだけ。小幡竜平はどこまでやれるのか。
打線が振るわずに3位だったなら、上積み見込める今年は2位以上で。岡田彰布監督が指揮を執った2000年代後半のように、使い減りを気にしない積極果敢な采配なら今年一気に優勝まであっても。

3位 DeNA


いよいよワールドクラスの先発投手になった今永昇太がいて、ローテ4〜5番手評価のはずが、あれよあれよとエース級にのし上がった大貫晋一がいて…あとは不安定ながら能力の高い石田健大、濱口遥大、上茶谷大河…と思っていたら、サイ・ヤング賞トレバー・バウアー。まともに投げられればとてつもないパフォーマンスが見られるはず。

打線はタイラー・オースティンの不在に加えて、中軸のネフタリ・ソトも衰えが気になる年齢に。
とはいえ佐野恵太と牧秀悟が中軸に座り、脇を固める桑原将志がいて、こちらもベテランながら現在の宮崎敏郎がいて、課題のショートに京田陽太が入る布陣なら優勝争いまで。
あとは期待の森敬斗や林琢真がどのタイミングで出てくるのか、野手転向2年目の勝又温史はどこで支配下に復帰するのか…楽しみな若手も少なくありません。
なによりあれだけ意欲に溢れ、スポーツ界に刺激を与え続けるDeNAが魅力的なチームにならないわけがありません。要注目のチームです。

4位 中日


大野雄大、柳裕也、小笠原慎之介、髙橋宏斗…こんなローテが組めるチームが今年も最下位とは思えず、しかもこの後ろにベテランの涌井秀章、松葉貴大、若手の上田洸太郎、福島章太、ドラ1仲地礼亜が控え、投手陣は上位と遜色ありません。
そう言いたかったところ、セットアッパーのジャリエル・ロドリゲスが亡命で退団濃厚。清水達也、ライデル・マルティネスともう1枚いればどれだけ心強かったことか。
ここは勝野昌慶や藤嶋健人の奮起に期待しましょう。

問題は野手。
大島洋平が38歳ダヤン・ビシエドが34歳と高齢化、そんな中で正二塁手の阿部寿樹と正遊撃手の京田陽太、そして2人のバックアップ三ツ俣大樹を一斉に放出する暴挙。
なのに幸か不幸か、確固たる「主力」が少なく世代交代が容易に行えそうなのが魅力。
捕手の木下拓哉は攻守にわたって素晴らしい能力を持ちながら、休み休み使った方が生きるタイプで、そこには石橋康太がスタンバイ。
ゴッソリ抜けてしまった二遊間は有望株で俊足巧打の土田龍空、村松開人、そして広角強打の福永裕基に将来不動のゴールドグラバーになれる田中幹也が争う形。
元有望株の高橋周平と、現有望株の石川昂弥が争うことになる三塁も今季来季と競争が楽しみ。
外野だって岡林勇希がスターダムにのし上がり、ブライト健太、鵜飼航丞、福元悠真がいて…なにより世界的な元有望株アリスティディス・アキーノも。
一気にスケールの大きなチームになる可能性を秘めています。
フロントとベンチがまともに機能すればAクラスまで。

5位 読売


投打とも主力が高齢化し、フロントやベンチが正常に機能する可能性が非常に低く、かつ、スケールの大きな若手が意外と少ない…と、かなり危機的なチーム状況なことにお気付きでしょうか?
順位自体は、新外国人のフォスター・グリフィン、タイラー・ビーディーの活躍次第と見ています。
今のチーム状況は、菅野智之、坂本勇人が元気なうちに後継者を育てるのではなく、その脇を固める選手の獲得に多くのリソースを割いてきたツケが一気に回ってきた印象です。
今後長期にわたって主力としての活躍を計算できるのは、戸郷翔征、翁田大勢、岡本和真ぐらいで、オールスター級に育ってきた大城卓三が31歳、吉川尚輝が29歳と、捕手や二遊間としてバリバリ働ける期間はそう長くありません。
計算できる先発がひとり、リリーフもクローザー以外はわからないとなると、打線に力があっても上位争いは難しくなります。
若手投手陣は粒揃いではあるはずなので、上手く故障を避けつつ、合理的な運用と育成を求めたいと思います。
そして野手でせっかく出てきた門脇誠、中山礼都、増田陸あたりは将来主力になれる素材なはずなので、今のうちに積極的な起用をしてほしいと願っています。

6位 広島


新井貴浩新監督が「江藤二世」と呼ばれて、外野も守っていた頃から応援していますが、今年はこの順位で仕方ないと思います。
強みだった先発陣も阪神や中日に先を越され、リリーフも栗林良吏以外不安定。
とにかく先発の大瀬良大地、九里亜蓮、遠藤淳志、玉村昇悟、ドリュー・アンダーソンとみな一様に球威球速が足りない印象で、球威球速のある森下暢仁、床田寛樹は故障明け。
本来なら薮田和樹や岡田明丈もいてほしかったのですが、そうもいかないでしょう。
リリーフも昨年頑張った森浦大輔がOP戦で打ち込まれ、矢崎拓也も故障で揃って二軍スタート。
島内颯太郎やニック・ターリーはいますが、ここは中﨑翔太やアドゥワ誠のプチ復活に期待したいところです。

新井貴浩が引退、丸佳浩と鈴木誠也が移籍と、黄金期の中軸がきれいにいなくなると、一気に弱体化してしまった打線。(3人一気にいなくなること自体、非常に稀なので仕方ないですが)
西川龍馬とライアン・マクブルームで2枠と言いたいところですが、正直やっぱり迫力不足は否めません。
前を打つ秋山翔吾、菊池涼介も衰えを隠せず、後ろを打つ坂倉将吾は今季が初めてのフルシーズン捕手。ともなると、5番候補のマット・デビッドソンに頼るしかありません。
もしデビッドソンが不振に陥る未来が待っているようなら、有望株の田村俊介、韮澤雄也、ファームで打ちまくる中村貴浩あたりの活躍でちょっとでも日々のご飯を美味しく味わえるかな、という生活が待っていそうです。
あと、一部で日本代表追加招集が噂された小園海斗の更なる成長にも期待しましょう。

で、中村奨成はどうなりましたか?同型の育成出身二俣翔一と競争して這い上がってきてほしいものです。

先にパ・リーグやればよかったなと思いつつ、今日はここまで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?