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皮膚科診療に役立つ本(外来診察室編)

今回は実際私が外来においている本をご紹介します。
外来に置く本は主に自分が調べる・勉強する目的が3割、患者さんへの説明に使う目的が7割の感じで、セレクトしています。
患者さんも実際に写真とか文で見せた方がわかりやすいことも多いので。
丁寧な診療を心がけています!

・あたらしい皮膚科学 第3版

マイナーな疾患もしっかり載っており、わかりやすい。一番メジャーな皮膚科の教科書ですよね。
臨床写真も多いので患者さんに症例写真を見せるのにも使いやすいです。

・皮膚科学

こちらも皮膚科の教科書的な本です。原発疹別に載っている「例)膿疱をきたす疾患」目次があります。外来診療初心者の若手の先生にはこの目次は特に便利かもと思います。

・病気がみえる 皮膚科

こちらはあまり臨床写真は少ないのですが、わかりやすい解説がイラスト付きで載っているので、患者さんへの説明用に置いています。

・病気が見える 免疫・膠原病・感染症

こちららは膠原病疾患の患者さまの説明用に置いています。イラストつきで患者さんもわかりやすく、膠原病の様々な症状について記載があるので、病状説明に便利です。

・医師と患者のためのパッチテスト・アレルゲン解説書

パッチテストの結果説明の時に用います。陽性項目について、実際にどのような製品に含まれているか患者さんと供覧するのに便利です。

・膠原病ポケットマニュアル

膠原病についてはだいたいは疾患ごとの症状は把握しているつもりですが、たまに確認したいときや、診断基準の確認に使います。

・ダーモスコピーポケット

私はダーモスコピーが得意ではないというのもあり、ダーモスコピー系の本は一冊は置いておくようにしています。外来用に小さい本を置いています。
恥ずかしながら、所見の言い回しなんだっけ?あれ、綴りおかしい?となってしまうこともあるので、、、

・食物アレルギーガイドライン

食物アレルギー診断の際に、それぞれのアレルギーコンポーネントと他の食物との関連を調べたり、患者さんとプロバビリティカーブを供覧して解説したりしています。

・マンガで分かる!子どものアトピー性皮膚炎

こちらは患者さまに勧めたいためにご紹介しています。こちらの本は小児の親御さん向けの本ですが、スキンケア、アトピーの基本、プロアクティブ療法を含めた治療法までしっかりわかりやすく、漫画も交えて記載されています。とてもわかりやすい上、正しい知識がエビデンス付きで書かれているので、本当におすすめの本です。

・ほむほむ先生の小児アレルギー教室

こちらはアレルギー全般のお話です。漫画も交えていますが、かなり本格的な内容です。蕁麻疹や花粉食物アレルギー症候群なども詳しく記載されているので、説明にも用いやすいです。アレルギーマーチが生じるリスクがありそうと思う方には高頻度でご紹介しています。

・最新医学で治すアトピー

近大の大塚先生と東京慈恵会医科大学の堀向先生の本です。こちらは成人から乳児まで全てのアトピーの方のケアが不足なく記載されています。オールカラーで図解挿入も多く、読みやすい内容です。

以上のような本を手元において診察しています。ご参考になれば幸いです!

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