シン・原理研究会 結成宣言

結成宣言

 2023年10月13日、東京地裁へ、 宗教法人世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令請求が出された。教団によって、長期間にわたり、 悪質な不法行為が組織的に行われていたと日本政府に認められたのだ。 長年、教団からの被害を訴えてきた人々にとっては、まさに歴史的出来事であった。

 さて、旧統一教会の最重要経典の一つ(公式見解では、「教理解説書」)である 『原理講論』は、 教団によって布教されては来たものの、その内部から批判的思考に基づいた研究・検証が行われてきたとは言い難い。 現在までに存在する 『原理研究会』(CARP)は、 残念ながら 「研究」とは名ばかりで、その実態は大学生による「統一教会布教サークル」 であった。「信仰」とは、「研究」 からは最も遠い行為であると断言したい。また、現在の教団では、604頁もある原理講論を要約・簡素化した「原理講論・要約訓読チャート」を、粗製乱造された「原理講師」たちが、ベルトコンベアのように、その内容を末端の信者へと右から左へ垂れ流して、信者はこぞって「チャート」を訓読(くんどく、統一教会の経典を声に出して読むこと、つまりただの音読)している。これでは教義の研究どころか信者がその内容を深く理解しているかも疑わしい。反対に、元信者といった教団反対派による反証も部分的にはあったものの、『原理講論』全編を体系的に批判した例は、こちらもあったとは言えない。

 教団をめぐる論争が高まりを見せている今こそ、『原理講論』を徹底的に研究すべきであると主張する。信者たちはなぜ、教団を信仰し、不法行為まで働いたのか。この1年余りで社会問題となった民法上の不法行為や、「宗教2世」へのスピリチュアル・アビューズ(宗教的虐待)、政治との不適切な癒着、そしてあの忌まわしきテロ事件を繰り返してはならないのだ。 教義という観点から教団の実態を明らかにすることで、 この深い闇を晴らし、健全な宗教文化を醸成する一筋の光となれば幸いである。

2023年10月吉日 旧統一教会 祝福2世 Q-JOE

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