#いいねされた数だけ今回の新刊やイベントの裏話をする-notCP編-

お礼

参加された方も、TLでのぞいてくださったみなさまも、お仕事頑張ったみなさまも、2月16日はお疲れ様でした!
オンリーだ〜〜!と調子ぶっこいてたくさん本持って行ったり差し入れしたりお話させてもらったりとってもハッピー!な1日を過ごさせていただきました、りんごパイ(又の名をえつ)です。
みなさまたくさんお言葉くださったり差し入れやお手紙くださったり、本当にありがとうございました。オクトラ好きなみんなこんなにいるんだな〜と実感した日でもありました。

TLでみんなの裏話見てて、いいな〜〜〜と思い、これまた調子に乗ってタグをツイーヨしたところ、お優しい方々がぽちぽちしてくださったので、タイトル通り裏話的なものをたくさん喋ります!!好きに語っているので、例のごとく長いです!(推しカプ編は別で記事を作ります。)

こちらにはもろゾー様主催企画「旅人たちのスイートブレイク」に関する裏話を掲載させていただきますので、未プレイの方はその辺りご承知おきください。


スイートブレイク編

1)スイートブレイク参加する前
もうこんな素敵な企画、みんなすぐ参加するだろうし、すごい人たちですごい感じに仕上がるんだろうな楽しみだな〜と思っていました。が、2回目の宣伝を見た時、プリムロゼとオルベリクが埋まってなくて(※企画宣伝から日が経ってないので当たり前)、この二人のどちらかで……と立候補致しました。相談の末、プリムロゼになりました!🌹

2)シナリオを作る前
まずですね、プレイヤーとして何を求めてこれにアクセスするか?何を読みたいか?を考えました。主催様のご意向はもちろん大事なのでそこは絶対に外したくなかったですし、せっかくの企画、いろんな方に見てもらいたいな〜と思ったので。(普段の私をご覧いただいている方にはわかると思いますが、如何せん解釈とか考察とか文章とか癖が強い?のかな?と思っており……)

次に、プリムロゼは既に素敵な立ち絵が用意されていたのと、他のライターさんが割としっかり「こうします!」と決めてらした部分がありましたので、(これは私の癖なのですが)他のシナリオでは感じられなさそう?なことを盛り込めると良いなあと考えました。
(なお、ライターの決まった順とか他の事情により、うまく差別化できていないところもあると思います。すみません)

さて、真面目な話はここまでです。

それから、いちライターとして、このシナリオを通して何を感じてほしいか?を考えました。そして、問題提起をしたんです。

そもそも、私はこのゲームに何を期待する(した)か!

私は、私以外の人の視点から見えた、美しさと可愛らしさと儚さと強さとか諸々を持った!プリムロゼの!プリムロゼたらしめる、あれそれが!見たい!と思いました。期待しました。シナリオは自分が書くことになったけど。

ざっくり要約すれば、プリムロゼ夢主になりにいくぞ!!!!くらいのことを考えました。だってせっかくの対話式ゲームだもん……。眺めてるだけじゃないんだもん……間近で…こんな素敵に可愛いプリムロゼが見られるん……だぞ……??

あとですね、私が見た公式プリムロゼのここがええんじゃ……をシェアできたらいいなあとも思いました。
私は、プレイする前からプレイした後まで一貫してプリムロゼ愛しているので、そうじゃない人に対してこう……手招き……したかったというか。なんならプリムロゼ〜?ちょっとどうかな〜?って思ってる人(がいるのか知らないんですが)にも、ふーん?なるほどええやん…?くらいには感じてもらえる何かがあると、嬉しい!と思いました。

ですので、こちらのプリムロゼシナリオには私のストーリーの解釈はほぼ入れないでおこう!と思って取り組みました。前提がないままゴリッゴリの解釈見せられても楽しくないかな〜と感じるタイプなので。
その代わり、プリムロゼの人間性の掘り下げはめっちゃしたのでそこに……そこは……そこは譲れなくて……めちゃくちゃ私の色が出てたら……本当にすみません。公式リスペクトして、セリフ一つ一つになるべく凝縮しよう……と考えておりました!
なお、これはどれも作る前の話です。(ここ大事)


3)シナリオのプロット制作
こちらのシナリオは、出来事主体(セリフ添え)でプロットを立てました。
こういうタイプのゲームシナリオはじめてなので、何が見られたらグッドにするか、とかの出来事主体のほうが整理しやすかったです。プリムロゼの何を見るか、も分けました。
※HAPPYになるほど、プリムロゼの表情が豊かになります。当社比。


