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普段競馬やらない人向け・有馬記念出走馬レビュー

はじめに


明日はクリスマス・・・もそうですが、年末のビッグイベント、「有馬記念」ですね!

入場者数は10万人、売り上げは500億円を超える、もはやギャンブルの枠に収まらない国民的行事となったこのレース!

普段馬券を買わない・競馬をあまり見ないという方も、年末ジャンボがてらちょっと運試ししてみるか・・・と参戦したり。

しかし!しかしですよ、せっかく買おうと思い立ったのはいいものの、「知ってる馬が居ない」「騎手も武豊くらいしか知らない」って人、かなり多いんじゃないですかね?

もちろん知らない状態でも、たとえば自分のラッキーナンバーの馬番の馬を買ってみたり、何か有名人の買う馬券真似してみたりとか楽しみ方はあると思いますが、せっかくやるなら解像度が高い状態でレースを見てほしい!

ということで、本日は競馬を普段やらない人向けの全頭レビューを書いてみます。

・難しい専門用語を使わず
→競馬には山のように専門用語がありますが、なるべく使わず平易な表現で書いていきます。ただ基本的な用語はこの機会に覚えるのもありだと思うので適宜解説もいれます。

・個人的な予想は入れず
→僕の主観はなるべく挟まず客観的な情報と、どんな馬かの紹介を中心にしていきます。とっつきやすいように騎手の紹介も入れてます!
せっかく買うなら、自分で予想してみたり、応援したい馬を探してみる方が楽しいよね!

ある程度競馬知ってる人からしたらちょっと薄かったり、馬のステータス情報など端折りすぎだろ!と思う部分もあるかもしれませんが、とにかく分かりやすさ重視で行きたいと思いますのでよろしくね。あと説明口調が途中からかったるくなってるので、フランクな感じですがご容赦。

皆も有馬参戦して国民の義務を果たしましょう!


有馬記念の基本知識


◆有馬記念って?
 昔の有馬さんって偉い人が「年末にすげえ馬たちが集まるドリームレースをやりてえ!」て言って始まったレースだよ。
いわゆるG1(ジーワン。グレード1という意味。)という、競馬で最も格が高いレースの一つ。ちなみに日本ダービーとか天皇賞とか、みんなよく名前を聞くだろうレースもG1。

ドリームレースということで人気投票で上位の馬たちが出走できるってのが特徴で、まあ野球でいうとこのオールスターゲーム的な、夢の対決を楽しむことができるレースだね。まあ人気があるということは強い馬がいっぱい出るわけで、そんな強豪馬たちが栄誉と高額賞金を求めてバッチバチに真剣勝負をするので、名勝負がいくつも生まれるレースでもある!
オグリキャップのラストランとか今でも語り草だよね。

◆コースの特徴

 船橋市にある中山競馬場の芝2500メートルコースを使用。
まあ競馬のコースとか普段見慣れない人はどういうこっちゃって感じだろうけど、パッと見てアップダウンが激しいのは分かるかな?ゴール前のとことかエグい坂あるよね。ちなみに2500メートルというのは競馬では長距離の部類に入る長さ。短距離レースって言われるのが1200メートルくらいだからね。人間基準だとどっちも長いわってなるけど。

あとやたらカーブが多い。スタートからゴールするまで都合6回もカーブを曲がることになる。

つまりこのコースは、純粋なスピードだけでなく坂の登り下りをこなすスタミナカーブを無駄なく曲がる器用さが求められて、要はめちゃめちゃ変わったコースってこと!

 このことから、ゲート番号(内側から1~16番まで振られるスタート位置)は、内側が有利とされている。コーナー何度も曲がるんだから、内側の方が走る距離短くなるから当然だよね。まあ競馬はレース始まってから位置取り変えられるからそんなに単純じゃないんだけど、傾向の話ね!
特に有馬の8枠(ピンク色の帽子)はかなり不利と言われていて、一番外を引いた馬はいまだに3着以内にすら入ったことがないという呪いの枠だったり・・・。記事執筆時点では枠順抽選前だけど、ピンク帽子を誰が引いてしまうかも抽選の見所の一つだったりする。かわいそうだけどね!


↓執筆に時間がかかったので枠順が決まっちゃった!

枠についての話は個々の馬のとこで触れていきます!

 あとは同じくスタミナを要求される長距離のG1、具体的には「菊花賞」「天皇賞(春)」でいい結果を出している馬には要注意。過去の結果はだいたい出走表から見れたり、まあ馬名で検索したらいろいろ出てくるからチェックしてみるのも予想の第一歩!

