皮膚科専門医試験(筆記試験)の内容

今日は皮膚科専門医認定試験の筆記試験の内容について記載したいと思います。

2018年度までは筆記試験+口頭試問がありましたが、2019年度から筆記試験のみになりました。

さて、2019年度からは
筆記試験はマーク100問、記述20問、計120問で構成されています。
2020年度の試験では左欄にマーク100問をマークし、右欄に記述の解答を記載するような解答用紙になっていました。
なお、マーク、記述の配点は一切明かされていません。

JDA Letter(年4回配布される日本皮膚科学会の会誌)によると、試験当日の午後には採点と不適切問題の検討をしているとのこと。
試験結果はもはや当日に出ているというのに驚きです。

試験問題が適正であったかの評価は、正答率と識別指数で行なっているとののと。(識別指数とは…成績上位25%と下位25%で正答率を比較して、上位の方がどれくらい正解してるかという数値)
これで、正答率があまりにも低かったものや、識別指数がひくかったものは審議にかかります。審議して不適切とされると、その点数は全員に加算されます。

こうして点数調整した上で、事前の書類審査の点がさらに加算減点されます。(書類審査は5段階評価。1は減点、5は加点されます。詳しい加点点数は不明)

こうして計算された点数で合否が決まります。
評価は相対評価であり、合格率78-82%程度に設定している印象です。おおよそのボーダー点は毎年5~6割となっています。

ちなみに公式解答は毎年公表されません。


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