4)シナリオ作成にあたっての裏話
プリムロゼのこと、みんなどんなふうに思ってるんだろ?という世論調査()からはじめました。公式のパティチャも見直して……。
プリムロゼの性格上、最近知り合った人よりは仲間たちの前のほうが、より表情豊かで可愛くて美しくてかっこ良さが滲み出そうだな、と一章を振り返って(泣きながら)思ったので、プリムロゼのシナリオにはあちらこちらにトラベラーズが登場する形にしよう、となりました。
この頃?には他の方のシナリオやプロットが出来ていたので、ひそひそと見に行ってなるほどなあ〜と肉付けの仕方を確認していました。

また、公式のセリフに込められる情報の凝縮さが好きなので、それをリスペクトしました。してます……一応。(大事なことなので2回)

5)シナリオの中身的な裏話その1
他ライター方全員の影響を受けてはおるのですが、セリフ作成で特に影響されたのは、オフィーリアルート・サイラスルート・トレサルート・ハンイットルートです。
(受けてるだけなので全然関連性はないです。ですが、ライターのみなさま、ありがとうございました。とても勉強になりました)
ここだけの特殊ギミックとか、ふんふんなるほどそんなふうに盛り込むと自然に見えるんだなあなど、シナリオで詰まったときによく振り返っていました。

6)シナリオの中身的な裏話その2
彼女のシナリオに大きく関わる二人がいると奥行きがあるかしらんと、ユースファ要素とシメオン要素を盛り込んでいます。
先に謝りますが、シメオン要素どこにあんの!?って感じで思われたらすみません。彼女が笑い、苦しみ、悩み、決意し、慟哭し、それでも己の感情に振り回されず意思を貫く。シメオンとのあれそれによって彼女の他にはないうつくしさがより研ぎ澄まされた、と、考えると、彼女が凛然とそこにいることこそがすでにシメオン要素にもなりうる……やん?ライター的にはそう思っています。(ライターはシメオンの考え方には賛成しませんが、シメオンの言うことは全部わかるわ…って思ってます)

ユースファ要素は勝手に私が思っただけなんですが、ユースファお酒弱いんですかね?捏造なんですよねここだけ……。申し訳ないです。でもユースファの話して欲しかったんや工藤。

選択肢で赤と青ありますが、赤=プリムロゼ、青=ユースファ・お花の色ということにしてます。プリムロゼに言及するとプリムロゼの思い出を聞く話になり、彼女の未来に言及すると……って感じです。そういうこと(400字原稿用紙2~3枚分くらいの説明になるためカット)です。
とはいえ、プレイヤーの皆々様になにかしら感じ取っていただけるものがありましたら、それが全てです!!!

7)全体的な裏話その3
プリムロゼの立ち絵がハチャメチャに可愛くて……。全イラストにコメントつけて見るたびにかわええなって愛でながら動かしてました。
上記でごちゃごちゃ語りましたが、最終的には、脳内でいろんなことをお話してもらって、その中でキラッ!とプリムロゼの素敵なとこが輝いたシーンをシナリオとして起こしたつもりです。
ちなみに作業のイメソンを作るタイプのため、ここに残しておきます。

ここまで読んでくださりありがとうございます。そして、プレイしてくださった方、ありがとうございます!プリムロゼはいいぞ!!!!!!!!!ができて、そして、私が見たプリムロゼの素敵なところを分かち合うことができていたなら、とてもとても嬉しいです。


サイラス・オルブライト考察編

1)なぜ考察本なの?
リプレイ小説でもなく、ただの想像とも違う話を書きたかった。
初見でしか得られない考察を元に、サイラスを書き残したかった。からです!「考察」って言葉を辞書で引いて何度も確認しながら書きました(白目)

細かく話始めますと、
リプレイ小説を書く前に一つの思考実験というか、私のサイラス像が形成されるまでに薄れてきたり、あり得るけどクリア後のパティチャで否定されてしまいそうだったりする可能性を書き残したかった、というのがあります。
ま〜〜〜〜、書こうとしたなによりの理由は、サイラスオルブライト考察を一度しっかりやっておくことで、いろんな人の意見を聞けるようになるからです。初見の考察って貴重じゃないですか!未来の私が思い出せるように書き残したかったんですよね黒歴史になろうとも!