あと当然だけど過去の有馬記念で結果を出してる馬、競馬ではリピーターって言うんだけど、こういう馬はまた良い結果を出すことがよくあるからチェックが必要!



◆3歳馬に有利

 
この話をするにあたって「斤量(きんりょう)」の説明をしないとね。

競馬では斤量、負担重量とも言い換えられるけど、乗る騎手の体重+重りで、どの馬にも規定通りの重さが背中に乗るように調整されてるわけ。適当だったら当然体重が軽い騎手が有利になっちゃうからね!
斤量はとても大事で、俗説だけど「1キロ違うと1馬身差がつく」と言われるほど馬の足の速さが変わるもの。

じゃあどの馬にも同じ斤量が載せられるかというと、これが競馬の面白いとこなんだけど、そうじゃなくて。斤量で馬の有利不利が変わることを利用して、馬の性別や年齢、実績に応じたハンデを斤量によってつけることで、いろんな馬に勝つチャンスがあるようにレースを作ってるわけ。
でこのハンデに関するルールはレースごとに様々なんだけど、有馬記念では「年齢」と「性別」によってハンデ差が設けられてる。いたってシンプルで、下記の通り。

4歳以上の牡馬(オス馬)→58キロ を基準として
・「3歳」ならマイナス2キロ
・「牝馬(メス馬)」ならマイナス2キロ

人間の男女ほどじゃないけど、馬もオスとメスだと若干身体能力に差があるので、オスより2キロ減らして56キロの斤量を負わせることで公平にしてるんだね。

3歳のハンデは何なのかというと、そもそも有馬記念に出られる馬が3歳からと決まってるんだけど、3歳というのはまだまだ人間でいう高校生くらいの感じで若いから、経験豊富で育ち切った大人と戦うには不利だよねってことで、これもまた2キロ分の有利が与えられるわけ。
ちなみに牝馬と3歳のハンデは重複するので、もし3歳の牝馬が有馬に出たらマイナス4キロの54キロという計算になる。今年の有馬にも一頭いるよ!

ここで「3歳馬が有利」という話に戻るけど、馬の年齢ってどう決まってるかというと、誕生日にかかわらずみんな一律で1月1日に一つ歳を取るって計算をしてるんだよね。
・・・これでわかったかな?

3歳馬って、有馬記念から1週間もしたら4歳になるんだよね。

ぶっちゃけもうほぼほぼ大人なのに、2キロというハンデが与えられるのは、正直かなりお得で。僕はこれはルールの欠陥でそのうち改正されるんじゃないかと思ってるけど、まあ今年もこのルールなんだからしっかり意識するに越したことはない。

これは最近の有馬の結果ね。

去年は3歳馬ワンツー。その前も3歳が優勝、まあパッと見て目立つよねやっぱり。

まあ3歳が有利ってのは競馬ファンからしたら常識で、当然みんな狙ってくるので、そこの取捨選択が勝負のカギ!どれもこれもと買ってたら点数が増えすぎて、トリガミ(馬券が当たってるのに収支がマイナスになる現象)のリスクが高まるからね。


上位人気馬紹介

あくまで枠順確定前の推定ですが、上位人気に推されるだろう馬たち。
普段穴穴言ってる私ですが、有馬は基本的に荒れにくいレースです。トップホースたちが集まるからね。
とりあえず当てたいなら、下記から好きな馬を選んでみるのが丸いのかなと思います。

スターズオンアース

G1桜花賞を勝った時。この時乗ってるのは川田騎手。

4歳・牝馬(メス)
C・ルメール騎手

 直訳すると「地上の星」!かっこいい。でも女の子。
G1レースを2勝している実力馬で、特徴はなんと言っても安定感。デビューしてから馬券内(3着以内)を外したことがない、つまりこの子の複勝をずっと買っとけばひたすら勝てたというなんとも頼れる馬。直近のジャパンカップでも、レース前にトラブルがありながらきっちり3着に来てて、その上位2頭が居ない&状態万全な今回は普通に考えて優勝候補といえそう。

さらに鬼に金棒なのが、手綱を取るクリストフ・ルメール騎手

おちゃめなフランス人

先日引退した最強馬・イクイノックスの相棒でもあり、変幻自在な騎乗スタイルでビッグレースを勝ちまくる、現在の日本最強ジョッキーと言っても過言ではないお方。特に芝の中長距離では無類の強さを誇り、去年の有馬も勝っていて、ぶっちゃけルメール買っとけばだいたい間違いはないというのが事実としてあるから困る。


ただ、それゆえにみんな買うので、まあおそらく1番人気にはなってしまう
・・・

と思ったけどなんと大外枠の8枠16番を引いてしまった!
先述の通り、ここ30年くらい有馬の16番枠から馬券になった馬は居なくて、絶望条件なんだけど、それ以前のG1制度導入前には勝った馬もいるし、何と言っても馬券外になったことがない馬と名手ルメールだからね!

