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単勝一点男はこの馬を買いたい【日本ダービー】





東京12R 目黒記念(G2/芝2500)


◎⑨シュトルーヴェ(モレイラ)

 恒例のダービー後夜祭だがここをチョイス。今が一番充実しているし、
2走前の3勝クラス東京2400が素晴らしかった。高い東京適性を感じる。

一番人気になる可能性も大だが、少頭数でルメールや川田もある程度売れるとは思うので3倍台までなら重賞連勝に期待して買ってみよう。


東京11R 日本ダービー(G1/芝2400)

本命







◎⑬シンエンペラー(坂井)

  まあこうなっちゃったな。最初に言っとくと正直贔屓はある。この馬POG指名馬で、かつ個人的に色々縁があることもあって推してる馬。馬券もなんだかんだ京都2歳、ホープフル、弥生賞と買ってきた。(皐月は無印)
この馬のことは分かってるつもり。

ダービーは好きな馬を買え。ということで願いを込めた馬券だけど、当然負ける気はないので、勝算を持って買う。以下に買い要素を挙げていこう。超長くなったので覚悟して読んで欲しい。

▼王道を歩む

 この馬が歩んできたローテは、新馬戦除きいずれも好時計のハイレベルレースである。

京都2歳S (1着)1:59.8 レースレコード
ホープフルS(2着)2:00.2 レースレコード
弥生賞(2着)1:59.7 レースレコード
皐月賞(5着)1:57.1 コースレコード

自身でレコードを刻んだ京都2歳S含め全てレコードレース。これは異常である。
もちろん時計というのは芝や展開の影響を多分に受けるので、それだけで馬の強さをはかれるものでは無いが、まず京都2歳S。このレースの解説は散々やってるのでもはや不要だろう。出走馬が次々にその後も好走を見せた、この世代のトレンドレースである。
ホープフルSからも3着サンライズジパングが若駒S勝ち、7着ショウナンラプンタが青葉賞2着でダービーに駒を進め、勝ち馬のレガレイラも皐月は残念だったがルメールを配して巻き返し体制。2番人気に推されている。

弥生賞勝ちのコスモキュランダはデムスペ炸裂のハマり勝ちと思いきや続く皐月賞も2着で、フロックでないことを示した。本馬はここは川田さんの教育騎乗で、控えながら伸びないインを通しての2着。

そして皐月賞。メイショウタバルがハイペースで引っ張った結果、レースどころかコース歴代最速の超抜時計を叩き出した。1:57.5の5着走破した本馬ですらレコードタイムである。最初にも言ったが、タイムは外的要因もあるので真表からとることはできないが、能力が無ければ歴代の強豪馬たちが刻んだ時計を超えることはできないのも確か。これらの前例を見ても、今年の皐月賞も当然ハイレベルレースであるとみるべき。
そしてこれら全てのレースに参加し、勝ちまたは善戦してきた本馬も当然評価が必要である。 
ただこれだけでは本命は打てない。皐月1~4着を評価すべきじゃねとなる。
以下は更にこの馬を推す材料を述べていく。

レコード決着は向かないはずなのに

 述べた通り新馬以外は流れたペースの好時計になったが、これらがシンエンペラーにプラスに働いたかというとそうでもないと思う。この馬は父はヌレイエフ直系のシユーニー、母父ガリレオ、全兄に凱旋門賞馬ソットサスとゴリゴリの欧州血統。走法も頭が高く、どちらかというと道中緩やかな展開から小足を使う感じの、時計の掛かる展開でと思ってしまう。結果的にこの馬は合わない展開で好走を続けていたと見ればどうか。師も述べていたが、皐月賞は追切からして動きが微妙で、本来の動きではなかった。なので僕は無印にしたが、むしろ5着に来てビックリした。ソラを使う性質的にもまだ上積みがありそう。

で、そうなるの?というと、今回レコードに近い走破時計が求められる展開にならないのではと思う。理由は前走逃げた馬が居ないからである。皐月賞をオーバーペースで引っ張り超時計を演出した⑯メイショウタバルは脚元トラブルで取消になった。となると誰が逃げるのかはっきりしない展開。⑪シュガークン武豊か、③ジューンテイク岩田望とかかなと思うがいずれにしても速いペースでは引っ張らなさそうで、そもそも両者ともどちらかと言えば差し志向の騎手であり、壮絶な譲り合いになる可能性もあると思う。そうなればダンゴから位置取って4ハロン勝負という欧州的な競馬になり、この馬に展開が向く可能性がある。正直13番は理想より外目だが、有力馬が近くに居るし、動きを見つつ上手く好位に潜り込んでほしい。気性が幼いと言われているが、むしろ折り合いは良くレースセンスのある馬。
昨年ND直系のタスティエーラがスローのダービーを制したイメージで、早め抜け出し先頭から良い脚を使ってほしい。