そしてみなさんのサイラス像も聞きたかった!いっぱい聞かせてほしい!です!(否定も肯定も納得も理解も無理解もいろんなものを教えて欲しいです!なぜならそれは、私一人では見れなかった世界なので!)
※筆者は人の話を聞いたりディスカッションしたりすることが大好きです
※人を選ばずディスカッションを始めることは絶対にありませんので、どうぞどうぞ一言お聞かせください(必死)
※返答できなかったら考え中なんだなって思ってください(必死か)

ーーーーーーーーーーーここからは余談ですーーーーーーーーーーー
私は、初見時からサイラスというキャラクターに関してはかなり厳しい目で見ておりました。それはサイラスを推されたからというのもあるのですが、「彼と同じ考えを持っている」というおすすめ文句から彼を知ったので、……変なことを言いますが、私が思っているよりも世界は少し変わってきたのかも、と信じたくて、身構えていたんですね。
私も知らないことは伝えたいし、知ることの楽しみや学びの楽しみを伝えたい側で。もし、本当にそんなキャラクターがいて、この世を生きている方々に受け入れられてるなら、そんな世界が嬉しいなあ、なんて思いながらプレイをしました。なので、サイラスの行動・言動・対人へ反応は、各章段階で解釈・考察をしていました(´∀`)
ーーーーーーーーーーーここまで余談ですーーーーーーーーーーー


2)裏話その1:各話の制作について
神官、盗賊、踊子、騎士は大体の話の流れが決まっていて、何を考察するか描くかも決まってました。が!神官が……長くなってしまって!時間があっという間に足りなくなって、焦りました。
全キャラ書くし、旅の途中だから、各地方も見て回りたいな〜と思い、土地も配置しております。その土地で行われた出来事とも関連したいなとかとか(テリオンさんの話が、背信教徒のいたウィスパーミルである、とか)

3)裏話その2:苦労したこと1つ目
これは本にも書きましたが、筆者は、薬師さんで苦労しました。
彼が考察向きか?と言う問には、薬師なので向いている、といえるのですが、いかんせん相手が学者なので……。
この時代の背景を考察してみたんですが、サイラスみたいな人が大陸移動して知識広めちゃうと、下手すると文化革命とかまで起こり得るんじゃなかろうか(圧倒的に人数が足りませんが)とかまで……いえほんとにね、あり得ないと言い切れないので、扱いが難しいなって。
リバーランド地方は疫病もありましたし、何なら戦災もありましたから、長閑だけどみんな強かになんとか生きてる、そんな地方なのかなとも考えると、サイラスの考察してる暇がないというのが本音なのかな、旅の仲間になってるので信頼度も高いし、……と、たくさん考えました。
また薬師が与える人なのに対して、学者もまた(薬師には)与える人なので、それなら受ける側として薬師がどう見ているか?を書こうと……しました。ウウッ許してください。

ちなみにプロット?メモ書き?には生き字引みたいな学者とか、薬師が以前世話になったかもしれない学者の話を出すとか(学者が学者の信頼は保ちつつも自分も!自分も薬師(アーフェンくん)の役に立ちますよみたいなアピールっぽいこと?するとか)書いてました。どれも捏造甚だしかったので、いつか妄想として出力したいところです。


4)裏話その3:視点となる各キャラクターの解釈について
筆者自身がですね、いろんな感覚から当てはめながらその人物を捉え直すことをするタイプなので、今回は遠慮なく盛り込ませていただきました。
今回の本では、「時間、空や光の色」にキャラ解釈が盛り込まれています。
具体的に説明しますと、オフィーリア→オルベリク→アーフェン→トレサ→ハンイット→テリオン→プリムロゼの順番に読むと、朝から夜になります。間違えていなければ。あとは、サイラスが帯びたり反射する光の色に着目していただければなあと思います。(逆に、そういった描写がない話もあります)

余談なので、サラッと書くんですけど、対サイラスとの関係形成について
テリオン、プリムロゼ→微分
ハンイット、トレサ→積分
オルベリク、アーフェン→ベクトル
オフィーリア→足し算
だなって思ってます。オルベリクは積分ぽさもあるんですけど、過去の話は積分じゃないかなあと思ったりして……。何が言いたいかというとこういうふうに感じることもありますという一例でした。
サイラス自身は、動く点Pか命題かlogかなと思います。