流石に人気は落とすと思うので、逆にお得と考えて買ってみるのも手かも?


タスティエーラ

3歳・牡馬(オス)
R・ムーア騎手

 上で「有利」と取り上げた3歳馬の一頭がこのタスティエーラ。なんと言っても、今年の日本ダービーを勝利しダービー馬の称号を獲得した馬!まあ野球で例えると甲子園優勝投手みたいな?次世代の最強馬候補。
ダービーと並んで三歳馬の三冠レースと言われる、「皐月賞」「菊花賞」も2着しており、ある程度前で運ぶレースをしてくれるので安定感も魅力の一頭!
これもさっき言ったけど菊花賞は有馬記念に繋がるレースで、昨年3歳で有馬2着に入った馬も、菊花賞を2着しての参戦であり、要はデータ的には激アツな感じ。

 さらに騎乗するのは短期免許(ゲストみたいな感じ)で参戦している世界の名手ライアン・ムーア!
ルメールが日本一なら、こちらは世界一の騎手と言ってもいい今最も実力のある騎手!昨年も短い来日期間ながら魔法のような騎乗でジャパンカップを制覇しており、日本にも慣れてるので、ここも虎視眈々とビッグタイトルを獲りにくるだろう。
枠は13番と、ちょっと外目に入っちゃったけど・・・器用な馬と名手のコンビだけに心配は必要ない?


ジャスティンパレス

4歳・牡馬
横山 武史騎手

 漆黒のつややかな馬体がカッコいい4歳馬。父は有名なあのディープインパクト。今年の天皇賞(春)を制している馬。昨年の菊花賞でも3着しており、こちらも豊富なスタミナが自慢の一頭だ。

特筆すべき点はその成長力で、まあ語ると長くなるんだけど、2歳からこの馬見てる僕としてはもう別馬のような成長を遂げてるんだよね。
どちらかと言えば前目で安定して走るタイプなんだけど、前走の天皇賞(秋)では最後方から豪快に追い込んで2着。1着はあのイクイノックスなんだけど、イクイノックスを考慮しなければこの馬も世界レコードを樹立するタイムで走破していて、スタミナとスピードが高いレベルで融合してきて今まさに全盛期を迎えてる馬だね。去年の有馬は7着だったけど、リベンジ必至!

ちなみに馬主さんは靴屋でおなじみABCマートの会長だったりする。勝負服もABCマートカラーの赤黄色だったり。

 騎手は横山武史(よこやまたけし)騎手!23歳の若手騎手。後述するけど兄の横山和生騎手、父の典弘騎手もJRA騎手で、横山家は競馬界のスーパーエリート一族なんだよね。

この若さで既にG1を計6勝しており、有馬記念も一昨年に制覇している、日本競馬界の若きエースだ!
さらに言えば6勝のうち4勝を中山競馬場で挙げており、中山のトリッキーなコースも得意としている騎手。ここも期待大と言えるでしょう。

枠も5枠10番!実は一昨年もこの枠から有馬を勝っており、昨年覇者のイクイノックスも5枠9番と、幸せの黄色い帽子なのかもしれない!勝負服とも合うしね!

そんな武史騎手だけど競馬が無い時はポケモンカードをしばくのが趣味で、その辺は今どきの若者って感じで親近感が湧くね!好きなポケモンはブイズ(イーブイとその進化系たち)らしいよ。

ソールオリエンス

3歳・牡馬
川田将雅 騎手

 今回参戦する3歳馬の一頭。今年の皐月賞を制している馬だね。父はサブちゃんで有名なキタサンブラック。
上のタスティエーラとは今年しのぎを削り合ったライバルで、皐月賞では1着2着、ダービーでは2着1着、菊花賞は3着2着・・・と現在1勝2敗って感じだから、ここはタスティには勝ちたいと思ってるだろうね。

この馬に関しては映像を見てほしい!

