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リア充はアニメを見ない2
ナースと聞くと、ついうっかり助平なイメージをしてしまいがちである。
年上で可愛くて、僕らのような雑魚キャラ高校生とも楽しそうに過ごしてくれる。
それだけでも有頂天だ。
そんな彼女達とはグループでデートしたり、みんなで居酒屋に行ったりと楽しい時間を共有した。
何回か会っている間に彼女達のグループの中で、1人だけ光る娘がいた。
色素が薄く、瞳や髪は柔らかな茶色だったのをよく覚えている。
彼女の名は悦子。
月並みだが『えっちゃん』と呼んでいた。
えっちゃんとは毎晩の様に電話で話をした。
そんな電話も回数を重ねるにつれ、次第に甘酸っぱい内容になっていった。
『さとし、私と付き合って』
こうして僕に初めての『彼女』が爆誕したのであった。
当時の電話機はコードデスであり、誰かが通話中に他の電話機の受話器を上げるとその電話機でも一緒に会話が出来る。
だが受話器を上げる音も聞こえるので、いつもその音に警戒しながら電話をしていた。
こんな恥ずかしい会話を親に聴かれたら死んでしまう。
妹の告白により発覚したのたが、妹と親父は僕とえっちゃんの電話をこっそり聞きまくっていたらしい。
去年告白されました。
つづく
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