5)裏話その4:苦労したこと2つ目
ハンイットさんのお話で、ドイツ中心の狩猟文化とか歴史とか調べてみましたが一個も使いませんでした。森林官なる役職があるみたいです。かっこいい。
ハンイットさんのお話の独立性がすごすぎたのと、ハンイットさん視点だと話が明瞭過ぎて、考察に値するところをくどくないように盛り込むのが大変でした。書くのは楽しかったです。
このときはフォローさんの狩人さんたちの話をご褒美に書いてました。その節はありがとうございました。(なので突然感想語り出してました)


6)裏話その5:タイトル
タイトルは……タイトルはもう思ったままにこれ!と決めました。
「something like an apple」 =「 林檎のような何か」です。
有名すぎますが、林檎は某一神教では知恵の実とも扱われているし、オルステラでは禁断の黄金の果実なんてものがあるようなので。読者にぱっと想像してもらえるような単語をあえて使いました!つまりこれは現代語訳!

そして、なぜ「なにか」なのかというと。
皆が林檎を林檎だと認識するには、「赤くて、丸くて、白い花を咲かせて(以下略)の果実を林檎とする」などの定義が必要なんですよね。
ですが、サイラス・オルブライトの定義なんてどこにもなく、彼の情報しかプレイヤーは知らないんですよね。(なぜなら「君だけの物語」なので。プレイヤーの見え方がそのまま反映されるものがたり……それがオクトラの醍醐味だと私は考えています)
つまり定義のない存在をあれこれと考察する、ということになりますので、私があれこれ考えて解釈して書き残したとしても、サイラス・オルブライトその人を定義して示すことができ(たとはいえ)ないのです。
よって、「この本の中で描写するサイラスは可能性の一つです」という……似て非なる存在です、という意味合いを持たせるために今回のタイトルにしました。
(ちなみに、暗に示したかったのは、私は別の解釈で同じようにお話書くつもりがあるってことでした。)


7)裏話その6:中表紙の一文と表紙と装丁
中表紙の一文、いろんな科学者や論理哲学者や言語分析学者とか孔子とか見て考えたのですが、サイラス・オルブライトの考察だし、やはりこの考察を書き上げた理由も大事にしたいなと思い、創作しました。
サイラスが言っているように聞こえたら嬉しいです。
サイラスぽさを優先したかったので、表紙はファンタスブラックという黒の美しい紙にしています。美しいですよね!!?!?!

タイトルロゴは!みんなの色がキラキラ見えてくるブラックのロゴに!しました!はいここ重要!みんなの色が!きらきら!してる!


8)裏話その7:ページ数
進捗ノートをのっけておきます。ここを作った時、最初「私へ、60ページ以上は許しません」って書いてたんですね。もうお察しください。普通に足りなかったですね。
進捗ノートリンク:https://shinchoku.net/notes/45092
(見れなかったらすみません)

無料配布本「手の内は明かさない」編(内容ネタバレなし)

1)執筆者が書きたかったこと
時間的には突貫で書き上げたお話です。イカサマして日銭稼ぐ影の功労者学者と、同じく影の功労者な盗賊が、いかにして同じパーティとして旅をしたか?の一面を書きたかったのでした。
学者主人公で左回りだと、最初の同性の仲間って盗賊になるんですよね。ってことは、同性特有の、仲良くはしないけどなんかつるむ……みたいなことはあるのでは〜?と思いまして。
そして、とにかくかっこいい二人が書きたかったというのもあります!
かっこいいと思ってもらえたら!!本望です!!!!!

2)没文とイカサマ描写がない話
「よく騙し切ったもんだ」
「うん? ああ、彼女に言われた時かい? あの時は驚いたね、カードを抜く前だったから。キミに手伝ってもらったのに、あまり気付いてもらえなかったのがさみしいね」

イカサマの説明してる暇がねえ〜〜〜〜ということでカットされました。
今回のお話は、盗賊さんがイカサマとか賭博場とか行く暇あった人か?と考えた時に「ねえな……」(なぜなら盗みの矜持を持っているような人なので)となり、となるとカードの話から何までこの人なんも、なんもわからないな?!?と気づき、イカサマの説明が全てカットされました。
代わりに、盗賊さんが普段何を意識しているのか、何を見ているのか、を用いて、学者がなんかやってる感を出しました。
こういう、視点となる人物の常識その他で、シーンの描写が変わるというのが、私は大好きです。

わ〜〜〜〜〜〜たくさん書きました。17個も書いてしまった!!!
そして、ここまで読んでくださってありがとうございました。
これら全て究極は余談なので、あまり気にせずお話楽しんでもらえたらと思います( 🍎 '-' )=🍎!

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