1:50付近から、白い帽子のゼッケン1番に注目。大混戦の中を最後方から一番外に持ち出して、並み居る他ライバル17頭をごぼう抜きにするという衝撃的な勝ち方で勝利。この馬の末脚の破壊力は有馬記念のメンバーの中でもトップだろうね。

ただこの馬には明確な弱点があって、それはコーナリングがヘタクソということ。この映像でも最後のカーブで思いっきり外に膨れてるのが分かると思う。ただこの競馬場は有馬と同じ中山競馬場で、それでも勝っちゃったという計り知れないポテンシャルがこの馬の魅力でもある。
おそらくタスティエーラより人気しないと思うので、ロマン派の人はこの馬の単勝を握りしめてみるのも楽しいと思うよ!
枠は一番内の1枠1番!皐月賞も同じ枠から勝ってるから縁起がいいね。

 この馬にはずっと横山武史騎手が乗ってたんだけど、武史騎手がパレスに乗るので今回は川田将雅(かわだ ゆうが)騎手が初騎乗!

目つきがヤバイ。

 さっきルメール騎手が日本一って言ったけど、この川田騎手も合わせてツートップかもしれない。今年は勝率30%超えという記録的な成績を叩き出していて、特に短距離やダート(砂)のレースに乗ったら右に出る者はいないって感じ。何十頭も一緒に走る競馬でこの数字って異常なんだよね。

見ての通り自分にも他人にも厳しいストイックな人で、記者も不勉強な質問をすると叱られる・・・て感じで、容赦ない攻めの騎乗も相まって僕は鬼の川田とか呼んでる。

でも実際めちゃくちゃ涙もろかったり、たまにはっちゃけたりするから面白い人だよ!普段競馬やらない人にもこの機会に騎手の名前を覚えてほしい

全盛期川田


ドウデュース

見切れイクイノックス

4歳・牡馬
武豊騎手

 3枠5番!ちょうどいい内側を引いたのがこの馬ドウデュース。去年のダービー馬で、先日惜しまれながら引退した最強馬イクイノックスをダービーの舞台で破ってるすげえ奴。今年の秋は7着、4着とちょっと不本意な成績だけど、この2レースは相棒の武豊がケガで乗れなかったので全力とは言い難い!体調もグングン良くなってるようで、有馬の舞台で武豊が帰ってきたここで復活に期待したい。

かわいい

 ムキムキで強くて凛々しいドウデュースだけど、めちゃくちゃ食いしん坊なことでも有名で、調教帰りにその辺の道の草を爆食いしてる姿が激写されている。これが「道草を食う」の語源か・・・
休暇中に爆食い激太りからの、レース前はプールに入れられてダイエットする流れはもはや定番になっていて、ファンからはおドウくんと呼ばれて親しまれてる。

 そして騎手はご存じレジェンド武豊!競馬詳しくない人でも武豊の名前は流石に聞いたことある人が多いのでは。JRA通算4400勝越えはもちろん断トツの歴代最多勝。御年54歳で第一線で戦い続ける生ける伝説ですね。
今年もG1大阪杯を勝利しており、老練な技術は冴えわたるばかり。先述の通りこの秋に怪我をして、先週までお休みしてたのですが復帰してすぐの朝日杯G1で2着!そんなレジェンドからしてもこのドウデュースへの思い入れは深く、ここに乗るために早期復帰したとの話も。この有馬の舞台、一発狙ってるはずです!

タイトルホルダー

5歳・牡馬
横山和生騎手

 菊花賞・天皇賞春・宝塚記念のG1競走計3勝はこのメンバーの中でもトップ!まさに名で体を表すタイトルホルダーくんです。
その特徴は何といっても「逃げ」の戦法。逃げというのは馬群の先頭に立って走り、そのままゴールを目指すっていう走り方。逃げ馬にもいろいろなタイプが居るんだけど、このタイトルホルダーは圧倒的なスタミナを武器に速いペースで逃げて、他の馬たちがバテさせるなか自分は涼しい顔で圧倒的な差でゴールする…という非常に派手な競馬が魅力の一頭。
また同じコースの日経賞というレースを連覇していて、特殊な中山2500メートルにも適性十分!
有馬記念は過去2度走って結果が出てないけどいずれも外枠からの競馬で、今回は2枠4番という絶好枠を引いた!今回で引退、ラストランということだけど、「有馬が最大目標」と年始から言ってたし、ギラギラに狙ってそうな一頭だね。

騎手は横山和生(よこやまかずお)。上の武史騎手のお兄さんでもある。兄弟で有馬出走ってすごいよね・・・。ジャスティンパレスとセットで買ってみるのも面白いかも?