▼東京新馬で見せた鋭脚

 11月の東京芝1800での新馬戦についても述べておこう。まず栗東馬なのにわざわざ東京で使ったのは、当然先々まで、つまりダービーを意識してのことだったと矢作師も述べている。ただこの時点では速い馬場への適性を見るというお試しの意味合いが強く、師自身もこの血統の馬が高速馬場で通用するか半信半疑だったが、結果は圧勝。3番手から早め抜け出し、ラスト1Fは突き放すように12.4-11.9-11.1-11.0と加速ラップでまとめた。東京の高速馬場でも十分に強いし、長い直線で伸び続ける持続力もあるので中山より向くむきもあると見ている。

ホープフルSに乗ったムルザバエフも中山の直線はこの馬には短いということを述べている。
今度はレガレイラに、ジャスティンミラノにリベンジできるか。

▼狙いはダービー


邪推ではあるが。
僕は弥生賞で鞍上川田になった時に、この馬の狙いはダービーだと察した。
川田さんには2歳王者のジャンタルが居て皐月に乗れない。モレイラも居ないので皐月では誰が乗ってもテン乗り。この馬もクラシック皆勤内定の賞金を既に得ている。そこであえて川田を乗せる意味は教育にほかならない。お坊ちゃん精神を鬼の川田でしばき回し、前哨戦ひとつを丸々集中力を高める練習に使ってきた。伸びない内で我慢させて、2着に屈したがそういう意味ではこの弥生賞は貴重な機会だったといえる。
坂井くんは素晴らしい騎手だがまだまだ若駒の教育までは手が回らない。名手モレイラがこね、鬼川田がついた天下餅、座りしままにというところだ。

▼世界的良血


:さんざん言われてる通りこの馬の全兄は凱旋門賞を制したソットサスであり、G13勝。シスターチャーリーはBCF&M制覇。マイシスターナットも重賞2勝でBCF&M2着。そして末弟シンエンペラーもすでに獲得賞金億越えというとんでもない名牝である。体質が弱く、残念ながら今年亡くなってしまったが、欧州・アメリカ、そして日本で活躍馬を出すのはとんでもないことである。この馬には大舞台で躍動する黄金の血液が流れている
そしてそこに社台Gも目をつけている。フランス産の○外であるが、来日後はノーザンF早来で教育。デビュー後もしがらき外厩を拠点にしており、実質ノーザン馬である。これは本馬への種牡馬期待も大いにあるものと思われる。今の日本血統の課題はディープ&キンカメ系牝馬と掛け合わせられる馬であり、異系でありながら日本の速力に対応するこの馬の血はかなり面白い。大々的に社台入りで売り出すには、ビッグタイトルが欲しいところだろう。そういう思惑から、有形無形の良い風が吹いてくれないかなと思う。


▼世界の矢作渾身の仕上げと集中力改善
:そして追切に触れておこう。ダービーはどの陣営も仕上げて当然ではあるが、この馬の一週前追切はその中でも話題をさらうものだったのは皆さん覚えているだろう。各自映像を見てほしいのだが僚馬ミスタージーティーとの恒例併せ馬だが明らかに皐月賞と違った。前走遅れたところをあっさり突き放し。特にかわすときの首の下がり方、かわしてからも緩まず突き放した集中力の進境は見逃せない。この馬の弱点はかわしてソラを使うところなので、最後まで気を緩めず走れれば面白い。

最終追いは整える程度で時計は参考外だが、脚の使い方が明らかに変わっている。騎手より重いであろう助手を乗せて軽々と同じくらいの時計を出している。三冠馬を育てた名伯楽矢作師のダービーチューニングに期待したい。

▼坂井瑠星が男になる  

:先週のオークスでも坂井くんが乗るライトバックを本命にしたが(3着)、
乗り方が良かった。正直あそこまで馬群を捌きながら突っ込んでくるイメージは無かったので、成長したものだと感心した。

まだ26歳だが既にG1級を8勝。今年は国内では高松宮記念マッドクールで勝利。海外でも躍動。同馬主のフォーエバーヤングとのコンビで挑んだケンタッキーダービーの直線は胸を熱くした。彼はすでに世界の大舞台で堂々と戦える騎手になってきている。インタビューを聞いてもそこに浮つきはなく、落ち着いて自信が滲んだ受け答え。ダービージョッキーの称号を得るのに遅い事は無い。資格のある騎手だ。同年代の東の若手筆頭・横山武史がやや伸び悩んでる中、こちらが先に新時代の旗手に躍り出ても不思議はない。
ダービーを勝とう、そして凱旋門に行こうぜ瑠星!!