ゲスの極み乙女。のボーカルに似てるとか似てないとか

穴馬紹介

ここからはちょっと人気が落ちるかも・・・?と思ってる馬を紹介。(実際人気してたらごめん)
と言っても、人気がどうだからと言って馬のパフォーマンスが変わるわけではない!大穴で有馬記念を勝った馬も過去に居るし、みんなに「バレてない」強い馬を探してみるのも競馬の醍醐味。

スルーセブンシーズ

5歳・牝馬
池添謙一騎手。

「七つの海をまたぐ」というカッコいい馬名だが女の子。言いにくいから「七海ちゃん」と呼ばれたり呼ばれてなかったり。
今年の宝塚記念で、あのイクイノックスをあわや倒すかもというところまで追い詰めた馬だね。今年の秋はあの凱旋門賞に出走すると4着と健闘。G1はまだ勝ってない馬だけど実力は上の馬たちと遜色ないし、中山の舞台も得意としてて面白い一頭!
騎手の池添謙一騎手は、有馬記念を通算4勝もしていて、これは歴代単独トップのまさに有馬男!武豊ですら3勝だからね。

というわけでほんとは人気馬サイドで紹介するはずだったんだけど、8枠15番を引いてしまって、かなり人気を落としそうだからここで紹介。とはいえ、戦法的にはおそらく後ろの方に下げて終盤で一気にスパートを狙ってきそうだから、あんまり枠の影響がないかも?とも。

シャフリヤール

5歳・牡馬
松山弘平騎手

 タイトルホルダーの同期で、一昨年のダービー馬!春はドバイ、この秋はアメリカと世界を飛び回ってましたが久々に国内G1に登場。前走もアメリカの伝統の大レースBCターフで3着してますし期待!
・・・ですが、本当は香港での競馬に使う予定だったのが、健康診断異常でドクターストップがかかり急きょ有馬に変更。この過程が嫌われてか、この馬としては過去にないほど人気を落としそうで。
とはいえ本当に体調が悪いのなら休養でしょうし、使うからには手ごたえがあるのでは?という見方も。1枠1番ですし、これなら信じて買ってみても!?
鞍上の松山騎手は顔が(´・ω・`)に似ていますが、やる時はやる男です。

ハーパー

3歳・牝馬
岩田望来騎手

 3歳馬最後の一頭、3歳の女の子です。上にも書きましたが、3歳牝馬はハンデが重複するのでマイナス4キロの54キロで出走できます!これは爆アドです!今年の牝馬三冠(ダービーとかと違って女の子限定の三冠レース)では4着、2着、3着と安定して走っていて、初めて大人のお姉さんと混じった前走エリザベス女王杯も3着!ここも勝ち切れるまではともかくしれっと上位に居ても?
騎手は若手のホープ、岩田望来(いわたみらい)。競馬やってないと読めない名前だよね・・・。

ディープボンド

6歳・牡馬
T・マーカンド騎手


通称「魅惑のこしあんボディ」とも

 ベテランの6歳馬。3年連続の有馬参戦で、一昨年は2着!いわゆるリピーターに該当する馬だね。去年は大きく負けてしまったけど、不利な大外枠を引いてのものだしノーカンにしてもいいかも!
G1は勝ててないけど、天皇賞春でも2着があるし善戦マンとして競馬ファンにはおなじみ。プボくんと呼ばれてぬいぐるみまで発売されるアイドルホースでもある。スタミナ豊富で消耗が激しい戦いになるほど伸びてくるから、人気が無いなら目をつけておきたい馬。枠もいいとこ引いたね!
騎手はイギリスの若手トム・マーカンド、剛腕と可愛い奥さんが自慢です。

ウインマリリン

6歳・牝馬
L・モリス騎手

 6歳の大人のお姉さん!去年の香港ヴァーズ(G1)を勝ってる実績がある。
中山コースも得意で、同じ距離の日経賞を含んで4勝も挙げてる「中山巧者」でもある。この競馬場はとにかくクセがあるから得意な馬が有利になりやすいので要注意だね。
前走はアメリカで走って見所たっぷりの4着。6歳は競走馬としては高齢の域に入ってきて、今回で引退を表明してるけど、大きな力落ちはなさそうなだけにナメられるなら怖い一頭!波乱の主演女優に?

騎手は初騎乗のルーク・モリス。初めての有馬騎乗ではあるけど、ヨーロッパの大レース凱旋門賞を牝馬で勝ってるから、レディの扱い方は心得てそうだね。

ライラック

4歳・牝馬
戸崎圭太騎手

 こちらも牝馬ライラック。小柄でかわいい馬だけど、昨年のG1エリザベス女王杯では12番人気の低評価をひっくり返して2着に好走!競馬って不思議なもので、穴を開ける馬はもう一度穴を開ける傾向があるから、ラッキーだと思ってナメてたら痛い目を見るかも?
この秋も勝ちこそないものの充実した内容の競馬ぶりで、中山競馬場も得意にしてる馬。そして4枠8番ということで良い枠も引いたから一発が怖いね!

騎手は東の実力者・戸崎圭太(とさきけいた)!川崎真道館道場の総代表。

有馬記念も勝ったことがあるよ!

大穴馬紹介

なんとびっくりダイユウサク!

プラダリア

4歳・牡馬
B・ムルザバエフ騎手

 プラナリアではない!分裂したりはしません。G1で馬券内こそないものの、ダービーで5着など昔からそこそこやるやつではあった。でも前走の京都大賞典では目の覚めるような快勝!ここに来て覚醒気配が漂う期待の一頭だね。

騎手はカザフスタン出身ドイツ競馬の、バウルジャン・ムルザバエフ!
昨年初来日すると、中山のG1ホープフルステークスで14番人気の馬を勝利させていて、腕っこきの騎手!
今年流行った「推しの子」だけに、サインはB(バウルジャン)、かも・・・?

ヒートオンビート

6歳・牡馬
坂井瑠星騎手

 ベテラン6歳牡馬。前からぼちぼち強かったけど、今年に入ってG2レースを勝利して、充実を迎えてる一頭!
この馬もどんな強い相手でも食い下がって安定して成績を残すのがウリの一頭で、今回初めてのG1参戦になるけどしれっと上位に居てもおかしくない?
勝負服は黄色と黒の縞模様!今年優勝した阪神タイガースと同じでアレしちゃうかも?
騎手は西のホープ・坂井瑠星(さかいりゅうせい)!
イケメン

 

アイアンバローズ 

6歳・牡馬
石橋脩騎手

 無尽蔵なスタミナが自慢の6歳牡馬!実は紹介済の上位人気の一角であるジャスティンパレスとお母さんが同じで、実の兄ということになる!馬も兄弟でビッグレースに出てくるんだから血統ってすごいね。

前走12月初旬に行われたステイヤーズステークスでは、道中で強引に先頭を奪うと大きくリードを広げて、そのまま逃げ切ってしまうという豪快な勝ち方を披露!

有馬記念でも同じ勝ち方を狙うとのことで、逃げ馬のタイトルホルダーにとっては気が気じゃない存在だね。

騎手は石橋脩(いしばししゅう)。通称バシシュー。イケメン。

ホウオウエミーズ

6歳・牝馬
田辺裕信騎手

 6歳の熟女ホウオウエミーズ!前走のG3福島記念では強い勝ち方で有馬の舞台に歩を進めて来た。今回がラストランだけど、念願の晴れ舞台だけに良い所を見せたい。2枠3番はいい枠だね。
この馬もタフな条件になるほど底力を発揮するタイプ!正直このメンバーに入ると実績不足感はあれど、もしドカ雪でも降ろうもんなら怖い一頭だね。

騎手は田辺裕信(たなべひろのぶ)、通称たなべえ!何を考えてるか分からないサイコパス(失礼)で、中山コースを得意にするトリックスター的な騎手!とんでもない奇策に出るかもしれないからそこも注目。



以上16頭!
・・・なかなか長くなってしまったけどここまで読んでくれてありがとうございます!
本当はもっと詳しく書きたい所もありましたが、この記事を機会に馬のこと・騎手のことに興味を持ってもらって、自分で調べるというとこまで行ってくれると嬉しい!それが競馬予想の第一歩で、競馬の楽しみの入り口でもあるからね!

ちなみにこの記事では筆者の主観を可能な限り削ったけど、主観と損得論丸出しなきったないガチ競馬予想が見たい人はこの機会にTwitter(X)を覗いてみてね!


それでは楽しい年末のグランプリを!

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