▼オッズ妙味
:そんなわけで、世代のハイレベルレースで結果を出し続け、東京でも高いパフォーマンスを発揮し、名伯楽がダービーを見据えて仕上げ、若き俊英が駆る世界的な良血馬が、正午時点で7番人気の単勝16倍ほどで買えてしまう。
ついでに言えば今週からウマ娘の映画が公開された。馬主はウマ娘の会社の親会社の親玉である。サイン馬券もばっちりだぜ!

これはもう狙うしかないだろう!

唸れ師弟の絆!たぎれ王者の血液!

皇帝即位の時は来たれり!!

黄金の馬体に深紅のレイがはためく姿を俺に見せてくれ!!!


対抗

 

○②レガレイラ(C.ルメール)


相手はここ。東京2400はルメールなのだ。1枠を引いたらなおさらである。また木村厩舎の東京芝2400成績も素晴らしい。

そして最たる理由は、連系のオッズが甘い。ルメール信仰で単は売れてるが、連ではミラノとだいぶ差がある。

牝馬であることが割引かれているのだろうが、3年前同じく2番人気5着だったサトノレイナスとは立場が違う。
既にこの馬はホープフルで男どもを一蹴している。皐月賞も典型的なダービーで巻き返しそうな差し損ね。そのうえでジャスティンミラノにやや引っ掛かる要素あり、相手で信頼することにした。
またシンエンペラーと何かとご縁のある馬である。

シン×レガとぉとい・・・
併せ馬の形で伸びてこい。

去年の僕の本命はスキルヴィングであった。
競馬にタラレバは無いが、4角向いての位置取りと手応え。俺は彼の心臓が無事だったならダービー馬はこちらだったと今も思っている。

同じく木村厩舎の1枠2番、ルメール鞍上。夢の続きを見せてほしい。

あ、2着まででいいけどね・・・


単穴


▲⑤ダノンデサイル(横山典)


 単穴にこの馬を買う。皐月賞の本命馬だ。ここで買わなかったら間違いなく後悔するであろうので、拾わせていただく。詳細は皐月賞の予想記事で。

シンエンペラーを評価するなら、京都2歳Sでスムーズなら負かしてた可能性のあるこの馬も然りであろう。

位置を取れる馬だし、枠が良い。また1週前の追切が素晴らしかったのも話題になった。
ただ中山魔人のノリさんを評価してたのと、機動力が武器で中山のが向くと考えていたので、単穴評価とした。ワイドで十分に跳ねる。

あの馬について

1番人気皐月賞馬ジャスティンミラノについて触れておかねばいけないだろう。

強いと思うが、買わない理由がいくつかある。

ひとつは言うほどダービーに向けて上積みが見られなかった感があることだ。余裕残しの皐月賞仕上げで、ダービーで更にと思われたほどはなんか攻められなかったなという印象。皐月賞の方が良かったと思った。

もうひとつは、15番枠は素直に良くないと思う。ここも先行策を取りたいだけに、ロスを強いられる枠。揉まれにくいともいえるが、真正面から行ってどうだろう。ステレンボッシュもそうだったが、今回は初めてマークされる立場になる。マークは厳しくなるだろう。

それでいて先述のようにレガレイラと比べて連が売れすぎなので、あえてチョイスするところではないかなと。そんな消極的な理由で購入を見送る。好走されても当然なんら驚かないが、僕のスタイルは取捨というより割り切りで選ぶので。

むしろ皐月賞のパフォーマンスに比べて単勝が甘いなと思うので、戸崎コールをしたいんだ!って人は単勝で潔く勝負すべきかなと見る。


買い目

単勝⑬シンエンペラー 4000円
馬連・ワイド②-⑬ 各2000円
ワイド⑤-⑬ 2000円

※金額は配分例。


さあ祭りだ、ダービーだ!
皆さん楽しんでグッドラックを!



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